クラリスロマイシン 妊活について | 医師に聞けるQ&Aサイト
花粉症は日本人の3人に1人と言われるほど頻度の多いアレルギーです。
まずはマスクやメガネなどの、お薬以外の対処が大切です。
飲み薬ではロラタジン(クラリチン)に関する研究報告が多くあり、奇形などの危険は認められていないため、妊婦さんに使いやすいと考えられます。ロラタジン(クラリチン)は眠気が少ないというのも利点の1つでしょう。
また、クロルフェニラミンマレイン酸塩(ポララミン)は、昔から妊婦さんに用いられている薬で、胎児への危険度の上昇は無いものと考えられています。眠気が出るので車を運転する人には向かないのですが、逆に眠れなくて困っている方には使いやすいかもしれません。
ロラタジン(クラリチン)やクロルフェニラミンマレイン酸塩(ポララミン)は、じんましんなど花粉症以外のアレルギーにも適応があります。
モメタゾンフランカルボン酸エステル(ナゾネックス)などのステロイド点鼻薬は脂溶性であり胎盤を通過すると思われますが、点鼻薬のため体内への吸収はわずかであり、胎児にはほとんど到達しないと考えられます。ステロイド点鼻薬の妊娠中の使用についてはデータが少ないのですが、問題ないとする研究報告が多いようです。
オロパタジン点眼(パタノール)などの点眼薬も同様に胎児移行性は低いと考えられますので、使用を検討して良いでしょう。点眼後は目頭をティッシュペーパーで押さえて、余分な液をぬぐうなどの配慮をして下さい。
を7日間朝と晩に飲むよう指示されました。 治療中は妊活をお休みする ..
妊婦さんは免疫力が低下しているため、気を付けていてもインフルエンザになってしまうことがあります。妊婦さんはインフルエンザ感染に伴って重篤な症状になったり、合併症を起こす危険が高くなると言われており、自然流産、早産、低出生体重児、胎児死亡が増加するとの報告もあるため注意が必要です。妊婦さんだからという理由で治療をためらうべきではなく、適切な治療を行うことが推奨されています。
まずはインフルエンザになる前にワクチンの接種を考慮しましょう。妊娠前にインフルエンザワクチンを接種できれば一番良いのですが、妊娠中であってもインフルエンザワクチンを接種することで奇形が増えるとは考えられていないため、選択肢に加える価値はあります。
インフルエンザになってしまった場合のお薬ですが、オセルタミビル(タミフル)は水溶性であり胎盤移行は多くないと考えられます。妊娠中の使用による奇形や流産の増加は無いと考えられていますので、使用を検討して良いでしょう。ザナミビル(リレンザ)やラニナビル(イナビル)は吸入薬のため、飲み薬よりも血液中の濃度が低いことから、胎児への影響も少ないと考えられます。
妊娠前から便秘気味だったという方も多いと思います。妊娠するとホルモンの影響で腸の蠕動運動が低下し、大きくなった子宮で腸が圧迫されて、ますます便秘がひどくなる方もいらっしゃいます。便秘が原因で痔が悪化したり、いきむと赤ちゃんが出てきてしまいそうで心配という方もおられるでしょう。
酸化マグネシウム(マグミット)は塩類下剤と呼ばれる代表的な便秘薬です。腸内に水を引き寄せて便を軟らかくするとともに、便が膨らんで腸に刺激を与え、排便を促してくれます。マグネシウムイオンは胎盤を通過しますが、酸化マグネシウム自体が腸から吸収されにくいと考えられています。そのため、胎児に影響するとは考えにくいと言えます。一般的に、この酸化マグネシウムが妊婦さんの便秘の第一選択になります。
ピコスルファートナトリウム水和物(ラキソベロン)は大腸刺激性下剤と呼ばれる下剤で、血液中にはほとんど吸収されません。そのため薬は胎児までほとんど到達しないことから、影響も乏しいと考えられます。
酸化マグネシウム(マグミット)もピコスルファートナトリウム水和物(ラキソベロン)も人間での研究は多くないですが、リスクを明確に示す結果は報告されていません。
クラリスロマイシン妊娠初期について | 医師に聞けるQ&Aサイト
つわりのある時期であれば、咳と同時に嘔吐をしやすくなったり、咳を繰り返すとお腹が痛くなって早産が心配になったりします。咳で睡眠が充分に取れなかったり、尿漏れの原因ともなるため、妊婦さんにとっては大きな問題です。
鎮咳薬のデキストロメトルファン(メジコン)は、奇形の発生率を上昇させなかったとの報告があります。
去痰薬として知られるカルボシステイン(ムコダイン)は水様性であり胎盤を通過しづらいと考えられます。何らかの異常が起きたという報告も出ておらず、これまでもたくさんの妊婦さんに使用されてきました。
妊娠中のお薬の服用に関しては、担当の産婦人科医とよく相談をされることが原則です。また、国立成育医療研究センターの「妊娠と薬情報センター」では、妊娠とお薬の相談を受け付けてくれます。ウェブサイトを参照してください。
妊娠中期及び後期のラットに5mg/kgの14C-クラリスロマイシンを経口投与したところ、妊娠中期の全胎仔中濃
膀胱炎など菌の感染に対して使用される抗菌薬(抗生物質)の安全性はどうでしょうか。
セフカペン(フロモックス)やセフジトレン(メイアクト)などのセフェム系と呼ばれる抗菌薬は、一般の医療現場で使用される頻度が高いものです。セフカペン(フロモックス)は、脂溶性で蛋白結合率も低いため、胎盤を通過する性質を持っています。セフジトレン(メイアクト)も蛋白結合率が高いものの脂溶性のため、やはり胎盤を通過します。
しかし、これまで多くの妊婦さんに使用されており、先天異常との関連は無かったとする研究結果が多数存在します。そのため、妊娠周期や治療の必要性を考慮して投薬の要否を決めるのが良いでしょう。
妊婦さんはさまざまな理由により膀胱炎などの尿路感染を起こしやすく、急性腎盂腎炎に発展すると重篤な合併症を生じることがあります。このような場合にはセフカペン(フロモックス)やセフジトレン(メイアクト)の使用を考えます。
クラリスロマイシン(クラリス)というマクロライド系抗菌薬も有名ですが、妊婦さんに対する充分なデータはなく、危険性に関して明確な結論は出ていません。テトラサイクリン系抗菌薬(ミノマイシンなど)は、歯の着色やエナメル質の形成に影響を与えるため使用すべきでないですし、ニューキノロン系抗菌薬(クラビットなど)は、もともと妊婦さんには使用禁忌(使ってはいけない)となっています。
もともと頭痛持ちという方も多いと思いますし、つわりがはじまってから頭痛がひどくて困っているという方もいらっしゃると思います。どのような薬で対処するのが良いのでしょうか。
アセトアミノフェン(カロナール)は水溶性の薬物であり、胎盤を通過しにくい性質を持ちます。これまで妊婦さんに使用される頻度の最も多かった解熱鎮痛薬で、奇形との関連は言われていません。最近では妊娠中のアセトアミノフェン使用と子の発達障害との関連性について報告する論文が出ましたが、総合的に考えてメリットをデメリットが上回るとは考えにくい状況です。
また、ロキソプロフェン(ロキソニン)も胎児に奇形を起こすとは考えられていません。
ただし、妊娠後期の解熱鎮痛薬の使用は注意が必要です。胎児の心臓には、胎盤から受け取った酸素の豊富な血液を全身に送るための動脈管と呼ばれるものが存在します。出産間近に解熱鎮痛薬を使用すると、この動脈管が収縮して胎児死亡につながる可能性があるのです。また、胎児の腎機能に影響して羊水過少を引き起こすこともあります。
腰痛に使う湿布でも、何枚も連用すると影響が出る可能性があるので注意が必要です。
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当院は内科なので、ときどき体調の悪い授乳婦さんからご相談があります。授乳中なので、お薬を飲むとしても、より安全に使用したいと誰もが考えるでしょう。そんな方に役立つように、授乳とお薬について基本的な考え方をまとめてみました。できるだけお母さんの不安やお子さんの危険が少なくなればと思っています。
海外では普通に授乳が行われている薬でも、日本では授乳禁止になっていることが多いのが現状です。急な授乳中止は乳腺炎の原因になることがあり、慎重な判断が求められます。
日本では、国立成育医療研究センターが情報を集積し、添付文書(薬の能書き)へ反映させる取り組みを行っています。インターネットサイトの情報源として、国立成育医療研究センターのページに「授乳中に安全に使用できると考えられる薬」「授乳中の使用には適さないと考えられる薬」のリストが掲載されていますので、参考になると思います。
お薬は妊婦さんの血液に取り込まれてから、胎盤を通過して胎児に影響します。そのため、お薬が胎盤を通過しやすいかどうか(胎盤移行性)が問題となります。胎盤を通過しやすいお薬の特徴には、濃度が高い・脂溶性が高い・蛋白結合率が低いなどがあります。
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胎児の様々な器官が作られる時期で、最もお薬の影響を受けやすく、お薬による奇形が問題となる重要な時期です。そのため、この時期のお薬の使用には慎重さが求められます。月経予定日に月経が来ないことに気づき、産婦人科を受診して妊娠が判明した場合、妊娠が分かった時にはすでに最も過敏な時期に入っているということになります。
その他の情報 クラリスロマイシン錠200mg「杏林」(一部抜粋)
妊娠周期は最終月経の開始日を0周0日として数えます。出産予定日は40週0日になります。通常、排卵は月経開始日から14日目前後なので、排卵日に受精すると考えると、受精成立から280日-14日=266日目で出産予定となります。
クラリスも抗菌薬の商品名です)。多くの医師が同じような体験をしている ..
ということができます。
乳児側の問題として、生後すぐの時期は、体重あたりの母乳摂取量が多く、肝機能も未熟な点を考慮する必要があります。
妊娠にダメな薬は、服用後どれくらい日数をあければ良い?(おこ様)
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FAQ 助産師・看護師による妊婦への服薬指導(山内愛) | 2010年
たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援する代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。 月額110円メルマガ<>を配信中。
このためCYP3Aの働きに関係するお薬には、併用に注意が必要です。 【併用注意:CYP3Aを阻害するお薬】
ロキソプロフェン(ロキソニン)は水溶性で蛋白結合率が高く、半減期も短めのため、母乳へ移行しにくい性質を持っています。同様にイブプロフェン(ブルフェン)やアセトアミノフェン(カロナール)も母乳に移行しにくいため、授乳中の痛みや熱の治療には選択肢となり得ると考えられます。
と判断される場合にのみ投与すること。 なお,国外における試験で次のような報告
これらのマクロライド系抗菌薬は、日本の使用量が他国より多いことが指摘されています。そして実際、妊娠中にもよく使われています。「マクロライド系が流産のリスクになるなら、ペニシリン系かセフェム系を使えばいいのでは?」と思うかもしれませんが、問題はペニシリンやセフェムがまったく効かない感染症に対処せねばならないケースです。特に、それが多くの妊婦さんが感染する感染症だった場合、どうすればいいのでしょうか。次回、考えてみたいと思います。
A. 「クラリス」はエリスロマイシン系の抗生物質で、セフェム系と同様に赤ちゃんへの影響は心配ない薬です。
マクロライド系抗菌薬であるクラリスロマイシン(クラリス)は、小児への保険適応があり、母乳中にわずかに移行するものの授乳による影響は少ないと考えられます。セフェム系抗菌薬であるセフカペン(フロモックス)やセフジトレン(メイアクト)もわずかに母乳中に移行するものの授乳可能と考えられています。一方、テトラサイクリン系抗菌薬(ミノマイシンなど)やニューキノロン系抗菌薬(クラビットなど)の使用は、副作用や母乳への移行率の問題から、使用を避けるべきと考えられます。
妊活中に薬は飲めない?男性と女性、それぞれ気をつけたいこと
その研究は、医学誌「Canadian Medical Association Journal」2017年5月1日号(オンライン版)に掲載されました(注)。カナダ・ケベック州在住で1998年から2009年に自然流産した15~45歳の妊婦8702人を対象に調べたところ、マクロライド系抗菌薬のアジスロマイシン(先発品の商品名は「ジスロマック」)を妊娠中に服用した人の流産のリスクは服用していない人の1.65倍、クラリスロマイシン(同じく「クラリス」「クラリシッド」)なら2.35倍にもなる、という結果が出たというのです。
【医師監修】妊娠中の副鼻腔炎の治療方法と薬の使用について?
オセルタミビル(タミフル)の母乳への移行は少量であり、授乳のメリットがデメリットを上回ると考えられます。ザナミビル(リレンザ)は吸入薬のため、そもそも母体に吸収される量が微量なので、乳児への影響も少ないと考えられます。
ちなみに、授乳中のインフルエンザワクチンの接種は問題ありません。インフルエンザワクチンは不活化ワクチンといって生きたウイルスは含まれておらず、母乳中にウイルスが出ることはありません。
妊活中の薬の服用についての注意点は?
とは言っても、重症化している(しそうな)場合は抗菌薬を用いなければなりません。そんなときは「妊娠中でも使える抗菌薬」を選択することになります。それはペニシリン系、セフェム系、マクロライド系の3種の抗菌薬です。クラビットという商品名で有名なニューキノロン系や、商品名・ミノマイシンなどのテトラサイクリン系は、生まれてくる赤ちゃんに奇形のリスクが生じることなどから原則妊娠中の使用は「禁忌」です。他の種類のものも「禁忌」もしくは「禁忌に近い」と考えなければなりません。しかし、このような説明を聞くと「なーんだ。妊娠していても使える抗菌薬が3種類もあるなら、そんなに心配しなくてもいいんじゃないの」と思った人もいるでしょう。ですが、この「妊娠中も使える」という前提が崩れたとすればどうでしょう。実は、最近、そのような内容の研究が報告されたのです。
妊活中の薬の服用は危険?妊娠と薬の服用の関係について解説
まず、大前提としてウイルス感染の可能性を排除すべきです。太融寺町谷口医院の例でいえば、季節にもよりますが、風邪症状で受診する人の8~9割はウイルス感染です。また、細菌感染であったとしても必ず抗菌薬が必要というわけではありません。グラム染色での炎症所見が軽度で、全身状態が良好であれば抗菌薬を処方しないケースがあります。食中毒の場合も、たとえカンピロバクターなどの細菌が検出されても軽症であれば抗菌薬は不要です。けが(外傷)の場合は、初期にしっかりと洗浄(水道水でOK)していれば抗菌薬を使わなくて済むことが多々あります。
働く女性の妊活について · よくある質問
妊婦さんが不安に思うことのひとつに「妊娠中の薬について」がよくあげられます。確かに気になるし、真剣に考えることはよいことですが、ときどき過剰に心配する人を見受けます。妊婦さんに投与される薬は、公的機関によって催奇形性がないかどうかチェックを受けないと合格しないようになっています。心配しすぎは意味がありませんし、おなかの赤ちゃんにもよくありません。正しい知識を持って、冷静に理解してください。薬の中には、胎児の奇形の原因になるとされている成分を含んだものは確かにあります。またデータが不足しているため胎児への影響が不明確な薬もあります。すでに飲んでしまった薬については、過度に悩まずに、不安な場合には主治医に相談するようにしましょう。妊娠がはっきりわかったあとで、かぜをひいたり、便秘がつらいといったときに、自分勝手に判断して市販の薬を飲むようなことはしないでください。そして、産婦人科以外の診察を受けるときや、薬局で薬を買うときは妊娠していることを必ず伝えるようにしてください。