副腎皮質ステロイドはホルモンで, 生体の恒常性維持や機能発現に重要な役割 ..


デキサメタゾンによる確実な治療効果を得るためには、初回服用後から10日間にわたり継続して服用することが必要です。そのため、コンプライアンスを意識した服薬指導が重要です。


[PDF] 3. 副腎皮質ステロイド剤(外用薬)のランク分類と副作用・使用方法

デキサメタゾンの主な副作用としては、感染症の増悪、続発性副腎皮質機能不全、糖尿病、消化性潰瘍、消化管穿孔、膵炎、精神変調、緑内障、血栓塞栓症などが報告されています。服用中止後に、発熱、頭痛、食欲不振、脱力感、ショック等の離脱症状があらわれる場合もあるので、注意が必要です。

デキサメタゾンとして6mgを1日1回、10日間にわたり服用します。体重40kg未満の患者さまでは0.15mg/kg/日へ減量を考慮し、肥満・過体重例では用量につき個別に検討することが推奨されています。また、患者さまの状態によっては経口・経管以外に、静注が選択される場合もあります。

Table: コルチコステロイドの使用法と副作用-MSDマニュアル家庭版

デキサメタゾンは副腎皮質ホルモン製剤であるため、効果・効能は多岐にわたります。具体例としては、慢性副腎皮質機能不全、関節リウマチ、エリテマトーデス、うっ血性心不全、気管支喘息、悪性リンパ腫、重症感染症などがあげられます。詳細については、添付文書を確認するようにしてください。

新型コロナウイルス感染症の重症患者では、肺障害および多臓器不全をもたらす全身性炎症反応を発現することが確認されています。ステロイドは抗炎症作用を有するため、デキサメタゾンにはこれらの有害な炎症反応を予防または抑制する可能性が示唆されており、前述の試験によって効果が裏付けられました。

副腎皮質ステロイド | 一般社団法人 日本リウマチ学会(JCR)

途中で症状が改善しても中止せず、最後まで服用するように指導します。手引きではデキサメタゾンとして6mgの服用が推奨されており、デカドロン®錠4mgを用いる場合では1回あたり1.5錠の服用が必要となるため、1回量を確認することもポイントです。

厚生労働省は2020年7月17日付けで、(※)を改訂し、デキサメタゾンを新型コロナウイルス感染症に対する治療薬として記載しました。手引きでは、英国の非盲検ランダム化比較試験「RECOVERY」の結果で、デキサメタゾンが重症例の死亡を減少させたという結果が紹介されています。

[PDF] デキサメタゾン眼軟膏 眼科用副腎皮質ホルモン製剤

合成副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)のひとつであるデキサメタゾン(商品名:デカドロン®)は、抗炎症作用、抗アレルギー作用、免疫抑制作用などの作用を有することが知られています。重症感染症を含めた種々の適応症を有しており、1960年代から現在に至るまで、様々な疾患に対して汎用されてきた薬剤です。

そうしたなか、国内でも長い間用いられてきた「デキサメタゾン」が、英国の試験において認証され、新型コロナウイルス感染症に対する承認済み治療薬として位置づけられたことで話題をよんでいます。


[PDF] 3. 副腎皮質ステロイド性抗炎症点眼剤 15/32

私たちの体内には様々なホルモンが存在し、その中の一つに副腎で作られるステロイドホルモン(corticosteroid:CS)があります。これを治療薬として使用する場合、通称ステロイドと呼ばれます。

デキサメタゾンの副腎皮質ホルモン抑制効果はよく知られており、ヒトの患者 ..

主な副作用
ムーンフェイス(顔がむくんで丸くなる)、多毛、不眠、うつ状態、また感染症や高血糖、副腎皮質の機能の低下のおそれもあります。目がかすれて見えにくくなったり、緑内障や白内障を発症することもあります。

[PDF] 副腎皮質ステロイド薬投与と急性膵炎発症の関連性についての研究

抗がん剤の副作用に対する支持療法で使われる一方で、がん細胞のアポトーシス(自殺)を誘発することから、白血病などの血液のがんの治療薬として用いられています。
特に多発性骨髄腫では、VAD療法(ビンクリスチン+ドキソルビシン+デキサメタゾン)の1剤として使われています。

[PDF] デキサメタゾン COVID-19 小児患者に対する治療薬としての位置付け

人工的に合成された糖質コルチコイド(ステロイド)で、副腎皮質ホルモン剤の一種です。同種のプレドニゾロンより体内での滞在時間が長く、腫瘍に対する抗炎症作用も強いとされています。

副腎皮質ステロイドに期待する主な目的は、SARS-CoV-2 に対する抗ウイルス効果 ..

また、デキサメタゾンの服用により、誘発感染症、続発性副腎皮質機能不全、消化性潰瘍、糖尿病、精神障害などの重篤な副作用があらわれる例が報告されています。これらの副作用があらわれた場合における対応について、適切な指導を行うことも求められています。

[PDF] 外用副腎皮質ホルモン剤 プロピオン酸デキサメタゾン製剤 0.1% 0.1%

デキサメタゾンの内服の方法には様々なやり方がありますが、慶應義塾大学病院では一晩法を採用しています。一晩法では、深夜23時に低用量の場合はデカドロン®1mg(2錠)、高用量の場合は8mg(16錠)を内服していただきます。そして、翌朝の8時~9時頃に血液検査を行い、コルチゾール濃度が低下するかどうかを検査します。入院中にこの検査を行う場合は、同時に蓄尿(ちくにょう)検査(24時間に排尿した尿をすべてバッグに貯める検査)を行って、尿中のコルチゾール濃度を参考にすることもあります。

Q&A(COVID-19):デキサメタゾンを含む副腎皮質ステロイド

副腎におけるコルチゾールは、下垂体(かすいたい)から分泌される副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の指令に従って作られています。そして、ACTHとコルチゾールは早朝から午前中にかけて高値ですが、夕方から夜間は低値となり1日の中でも時間による変動(日内変動)があります。本検査でデカドロン®を内服すると、翌朝の血液中のACTH濃度は正常の場合にはほぼ完全に低下して、副腎への指令がなくなるために、副腎で作られるコルチゾール濃度も非常に低い値となります。しかし、クッシング症候群では、デカドロン®によりACTHを低下させても、副腎腫瘍からは依然としてコルチゾールが作られるために、翌朝の血中コルチゾール濃度が高い値となることで診断しています。

測定値を解釈する前に、外因性副腎皮質ステロイドの使用歴をチェックする必要があります。 ..

デキサメタゾン抑制試験は、クッシング症候群(「」の項参照)が疑われた場合に行う検査で、デキサメタゾン(商品名:デカドロン)は副腎(腎臓の上にある小さな内分泌臓器)で作られるコルチゾールの作用を強力にした内服薬です。

【この薬の効果は?】 ・この薬は、合成副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)と呼ばれるグループに属す

この記事では、デキサメタゾンの効果や副作用、薬価などについて解説していきました。現在では、2020年5月にレムデシビル(商品名:ベクルリー®点滴静注液)が特例承認され、ファビピラビル(商品名:アビガン®錠)などの適応外使用も認められるなど、新型コロナウイルス感染症に対して用いることのできる薬剤の選択肢は増えつつあります。