透析患者の皮膚掻痒症に対する塩酸フェキソフェナジン(アレグラ錠)の投与経験


対策としてβ₂-ミクログロブリンを除去しやすいダイアライザや吸着カラムを使用・併用した透析や、血液透析ろ過(HDF)を行ったりします。


食事の影響(アレグラ錠:2000年9月22日承認、申請資料概要ヘ

腎臓が悪くなると、腎臓で分解・排泄されるβ₂-ミクログロブリンという小さなたんぱく質が体内に蓄積していきます。 長期間透析をしていると、たまったβ₂-ミクログロブリンはアミロイドと呼ばれる物質に変化し、骨、関節、腱など全身に沈着してきます。
代表的な症状としては、指が自由に曲がらない(ばね指)、握力低下(手根管症候群)、肩痛、背中の痛み、上下肢の痛みやしびれ、運動障害(破壊性脊椎関節症)、骨折などがあります。また、重症になると、腸や心臓などにも溜まり、これらの臓器の働きを障害することがあります。

透析患者さんでは腎臓の働きが低下しているため余分なリンを尿から排泄することができず、血中のリンが高い状態(高リン血症)になります。
血中のリン濃度が高い状態が続くと動脈硬化や二次性副甲状腺亢進症などのリスクが上がり、さまざまな症状がでてきます。二次性副甲状腺機能亢進症についてはあとで紹介しています。

EGFR60-80mL/min/1.73m2の軽度腎機能低下患者に比しAUCが1.66倍に上

【参考文献】
1)患者さんとともに理解するCKDと血液透析 南江堂
2)鳥居薬品ホームページ レミッチ®製品情報
3)レミッチ®添付文書
4)レミッチ®医薬品インタビューフォーム
5)腎機能別薬剤投与量 じほう
6)アレロック®添付文書
7)ジルテック®添付文書
8)アレグラ®添付文書
9)タリオン®添付文書
10)ザイザル®添付文書

透析患者では、腎臓からのカリウムの排泄が低下するため、高カリウム血症になりやすくなります。
血液が酸性に傾いたり(アシドーシス)糖尿病により、さらに悪化しやすくなります。血清カリウム濃度が高くなりすぎると不整脈などが起きるリスクが上がります。

昇し、透析患者では2.1倍に上昇するため透析患者では12.5mgを1週間に1

かゆみをコントールするのは透析患者さんのQOL向上させるためにもとても重要ですね。

薬局に勤めていた時もかゆみに悩まされる透析患者さんは多くいらっしゃいました。

[PDF] 2.7.6.13 血液透析患者を対象とした長期投与試験(PA1302)

副甲状腺ホルモン(PTH)には血中のカルシウム濃度、リン濃度の調整や骨代謝を正常に保つ働きがあります。
腎機能の低下にともない腎臓からのリンの排泄が低下して「高リン血症」になったり、ビタミンDをホルモンに変化させる活性化能が低下して「低カルシウム血症」になると、副甲状腺からのPTH分泌が増加します。この状態が長期的に続くと、副甲状腺が腫大してさらに過剰にPTHが分泌されることになります。この状態を二次性副甲状腺機能亢進症といいます。
また、二次性副甲状腺機能亢進症では、副甲状腺にある、ビタミンDやカルシウムを認識する部位(受容体)の数の減少が、さらにPTHを高める原因となります。

長期間、透析をおこなっていると、さまざまな症状(合併症)がでてきます。
ここでは、透析患者さんの代表的な合併症を紹介します。


1)日本透析医学会統計調査委員会,わが国の慢性透析療法の現況(2005 年 12 月 31 ..

添付文書の【使用上の注意】では腎機能低下患者に対する記載はありませんが、【薬物動態】ではCmaxが1.5倍及び1.7倍、消失半減期が1.6倍及び1.8倍と少し増加・延長しています8)
また、末期腎不全患者ではP糖たんぱく質の機能低下によりAUCが2.8倍増加するという報告があります5)

*白色ワセリン内服薬:アレグラ・セレスタなど他には、止痒水・NS軟膏なども即効性があります。 保湿剤の塗り方にも注意してみましょう

腎機能低下患者ではAUCの増加、消失半減期の延長がみられます。透析患者には禁忌です。CLcr10ml/minの患者には禁忌です10)

7.透析等による除去率 ························· 20

消失半減期の延長がみられます。
クレアチニンクリアランス(CLcr)10ml/min未満の患者には禁忌です7)

禁忌の欄には,医薬品添付文書において腎機能低下患者や透析患者など ..

透析患者さんでは、水分や塩分が溜まる体液量の増加、血圧を調節するホルモンや自律神経の異常により、血圧が高くなりやすいことが知られています。透析患者さんの7~8割に高血圧を認めます。
過剰な食塩摂取は控え、適切なドライウェイトの管理を行いましょう。また、降圧薬による治療も大切です。

風邪で喉の痛み以外にくしゃみや鼻水の症状があると、アレグラなどの抗ヒスタミン剤が一緒に処方されることもあります。

腎機能低下患者ではCmax、AUCが増加し、高い血中濃度が持続する可能性があります6)

>アレグラ錠30mg :気持ち悪いのが続き→3日間で中止 >ツムラ消風散:血圧 ..

適応は既存治療では効果不十分な透析患者、慢性肝疾患患者のみで、用量は1日1回2.5μg(最大5μg)です3)

アレグラ アレルギー性鼻炎・蕁麻疹・アトピー性皮膚炎 | 製品情報

透析終了時に体の中に余分な水分がたまっていないときの体重をいいます。ドライウェイトのことを「目標体重」や「基礎体重」と呼ぶこともあります。

透析患者における薬物動態 | アネメトロ | Anaemetro

透析のかゆみに関与している内因性オピオイド、βエンドルフィンはオピオイドμ受容体を作動させます。
このμ受容体の活性化によりかゆみが発生します。

嫌気性菌感染症の静注用製剤アネメトロのDIー透析患者における薬物動態を掲載。‐PfizerPro.

透析中に血圧が低下して、低血圧となることです。主な原因としては、透析による急速あるいは過度な水分の除去(除水)ですが、心機能低下や低栄養などが原因となることもあります。
血圧が低すぎると透析治療にも支障がでるので、このような場合は、ドライウェイトを見直す、体重増加を減らす(食べ過ぎ、飲み過ぎをひかえる)、透析の除水速度を穏やかにするなどの対策の他、血圧をあげる薬を使用します。

[PDF] クレアチニンクリアランス(ml/分) 透析患者の場合

今挙げた抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬、保湿剤、ステロイドでも効きにくい場合、ヒスタミン以外のケミカルメディエーターや神経線維の表皮内伸長、内因性オピオイド(βエンドルフィンなど)等が関与している可能性があります2)

花粉症治療に用いる抗アレルギー薬「アレグラ」の特徴と効果、副作用

透析患者の場合、腎排泄で減量の必要のある薬剤は極力避けた方がベターでしょう。減量の必要性がない薬剤を使っていくほうが、より安定した効果が期待できると思われます。

回答 透析による除去率の情報はありません。 また、国内臨床試験で透析患者への使用に関する情報はありません。

透析患者さんの多くにかゆみがみられます。原因には、皮膚の乾燥、皮膚にカルシウムやリンがたまること、二次性副甲状腺機能亢進症、透析では除去できない毒素の関与などが考えられています。皮膚の保湿やカルシウム、リン、PTHを正常に保つなどを心がけて下さい。かゆみを抑える薬も用いられます。

[PDF] アレグラ錠, フェキソフェナジン塩酸塩OD錠 [内]

症状の緩和に外用剤の他、抗アレルギー薬の投与も多くなります。添付文書上、内容によっては疑義照会が必要な薬剤もあるので、透析下における抗アレルギー薬の減量の必要性についてチェックしておきましょう。

総称名:アレグラ; 一般名:フェキソフェナジン塩酸塩; 販売名:アレグラ錠30mg, アレグラ錠60mg; 製造 ..

透析療法だけでは、腎臓の働きを完全に補うことはできません。足りない部分はお薬で補います。

(外),レスタミン(外),アレグラ(内),ヒルドイド(外),イナビル(外 ..

多くの透析患者さんにかゆみの症状はみられます。
かゆみのメカニズムは特定されていませんが、色々な要因があります。
いくつか要因を挙げてみました1)

今回は抗アレルギー剤についてです。 タリオン(べポタスチンベシル)、アレグラ(フェキソフェナジン)、アレロック(オロパタジン)、 ..

痒みに対して抗ヒスタミン薬が投与されるケースもありますが、透析患者に禁忌の薬剤や、減量が必要な薬剤がありますので薬剤師は注意が必要です。