ザガーロ(デュタステリド)とは?効果や副作用、正しい服用方法を解説
この記事では、本邦で男性型脱毛症の承認が下りている男性型脱毛症の治療に使用される5α-還元酵素(5α-R)の阻害薬であるフィナステリド(プロペシアなど)およびデュタステリド(ザガーロなど)について比較します。
ザガーロ(デュタステリド)の効果と副作用 | TCB・AGA外来
ザガーロはプロペシア(フィナステリド)より、さらに高い効果が期待できるといえそうですが、同時に副作用の発生率も若干高い傾向にあります。
AGA治療薬は、服用する量や時間など、医師の診断のもと用法用量を守って正しく服用することで効果を発揮します。ザガーロとプロペシア、どちらの治療薬がよいかは自己判断をせず、まずは専門のクリニックの医師に相談してみましょう。
ザガーロカプセル(デュタステリド)とは? ~効果や副作用について
とは、ダブルブラインド試験ともいい、被験者、医師、スタッフが「被験者がどの治療群に割り当てられたか」を全く知らない状態で行われる試験。プロペシアの性機能に関する副作用の場合、1mgの本物で139例中4例、偽薬で138例中3例、と差がほとんどありませんので性機能に関する副作用はあまり気にしなくて良いのではないでしょうか。
プロペシアとザガーロは、男性型脱毛症治療の代表的な薬剤として知られています。しかし、その効果や使用方法には違いがあり、どちらを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。
ザガーロ(デュタステリド)が男性ホルモンに作用|AGA治療内服薬
ザガーロを処方してもらう際は、服用中の薬があれば必ず医師に伝えて、併用してもよいか判断を仰ぎましょう。
プロペシア、フィナステリド(ジェネリック)は、テストステロンをジヒドロテストステロン(DHT)に変換する「5αー還元酵素(2型)」を阻害、ザガーロ、デュタステリド(ジェネリック)は「5αー還元酵素(1型および2型)」を阻害する薬剤です。
DHTは毛母細胞の成長を抑制し、髪が太く成長するのを妨げて脱毛を引き起こします。そのDHTの生成を抑えるのがこの薬剤の作用です。ザガーロ、デュタステリド(ジェネリック)はプロペシア、フィナステリドに比べて、より強い効果が期待できます。また、ミノキシジルとの併用でより効果が高まることも報告されています。
ザガーロもフィナステリドもどちらもジヒドロテストステロンの生成を阻害するお薬で効果が実証されている有効性の高い製剤になります。
前の2回では、健常者を対象とした研究を紹介してきましたが、今回の論文は男性不妊症を対象としたものです。フィナステリド中止により劇的に精子数が上昇しています。この研究では乏精子症での改善が主に報告されていますが、精子数が15x106/mLと基準値内の症例でも精子数が3倍以上に増加していました。泌尿器科医師で生殖医療に関わっているものでは、この研究でのフィナステリドや、あるいはもっと強力な5α-還元酵素阻害薬であるデュタステリドを内服しているかどうかを常に確認し、内服していた場合は中止をお願いすることが一般的になっています。今回の研究は海外の検討ですが、我が国からの症例報告もあります(Chiba K et al., Fertil Steril 2011)。この症例は5年前に不妊治療専門のクリニックで乏精子症を指摘されていましたが、不妊治療はしていませんでした。1年前からAGA治療薬としてフィナステリド1日1mgを内服していましたが、再び乏精子症を指摘され、初めて男性不妊症外来を受診しました。その時点ではほとんど精子を認めず、無精子症に近い状態でしたが、フィナステリド中止後16週で精子数10x106/mLを超えるまでに改善しました。つまり、顕微授精が必要な状況から、人工授精が可能なレベルまで改善したということになります。適切な対応であったと思われます。
AGAは男性としては深刻な問題で、フィナステリドやデュタステリドを内服している方は高いお金をはらって治療しています。やめることをお勧めしてもなかなかご理解を得られない場合もありますが、子作りをする場合は、この薬剤のメリット(髪の毛が増える、前立腺癌予防)とデメリット(精子数が減る、持続的な男性機能障害がおきる、薬剤費がかかる、体外受精や顕微授精などより奥様の負担となる治療が必要になるといったリスクがある)をよく考えていただく必要があります。また、男性パートナーの方も早めに泌尿器科の専門医を受診して、検査や必要な治療、アドバイスをうけることが重要です。
3回にわたって5α-還元酵素阻害薬であるフィナステリドとデュタステリドと不妊症について、解説いたしました。若い健常者で精液所見が問題ない男性であれば、これらの薬剤の影響はあまり考えなくてもよいですが、若くても子供を作りたい場合や精液所見が悪い方は内服を避けた方がよいと考えられます。一方で、妊娠や生児獲得までのデータはありません。結局明確な結論はでませんが、男性不妊の場合には、原因は複数あることが多いので、できることはなんでもしていただくことが元気な赤ちゃんを授かることにつながります。ご参考になれば幸いです。
ザガーロカプセルとプロペシア錠の薬剤と箱を並べて撮影した画像です。ザガーロはプロペシアに比べて、とても大きいのがおわかりいただけます。
AGA|プロペシア|ザガーロ|フィナステリド | ゆうしん内科
ザガーロは、デュタステリドを主成分としたAGA・薄毛治療薬です。プロペシアに次ぐ第二のAGA治療薬として普及しており、高い治療効果が期待できます。多くの薄毛に悩む男性に使用されているザガーロですが、どのような治療薬なのでしょうか。ザガーロの特徴・効果・作用機序・副作用・初期脱毛などについて、詳しく解説していきます。
AGA治療薬とは?3つの治療薬を比較表で紹介!選び方や違いも解説
半減期とは、薬の服用後、血液中に含まれる成分の濃度が半分になるまでにかかる期間のことです。ザガーロカプセルの半減期はおよそ2週間のため、プロペシアの6〜8時間と比べると、体内に成分が長くとどまることがわかります。成分が体の中に長く存在する分、長期的な効果を期待できるでしょう。
AGA治療薬のプロペシアとザガーロとは?効果や違いを医師が解説
プロペシア(フィナステリド)やザガーロ(デュタステリド)に起こりうる副作用について説明します。
これらのAGA治療薬(阻害薬)を服用した際に起こる副作用は大きく分けて4つあります。
AGA(男性型脱毛症) | うかい医院 UKAI CLINIC
プロペシアとザガーロは、成分や作用機序、適応症、使用方法、副作用、効果発現期間、費用などにおいて異なる特徴を持つ男性型脱毛症治療薬です。
ザガーロ|伊藤メディカルクリニック | 落合 東中野 中井 内科 外科
ただし、ザガーロには併用注意薬があります。併用注意薬は、禁止とはされていないものの、併用すると身体に影響が及ぶ可能性がある薬のことをいいます。ザガーロの併用注意薬は「CYP3A4阻害薬」です。CYP3A4は肝臓にある主要な酵素の1つで、CYP3A4阻害薬はこれを阻害する働きがあります。この薬と併用してしまうと、デュタステリドがうまく代謝されず、腎臓機能の低下など身体に悪影響が及ぶ恐れがあるのです。
ザガーロはプロペシアと同様に5αリダクターゼという酵素を阻害することでDHTの生成を抑え、AGAに効果を発揮する内服薬です。
薄毛の改善に期待が寄せられるザガーロですが、副作用も報告されています。どのような症状が出る可能性があるのかを服用前に知っておきましょう。
続いて確率としては1%未満ですが、発疹や頭痛、抑うつ、腹部不快感、乳房の女性化や痛みなどの乳房の症状、そのほか肝機能障害やアレルギー反応、むくみやめまいなども報告されています。
ザガーロはプロペシアに次ぐAGA治療薬です。グラクソ・スミスクラインが開発したデュタステリドという成分の飲む発毛薬です。
ザガーロはデュタステリドを有効成分とした新しいAGA治療薬です。デュタステリドはフィナステリドと同様に5αリダクターゼの働きを抑制させます。ただし、この5αリダクターゼにはいくつかの種類があります。プロペシアに含まれるフィナステリドは5αリダクターゼのII型だけに作用するのに対し、ザガーロに含まれるデュタステリドは5αリダクターゼのI型とII型両方に作用するためフィナステリドよりも強力です1)。
ザガーロ(デュタステリド)とプロペシア(フィナステリド)の違いは?
プロペシアとザガーロは異なる成分と作用機序を持っており、それぞれ特徴的な効果を発揮します。
ザガーロ処方 | ED治療の新宿西口クリニック | 通販より安心即日発送
ザガーロは医薬品のため、副作用があります。当院の患者様で、ザガーロを処方された方からは、副作用の報告はほとんど受けておりませんが、事前に確認しておきましょう。
男性型脱毛症(AGA)Androgenetic alopecia
ザガーロの副作用としては、プロペシア(フィナステリド)同様、EDや性欲減退(リピドー減退)乳房の女性化や痛み、乳房に関わる障害など、男性にとっては懸念される副作用が挙げられます。しかし、こういった副作用が起こる可能性は低いと言われており、容量・用法を守って服用いただければ、あまり心配する必要はないと思われます。他には、ヘアサイクルの関係で初期脱毛が起きる可能性がある為、服用後約1~2ヶ月は抜け毛が増える可能性があります。
フィナステリド ; フィナステリド, 6,800円 ファイザー, 6,500円 クラシエ ; ザガーロ, 9,600円
作用範囲が、頭頂部や前頭部に多く存在するといわれるⅡ型だけではないため、ザガーロはプロペシアよりもさまざまな薄毛の改善効果に期待できます。
男性型脱毛症 AGA:Androgenetic Alopecia
ザガーロカプセルは1日1回1カプセルを服用します。プロペシアと同様、ヘアサイクルが正常に戻るまでには時間がかかります。短期間で効果が出なくても服用をやめず、6ヶ月間は服用しましょう。また、効果が出た後もヘアサイクルが再び乱れないように服用を続ける必要があります。
2 ザガーロ®(デュタステリド)2015年11月24日に発売される新AGA薬 ..
主な副作用には射精障害、性欲減退、勃起不全、精液量減少、抑うつ症状、乳房圧痛・肥大、肝機能障害などがあります。プロペシアと同様の副作用ですが、頻度はプロペシアよりもやや多いです。
AGA(薄毛)治療薬 ザガーロ|墨田区両国の湘南メディカル記念病院
ザガーロカプセルの添付文書に記載の副作用は上記の通りです。勃起不全や精力減退などが、主な副作用として挙げられます。これらの副作用が生じてご不安な方は、医師にご相談ください。
デュタステリドとフィナステリド、選ぶならどっち? 効果と副作用
ザガーロとプロペシアには併用禁忌薬はいまのところなく、他の薬との飲み合わせは基本的に問題ないといえます。AGA治療では、発毛効果のあるAGA治療薬のミノキシジルとよく併用されます。