スイッチOTC以外:OTCとして既に配合されている成分であるが、効能 ..


新しい制度においては、OTC医薬品の99%に及ぶ品目のインターネット販売が可能となった一方、薬剤師による対面販売が義務づけられる「要指導医薬品」という分類が新たに設けられました。
インターネット販売が認められない「要指導医薬品」には、「スイッチ直後品目」及び「劇薬」が含まれます。
「スイッチ直後品目」とは、スイッチOTCのうち、OTC医薬品にスイッチしてからの期間が短く、安全性を確認するなどのリスク評価が終了していない医薬品を指し、『アレグラFX』や『エパデールT』などが該当します(2014年6月現在)。リスク評価の期間は原則3年とされ、この期間を経過してリスク評価が終了するとOTC医薬品としてインターネット販売が可能になります。
また、「劇薬」とは毒性が強い医薬品で、新制度ができる以前から「安全な取り扱いに不安がある者には販売してはならない」とされていた医薬品です。


【新製品】「アレグラ錠」をスイッチ化‐第1類のOTC鼻炎薬発売 久光製薬 ..

ここまでスイッチOTCの概要について説明しました。ここからは、スイッチOTCの中から『アレグラFX』に注目し、その効く仕組みについて説明します。
アレグラFXは、医療用医薬品である「アレグラ錠」をOTC医薬品に転用したスイッチOTCです。
テレビCMやドラッグストアで目にしたり、実際に服用したりしたことがある方もいらっしゃることと思います。
アレグラFXは、「抗ヒスタミン薬」という“ヒスタミンの作用を妨げる薬”のグループに分類されます。
この“ヒスタミン”とは何なのでしょうか? アレグラFXの効能・効果である鼻のアレルギー症状におけるヒスタミンの作用を説明します。

IT技術の進歩や通信インフラの整備によりインターネットによる商品の販売が急速に普及していますが、この変化は医薬品の販売形態にも大きな影響を与えています。
OTC医薬品は、そのリスクの高さに応じて第1類から第3類までの3種に分類されます。
特にリスクが高いとされる第1類医薬品は、薬剤師による販売時の情報提供が法律で義務づけられているため、これまでインターネットでの販売は認められていませんでした。薬剤師もしくは登録販売者による情報提供の努力義務がある第2類医薬品も同様で、インターネット販売が認められていたのは、ビタミン剤や整腸剤等のリスクが比較的低いとされる第3類医薬品のみでした。
しかし、第1類及び第2類医薬品のインターネット販売を行う権利の確認等を求めた訴訟において、最高裁から「第一類・第二類医薬品について、郵便等販売をしてはならない等とする規定は、これらの各医薬品に係る郵便等販売を一律に禁止することとなる限度において、新薬事法の趣旨に適合するものではなく、新薬事法の委任の範囲を逸脱した違法なものとして無効である」という判決が下されました(2013年1月11日)。
更に、日本再興戦略(2013年6月14日閣議決定)において、「一般用医薬品については、インターネット販売を認めることとする。その際、消費者の安全性を確保しつつ、適切なルールの下で行うこととする」との方針が示されました。
これらの決定を受け、2013年12月に薬事法が改正され、2014年6月12日より新たな医薬品販売制度が施行されます。

[PDF] スイッチOTC医薬品及び花粉症対策のあっせん事業について

花粉やハウスダストなどの異物である「アレルゲン」が侵入すると、そのアレルゲンに対して反応する「抗体」という物質が体内で作られます。その後、再び同じアレルゲンが侵入した時にアレルゲンと抗体が結合し、その結果、肥満細胞と言われる細胞から生理活性物質が放出されます。これが「ヒスタミン」です。
放出されたヒスタミンが鼻の粘膜などの「H1受容体」という特定部位に結合すると、異物の侵入を防いだり、侵入してきた異物を体外へ排出しようと、くしゃみや鼻水などを引き起こします。抗ヒスタミン薬であるアレグラFXは、ヒスタミンがH1受容体に結合するのを妨げることによって、くしゃみや鼻水などのアレルギー症状を緩和します。

アレグラFXには、他の抗ヒスタミン薬に比べ「眠くなりにくい」「口が渇きにくい」といった特徴があります。
ヒスタミンは、アレルギー反応だけでなく覚醒(目が覚めていること)の維持にも関わっていて、抗ヒスタミン薬が脳へ移行するとヒスタミンの作用が抑えられて眠気が生じますが、アレグラFXは脳に移行しにくいため眠くなりにくいとされています。
また、抗ヒスタミン薬はヒスタミンの作用を抑えるだけでなく、唾液を分泌する唾液腺の働きにも影響を与えます。アレグラFXは唾液腺に対する影響が少ないため、口が渇きにくいとされています。
しかしながら、眠気や口の渇きのような症状が全く現れない訳ではないので、副作用には十分注意する必要があります。

[PDF] (別添)候補成分のスイッチ OTC 化に係る検討会議での議論

現在、医療費増大や医師不足への対策のひとつとして、「セルフメディケーション」が推進されています。セルフメディケーションとは、「自分自身で健康を管理し、軽度な疾病や怪我は自分で治療する」ことを意味します。セルフメディケーションの推進により、軽度な疾病や怪我による医療機関の受診を減らし、専門的な医療を必要とする患者さんに対して医療資源を集中することが可能になると考えられます。
このセルフメディケーションの選択肢を広げる存在として期待されているのが、一般的なOTC医薬品よりも効果を発揮できる「スイッチOTC」です。
では、スイッチOTCとはどのような医薬品なのでしょうか?
日本で使用されている医薬品は、大きく「医療用医薬品」と「OTC医薬品(一般用医薬品)」に分けられます。
医療用医薬品は医師の処方箋が必要な医薬品です。
これに対し、OTC医薬品は薬局やドラッグストアで購入できる医薬品で、医師による処方箋は必要ありません。OTCとは「Over the Counter(オーバー・ザ・カウンター)」の略で、カウンター越しに医薬品を販売する形態に由来しています。
スイッチOTCとは、医療用医薬品として広く使用され、比較的安全性が高いと考えられる成分をOTC医薬品として転用(スイッチ)したものです。
スイッチOTCは、もともとは医療用医薬品として使用されていた成分を含有するため、一般的なOTC医薬品に比べて効き目が強く現れます。その反面、他の医薬品との飲み合わせや副作用などに注意が必要であり、購入の際には専門家である薬剤師から情報提供を受けることが重要です。

【2022.11.29配信】厚生労働省の薬食審要指導・一般用医薬品部会は11月28日、医療用医薬品の「ディレグラ配合錠」(フェキソフェナジンン塩酸塩/塩酸プソイドエフェドリン)のスイッチOTCである「アレグラFXプレミアム」を了承した。

【2025春】花粉症対策のクスリ。目と鼻に効く処方薬・市販薬一覧

効能・効果は「花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和:くしゃみ、鼻みず、鼻づまり」。要指導医薬品として了承した。
承認条件として、承認後、少なくとも3年間の安全性等に関する製造販後調査を実施することとした。

フェキソフェナジンン塩酸塩および塩酸プソイドエフェドリンを有効成分とする医療用医薬品「ディレグラ配合錠」をOTCに転用するもの。

米国では、フェキソフェナジンン塩酸塩(FEX)および塩酸プソイドエフェドリン(PSE)を含有する医療用医薬品(1日2回製剤:FEX60mg/PSE120mg、1日1回製剤:FEX180mg /PSE240mg)がスイッチOTCとして承認されている。また、カナダ、オーストラリア等20カ国以上でFEX60mg/PSE120mg配合剤及びFEX180mg/PSE240mg配合剤が承認・販売されていることが確認されている (2021年4月時点)。

同一効能の一般用医薬品として、「アレグラFX」等が承認されている。

なお、「アレグラFX」は発売元が久光製薬株式会社、製造販売元がサノフィ株式会社。

「スイッチOTC」といわれる医薬品が社会的に注目を浴びています。ここでは、スイッチOTCの概要や取り巻く状況の変化について説明します。
また、スイッチOTCの例として、『アレグラFX』の効く仕組みについても説明します。


[PDF] 市販薬(OTC医薬品)を活用した 皮膚疾患(乾燥肌)・花粉症対策

成人(15歳以上)1回1錠を1日2回、朝夕に服用する。効き目が1日続き、空腹時でも服用できるのも大きな特徴。税別希望小売価格は、14錠1314円、28錠1886円。

《スイッチOTCの成分例》ファモチジン/フェキソフェナジン/ロキソプロフェンナトリウム

【2025.01.16配信】日本保険薬局協会は1月16日、定例会見を開き、「1社流通」に関する調査結果を公表した。「一社流通」はメーカーが卸を限定して流通させている医薬品のことで、価格交渉の余地が小さく、薬価の「単品単価交渉」「銘柄別評価」の原則の中で、薬価形成に問題があるのではないかとの指摘が出ているもの。薬局・医療機関からは1社流通の場合は、メーカーからその理由について説明を求める声が高まっている。1社流通品のある多くの薬局で、卸変更や納品時期確認を余儀なくされているだけでなく、患者への欠品対応や継続服用の中断といった供給上の問題も発生していた。

花粉症シーズン到来…抗アレルギー薬 新薬2製品が登場 OTCも充実

「アレグラFX」は、主成分のフェキソフェナジン塩酸塩を、1日量の2錠中に120mg配合する。アレルギー性鼻炎薬の中でも脳に影響を及ぼしにくいため、眠くなりにくい特徴を有し、集中力、判断力、作業能率の低下を来しにくい。

【参考資料3】日本におけるスイッチOTC成分[204KB] 1 ページ

【2025.01,15配信】厚生労働省は1月15日、中医協総会を開き、令和7年度の薬価改定について議論した。最低薬価について約3%程度引き上げることとした。

OTC 医薬品の中には医療用医薬品の成分を転用(スイッチ)しているものもあり、「スイッチ OTC 医薬品」 ..

個人的にお勧めする方法は、まずクラリチンを使用し効果がいまいちであればタリオンを変更する方法です。ただ、タリオンは眠気が出る可能性があるため、どうしても眠気が気になるならクラリチンにフルナーゼや小青竜湯を併用しても良いです。まだ、花粉症の目薬もスイッチOTCがあります。
他の薬との飲み合わせについては、薬剤師さんとよく相談しましょう。

例:アレグラFXプレミアム®、ヒアレインS®、ガラナポーン®等(R5年8月現在 ..

久光製薬は1日、花粉やハウスダストによるくしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの辛い症状を改善する、アレルギー専用のOTC鼻炎薬「アレグラFX」(第1類医薬品)を新発売した。サノフィが製造販売する医療用のアレルギー性疾患治療薬「アレグラ錠60mg」を一般用に転用したもので、医療用と同じ成分(フェキソフェナジン塩酸塩)を同用量配合した、初めてのOTC鼻炎薬。

13 サノフィと久光 OTC事業で合弁会社設立 アレグラのスイッチOTCを展開へ.

つまり、「日頃から健康管理に気を付け自分の病気も管理できる人には特典をあげましょう」という国の方針と思います。また、病院で処方される場合、一部は社会保険や国民健康保険から支払われるため少しでも社会保障給付費を削減しようという意図もあると思います。

「スイッチOTC医薬品」と呼ばれる、処方箋で出していた薬と同成分の薬剤 ..

抗ヒスタミン薬もそれぞれに特徴があります。眠気と効果のバランスを見て調整するのがプロです。
また、薬で効果がなければ点滴や手術なども行えますし、根本的な治療を行う免疫治療も行います。