高血圧とEDの関係は?降圧剤とED治療薬は併用可能?医師が解説


17.1有効性及び安全性に関する試験
17.1.1国際共同第III相試験
肺動脈性肺高血圧症患者(405例、日本人患者26例を含む)を対象にタダラフィル2.5mg、10mg、20mg注1)、40mg又はプラセボのいずれかを1日1回投与する18週間(16週間の投与期間)の多施設共同無作為化プラセボ対照二重盲検比較試験を実施した。その結果、運動耐容能を評価する6分間歩行距離の投与開始前から16週後の変化量において、タダラフィル40mg群はプラセボ群に比べて統計学的に有意に改善した(p=0.0004)。臨床症状の悪化(死亡、肺移植、心房中隔裂開術、肺動脈性肺高血圧症悪化による入院、肺動脈性肺高血圧症に対する新たな治療の開始又はWHO機能分類の悪化を臨床症状の悪化と定義した)が認められた被験者数はプラセボ群で13例(15.9%)に対し、タダラフィル40mg群で4例(5.1%)であった。また、タダラフィル40mg群は、一部の被験者で測定された肺血行動態パラメータの平均肺動脈圧、肺血管抵抗係数、心係数及び心拍出量において、投与開始前と比べ改善が認められた。
なお、本試験ではQOLを評価するため、8項目の健康概念[身体機能、日常役割機能(身体)、身体の痛み、全体的健康感、活力、社会生活機能、日常役割機能(精神)、心の健康]からなるSF‐36v2健康調査票、及び5つの質問(移動の程度、身の回りの管理、ふだんの活動、痛み/不快感、不安/ふさぎ込み)と健康状態のQOLを判定するためのビジュアルアナログスケール(VAS)からなるEuroQol質問票を使用した。タダラフィル40mg群は、SF‐36v2健康調査票の6項目[身体機能、日常役割機能(身体)、身体の痛み、全体的健康感、活力、社会生活機能]において、またEuroQol質問票の効用値[IndexScore(US)及びIndexScore(UK)]及びVASにおいて、プラセボ群に比べ統計学的に有意な改善が認められた(p<0.05)。
注1)承認用量は40mgである。
表17‐1投与開始前から16週後の変化量
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評価項目統計量プラセボ群タダラフィル40mg群
6分間歩行距離(m)平均値(95%信頼区間)[症例数]9.21(-4.22~22.65)[79]41.14(29.85~52.42)[76]
平均肺動脈圧(mmHg)平均値(95%信頼区間)[症例数]-2.21(-7.24~2.82)[14]-4.27(-7.53~-1.01)[15]
肺血管抵抗係数(dyne・sec/cm5/m2)平均値(95%信頼区間)[症例数]4.13(-101.22~109.48)[12]-117.05(-244.79~10.68)[14]
心係数(L/min/m2)平均値(95%信頼区間)[症例数]-0.01(-0.44~0.41)[12]0.36(0.09~0.63)[14]
平均動脈圧(mmHg)平均値(95%信頼区間)[症例数]-5.00(-13.74~3.74)[14]-2.00(-9.64~5.64)[15]
--------------------------表終了--------------------------
本試験では、エンドセリン受容体拮抗剤であるボセンタンとの併用による影響を評価するため、ボセンタン治療の有無別に6分間歩行距離の変化量の部分集団解析を実施した(ボセンタン併用被験者:53.3%)。その結果、タダラフィル40mg群ではボセンタン非併用被験者のみプラセボ群に比べ統計学的に有意な改善が認められた。
表17‐2投与開始前から16週後の変化量
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評価項目統計量プラセボ群タダラフィル40mg群
6分間歩行距離(m)[ボセンタン非併用]平均値(95%信頼区間)[症例数]-2.89(-22.84~17.06)[35]42.18(26.67~57.69)[37]
6分間歩行距離(m)[ボセンタン併用]平均値(95%信頼区間)[症例数]18.84(0.50~37.19)[44]40.15(23.11~57.19)[39]
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タダラフィル20mg注1)群又は40mg群に割り付けられた総症例161例中98例(60.9%)に副作用が認められた。主な副作用は頭痛(33.5%)、潮紅(8.7%)、筋肉痛(7.5%)、背部痛(6.8%)等であった。
17.1.2国際共同第III相試験(長期継続試験)
先行するプラセボ対照二重盲検比較試験に参加した肺動脈性肺高血圧症患者(357例、日本人患者22例を含む)を対象にタダラフィル20mg注1)又は40mgを1日1回投与する52週間の長期継続試験を実施した。その結果、プラセボ対照二重盲検比較試験で認められたタダラフィル40mg投与による6分間歩行距離の改善は、52週後においても維持されていることが示された。
表17‐36分間歩行距離(m)
--------------------------表開始--------------------------
統計量タダラフィル40mg群
投与前16週後28週後40週後52週後
平均値(95%信頼区間)[症例数]403.31(383.08~423.54)[69]注2)404.24(382.95~425.52)[66]404.32(381.93~426.71)[61]404.90(382.85~426.95)[60]410.01(389.74~430.28)[59]
注2)先行試験でタダラフィル40mgを16週間投与し、本試験で40mg群に割り付けられた被験者数
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タダラフィル群に割り付けられた総症例357例(日本人患者22例を含む)中176例(49.3%)に副作用が認められた。主な副作用は頭痛(15.1%)、潮紅(5.6%)、浮動性めまい(5.0%)等であった。


併用注意薬を服用されている方は医師にご相談ください。 α遮断薬(降圧剤や前立腺肥大治療薬の一部):血圧低下に注意

シアリスの最大の特徴は36時間とED治療薬の中では薬の持続時間が格段に長いことです。36時間というのはバイアグラの4時間、レビトラの4~8時間に比べても大幅に長いもので、その効果は夜に服用すれば翌日一日中とその翌朝まで持続します。このような場合バイアグラ、レビトラなら2回は服用しなければなりませんが、それが1回の服用で済むのです。この圧倒的なロングパワーがシアリスの大きな人気になっています。シアリスの発売時期は国内ではバイアグラより8年も遅かったのですが、院内処方のシェアはすでにバイアグラにせまっている人気のED治療薬です。シアリスは5mgと10mgと20mgがありますが、欧米ではシアリスは高用量20mgでの使用が主流です。当院の処方でもシアリス処方の90%以上は高用量20mgで、 シアリスは高用量20mgでの使用が主流になっています。

18.1作用機序
タダラフィルはPDE5を阻害することにより、前立腺及び膀胱平滑筋、並びに下部尿路血管の平滑筋内cGMP濃度を上昇させる。タダラフィルによる血管拡張作用を介した血流増加が前立腺肥大症に伴う排尿障害の症状緩和に寄与していると考えられる。また、前立腺及び膀胱における平滑筋弛緩が血管に対する作用を補完している可能性がある。
18.2PDE5阻害作用
タダラフィルは選択的PDE5阻害剤である。ヒト遺伝子組み換えPDE5を約1nMのIC50値で阻害し、PDE6及びPDE11と比較するとそれぞれ700及び14倍、その他のPDEサブタイプと比較すると9000倍以上の選択性を示した(invitro)。

シアリス(タダラフィル)とシアリスジェネリック(タダラフィル)は同じ有効成分 ..

シアリスの成分はタダラフィルです。タダラフィルはPDE-5(5-ホスホジエステラーゼ)阻害剤といわれるものです。PDE-5(5-ホスホジエステラーゼ)という酵素が血管内に増えると、勃起状態が萎えてしまうのですが、シアリスはこの酵素の働きを邪魔をする作用があり、これによってシアリスが勃起の持続を助けるのです。他のED治療薬、バイアグラやレビトラもシアリスと同じくPDE-5阻害剤ですが、長時間作用するのがシアリス(タダラフィル)の特徴です。

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.重大な副作用
11.1.1.過敏症(頻度不明):発疹、蕁麻疹、顔面浮腫、剥脱性皮膚炎、Stevens-Johnson症候群等があらわれることがある。
11.2.その他の副作用
1).循環器:(1%未満)動悸、ほてり、潮紅、(頻度不明)*心筋梗塞、胸痛、*心突然死、失神、低血圧。
2).感覚器:(頻度不明)眼痛、霧視、結膜充血、網膜動脈閉塞、網膜静脈閉塞、眼瞼腫脹、視野欠損、※非動脈炎性前部虚血性視神経症、※※突発性難聴、中心性漿液性脈絡網膜症。
3).消化器:(1%以上)消化不良、(1%未満)胃食道逆流性疾患、下痢、胃炎、(頻度不明)腹痛。
4).腎臓:(1%未満)腎クレアチニン・クリアランス減少。
5).筋骨格:(1%未満)筋肉痛、背部痛、(頻度不明)四肢痛。
6).精神・神経系:(1%以上)頭痛、(1%未満)浮動性めまい、(頻度不明)片頭痛、*脳卒中。
7).泌尿・生殖器:(1%未満)勃起増強、自発陰茎勃起、(頻度不明)持続勃起症、勃起延長。
8).呼吸器:(頻度不明)呼吸困難、鼻出血。
9).皮膚:(頻度不明)多汗症。
10).その他:(1%未満)CK上昇。
*)〔1.2参照〕。
※)〔15.1.2参照〕。
※※)〔8.5参照〕。

・低血圧(最大血圧が90mmHg未満または最小血圧が50mmHg未満)の方.

17.1有効性及び安全性に関する試験
17.1.1国内第II相二重盲検比較臨床試験
日本人の前立腺肥大症に伴う排尿障害患者(422例)を対象にプラセボ、タダラフィル2.5mg又は5mgを1日1回12週間投与した結果、IPSSトータルスコアのベースラインからの変化量(最小二乗平均値)はプラセボ群で-3.8、タダラフィル2.5mg群で-4.5、5mg群で-4.9であった。変化量のプラセボ群との差は、5mg群(-1.1)が2.5mg群(-0.7)に比べて57%大きく、用量依存的な改善傾向が認められた。(試験①)
副作用発現頻度は、タダラフィル2.5mg群で4.9%(7/142例)及びタダラフィル5mg群で6.4%(9/140例)であった。主な副作用は、2.5mg群では、ほてりが2.1%(3/142例)及び動悸が1.4%(2/142例)、5mg群では、消化不良が2.1%(3/140例)及びほてりが1.4%(2/140例)であった。
17.1.2国際共同第III相二重盲検比較臨床試験
日本、韓国及び台湾の前立腺肥大症に伴う排尿障害患者(309例)を対象に、プラセボ又はタダラフィル5mgを1日1回12週間投与した結果、IPSSトータルスコアのベースラインからの変化量(最小二乗平均値)はプラセボ群で-3.0、タダラフィル5mg群で-4.7であり、5mg群はプラセボ群と比較して統計学的に有意な改善を示した。5mg群では投与2週後の早期からIPSSトータルスコアの改善が認められた。また、日本人患者(173例)におけるIPSSトータルスコアのベースラインからの変化量(最小二乗平均値)はプラセボ群で-3.1、タダラフィル5mg群で-4.8であり、5mg群はプラセボ群と比較して統計学的に有意な改善を示した(プラセボ群との差:-1.7、p=0.036)。(試験②)
副作用発現頻度は、タダラフィル2.5mg群で9.9%(15/151例)及び5mg群で13.5%(21/155例)であった。主な副作用は、2.5mg群では、筋攣縮、筋肉痛及び頭痛が各1.3%(2/151例)、5mg群では、筋肉痛が3.2%(5/155例)、消化不良、悪心、血中クレアチンホスホキナーゼ増加及び筋緊張が各1.3%(2/155例)であった。
17.1.3国際共同第III相二重盲検比較臨床試験
日本及び韓国の前立腺肥大症に伴う排尿障害患者(610例)を対象に、プラセボ又はタダラフィル5mgを1日1回12週間投与した結果、IPSSトータルスコアのベースラインからの変化量(最小二乗平均値)はプラセボ群で-4.5、タダラフィル5mg群で-6.0であり、5mg群はプラセボ群と比較して統計学的に有意な改善を示した。5mg群では投与4週後からIPSSトータルスコアの改善が認められた。また、日本人患者(449例)におけるIPSSトータルスコアのベースラインからの変化量(最小二乗平均値)はプラセボ群で-4.8、タダラフィル5mg群で-6.0であり、5mg群はプラセボ群と比較して統計学的に有意な改善を示した(プラセボ群との差:-1.2、p=0.017)。(試験③)
副作用発現頻度は、タダラフィル5mg群で15.0%(46/306例)であった。主な副作用は、消化不良が3.3%(10/306例)、頭痛が2.6%(8/306例)及び血中クレアチンホスホキナーゼ増加が2.0%(6/306例)であった。
表1)IPSSトータルスコアの投与前後における変化量
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投与群n投与前(平均値)投与12週後(平均値)変化量(最小二乗平均値)プラセボ群との差p値
第II相注1)臨床試験(試験①)プラセボ14016.512.8-3.8--
2.5mg14216.312.0-4.5-0.70.201
5mg14016.411.7-4.9-1.10.062
第III相注1)臨床試験(試験②)プラセボ15416.813.6-3.0--
5mg15517.212.2-4.7-1.70.004
第III相注2)臨床試験(試験③)プラセボ30418.713.9-4.5--
5mg30618.712.1-6.0-1.5<0.001
注1)共分散分析モデル解析(LOCFを使用)
注2)経時測定データの混合効果モデル解析
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図1)IPSSトータルスコアの投与前後における変化量の推移(第III相二重盲検比較臨床試験(試験②))
<<図省略>>
図2)IPSSトータルスコアの投与前後における変化量の推移(第III相二重盲検比較臨床試験(試験③))
<<図省略>>
17.1.4国内長期投与非盲検試験
第II相試験を完了した394例の被験者が42週の長期投与非盲検試験に参加した。前立腺肥大症に伴う排尿障害患者にタダラフィル5mgを1日1回54週間(二重盲検期間12週を含む)長期継続投与した結果、IPSSトータルスコアの継続的な改善の維持が認められ、長期の安全性及び良好な忍容性が確認された。
副作用発現頻度は、タダラフィル5mg群で10.7%(42/394例)であった。主な副作用は、消化不良及び胃食道逆流性疾患が各1.3%(5/394例)であった。

シアリスは刺激すると勃起するという作用なので、36時間勃起したままになるのではありません。多少の飲酒は問題ありませんが、深酒状態では効果が落ちたりでなかったりします。満腹だと吸収が悪くなり効きにくくなることがありますので、食事をしたら1時間以上あけてから服用してください。シアリスは催淫剤や性欲亢進剤ではありませんシアリスは催淫剤や性欲亢進剤ではなく、性欲がまったくないと効きにくい場合があります。服用しても性的刺激がないと勃起しません。性的刺激を受けて初めて勃起し、性的刺激がないくなれば勃起はおさまります。性的刺激というのは視覚的なものでも、触覚的なものでもかまいません。これは他のED治療薬、バイアグラやレビトラも同様です。

タダラフィルには、肺動脈性肺高血圧治療剤(アドシルカ)、勃起不全治療剤 ..

急性心不全治療剤であるカルペリチドは、ヒトα型心房性ナトリウム利尿ペプチドであり、血管平滑筋の膜結合型グアニル酸シクラーゼを活性化し、細胞内cGMPレベルを上昇させることにより血管を弛緩させる。一方、本剤は、血管及び陰茎海綿体などの平滑筋における主要なcGMP加水分解酵素であるPDE5を阻害し、細胞内cGMP濃度を上昇させて平滑筋弛緩作用を亢進する。現在のところ、本剤とカルペリチドとの相互作用に関する基礎実験並びに臨床データは得られていないが、併用により血圧降下を増強するおそれがあるため、併用投与の際は注意すること。

顔のほてり、鼻づまり、頭痛、消化不良、背部痛、筋肉痛、色覚変化等があります。 これら副作用の程度は軽く一時的なものです。シアリスは血管拡張作用があり、血圧が下がります。 いつも頭痛が出る場合は、市販の頭痛薬(バッファリン等)と併用するといいでしょう。


タダラフィル(シアリスR)には、どのような副作用がありますか?

18.1作用機序
肺血管平滑筋における主要なcGMP分解酵素であるPDE5を選択的に阻害することにより、肺組織中のcGMPを有意に増加させ血管弛緩反応を発現する(exvivo)。
18.2PDE5阻害作用
タダラフィルは選択的PDE5阻害剤である。ヒト遺伝子組み換えPDE5を約1nMのIC50値で阻害し、PDE6及びPDE11と比較するとそれぞれ700及び14倍、その他のPDEサブタイプと比較すると9000倍以上の選択性を示した(invitro)。
18.3肺高血圧症モデルに対する作用
肺高血圧進展抑制作用:モノクロタリン誘発肺高血圧ラットモデルにおいて、タダラフィルは全身血圧に有意な影響を与えることなく、肺動脈圧、右心室圧を有意に抑制した(invivo)。
延命作用:タダラフィルはモノクロタリン誘発肺高血圧ラットの生存率を有意に改善した(invivo)。

主な副作用として、頭痛や顔面の紅潮、鼻詰まり、胃腸の働きの低下、腰痛、筋肉痛などが報告されています。 解説

高血圧は、加齢や肥満、塩分過多などをきっかけに誰にでも発症のリスクがありますが、高血圧がEDを招くこともあるため注意が必要です。また降圧剤の副作用によりEDが悪化する可能性もあります。

シアリスジェネリック(タダラフィル錠)|効果・飲み方・副作用, 10 ..

(警告)
1.1.本剤と硝酸剤又は一酸化窒素<NO>供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジル等)との併用により降圧作用が増強し過度に血圧を下降させることがあるので、本剤投与の前に、硝酸剤又は一酸化窒素(NO)供与剤が投与されていないことを十分確認し、本剤投与中及び投与後においても硝酸剤又は一酸化窒素(NO)供与剤が投与されないよう十分注意すること〔2.2、10.1参照〕。
1.2.死亡例を含む心筋梗塞等の重篤な心血管系等の有害事象が報告されているので、本剤投与の前に、心血管系障害の有無等を十分確認すること〔2.4.1-2.4.5、8.1、11.2、15.1.1参照〕。
(禁忌)
2.1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.2.硝酸剤投与中又は一酸化窒素<NO>供与剤投与中(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジル等)の患者〔1.1、10.1参照〕。
2.3.可溶性グアニル酸シクラーゼ<sGC>刺激剤投与中(リオシグアト)の患者〔10.1参照〕。
2.4.次に掲げる心血管系障害を有する患者[これらの患者は臨床試験では除外されている]。
2.4.1.不安定狭心症のある患者[これらの患者は臨床試験では除外されている]〔1.2、8.1、15.1.1参照〕。
2.4.2.心不全<NYHA分類3度以上>のある患者[これらの患者は臨床試験では除外されている]〔1.2、8.1、15.1.1参照〕。
2.4.3.コントロール不良の不整脈、低血圧[血圧<90/50mmHg]又はコントロール不良の高血圧[安静時血圧>170/100mmHg]のある患者[これらの患者は臨床試験では除外されている]〔1.2、8.1、15.1.1参照〕。
2.4.4.心筋梗塞の既往歴が最近3ヵ月以内にある患者[これらの患者は臨床試験では除外されている]〔1.2、8.1、15.1.1参照〕。
2.4.5.脳梗塞の既往歴が最近6ヵ月以内・脳出血の既往歴が最近6ヵ月以内にある患者[これらの患者は臨床試験では除外されている]〔1.2、8.1、15.1.1参照〕。
2.5.重度腎障害のある患者〔9.2.1参照〕。
2.6.重度肝障害のある患者〔9.3.1参照〕。
(重要な基本的注意)
8.1.他のホスホジエステラーゼ(PDE)5阻害剤と同様に、本剤は血管拡張作用を有するため軽度の一過性血圧低下があらわれる場合がある。本剤投与の前に、心血管系障害の有無等を十分確認すること〔1.2、2.4.1-2.4.5、15.1.1参照〕。
8.2.4時間以上の勃起延長又は持続勃起<6時間以上持続する痛みを伴う勃起>が外国にてごくまれに報告されている。持続勃起に対する処置を速やかに行わないと陰茎組織の損傷又は勃起機能を永続的に損なうことがあるので、勃起が4時間以上持続する症状がみられた場合、直ちに医師の診断を受けるよう指導すること。
8.3.本剤投与後に急激な視力低下又は急激な視力喪失があらわれた場合には、本剤の服用を中止し、速やかに眼科専門医の診察を受けるよう、患者に指導すること〔15.1.2参照〕。
8.4.臨床試験において、めまいや視覚障害が認められているので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
8.5.本剤投与後に急激な聴力低下又は突発性難聴(耳鳴り、めまいを伴うことがある)があらわれた場合には、本剤の服用を中止し、速やかに耳鼻科専門医の診察を受けるよう、患者に指導すること〔11.2、15.1.4参照〕。
8.6.国内において他の前立腺肥大症治療薬と併用した際の臨床効果は確認されていない。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1.陰茎構造上欠陥(陰茎屈曲、陰茎線維化、Peyronie病等)のある患者:本剤の薬理作用により勃起がおこり、その結果陰茎に痛みを引きおこすおそれがある。
9.1.2.持続勃起症の素因となり得る疾患(鎌状赤血球性貧血、多発性骨髄腫、白血病等)のある患者。
9.1.3.出血性疾患又は消化性潰瘍のある患者:invitro試験でニトロプルシドナトリウム(NO供与剤)の血小板凝集抑制作用を増強することが認められている(出血性疾患又は消化性潰瘍のある患者に対する安全性は確立していない)。
9.1.4.網膜色素変性症患者:PDEの遺伝的障害を持つ症例が少数認められる。
9.1.5.PDE5阻害剤投与中の患者:併用使用の経験がない。
(腎機能障害患者)
9.2.1.重度腎障害患者:投与しないこと(本剤の血漿中濃度が上昇し、また、これらの患者は本剤の曝露が増加する可能性があるため臨床試験では除外されている)〔2.5、16.6.1(2)参照〕。
9.2.2.中等度腎障害患者:本剤の血漿中濃度が上昇する可能性がある〔7.1、16.6.1(1)参照〕。
9.2.3.軽度腎障害患者〔16.6.1(1)参照〕。
(肝機能障害患者)
9.3.1.重度肝障害患者:投与しないこと(これらの患者は臨床試験では除外されている)〔2.6参照〕。
9.3.2.軽度肝障害・中等度肝障害患者:これらの患者を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
(高齢者)
一般に生理機能が低下している〔16.6.3参照〕。
(相互作用)
本剤は主にCYP3A4により代謝される。
10.1.併用禁忌:
1).硝酸剤及びNO供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジル等)〔1.1、2.2参照〕[併用により、降圧作用を増強するとの報告がある(NOはcGMPの産生を刺激し、一方、本剤はcGMPの分解を抑制することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介するNOの降圧作用が増強する)]。
2).sGC刺激剤<ベルイシグアト以外>(リオシグアト<アデムパス>)〔2.3参照〕[併用により、血圧低下を起こすおそれがある(併用により、細胞内cGMP濃度が増加し、全身血圧に相加的な影響を及ぼすおそれがある)]。
10.2.併用注意:
1).CYP3A4阻害剤(イトラコナゾール、クラリスロマイシン、テラプレビル、グレープフルーツジュース等)〔7.2、16.7.1参照〕[強いCYP3A4阻害作用を有するケトコナゾール(経口剤、国内未発売)との併用により、本剤のAUC及びCmaxが312%及び22%増加するとの報告がある(CYP3A4阻害によるクリアランスの減少)]。
2).HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビル、インジナビル、サキナビル、ダルナビル等)〔16.7.2参照〕[リトナビルとの併用により、本剤のAUCが124%増加するとの報告がある(CYP3A4阻害によるクリアランスの減少)]。
3).CYP3A4誘導剤(リファンピシン、フェニトイン、フェノバルビタール等)[リファンピシンとの併用により、本剤のAUC及びCmaxがそれぞれ88%及び46%低下するとの報告がある(CYP3A4誘導によるクリアランスの増加により本剤の血漿中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある)]。
4).α遮断剤(ドキサゾシン、テラゾシン等)〔16.7.3(1)参照〕[ドキサゾシンとの併用により、立位収縮期及び拡張期血圧は最大それぞれ9.81及び5.33mmHg下降するとの報告があり、また、α遮断剤との併用で失神等の症状を伴う血圧低下を来したとの報告があるので、患者背景を考慮して治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ慎重に投与すること(本剤は血管拡張作用による降圧作用を有するため、併用により降圧作用を増強するおそれがある)]。
5).降圧剤(アムロジピン、メトプロロール、エナラプリル、カンデサルタン等)[アンジオテンシン2受容体拮抗剤(単剤又は多剤)との併用により、自由行動下収縮期及び拡張期血圧は最大それぞれ8及び4mmHg下降するとの報告がある(本剤は血管拡張作用による降圧作用を有するため、併用により降圧作用を増強するおそれがある)]。
6).カルペリチド[併用により降圧作用が増強するおそれがある(本剤は血管拡張作用による降圧作用を有するため、併用により降圧作用を増強するおそれがある)]。
7).ベルイシグアト[症候性低血圧を起こすおそれがあるので、治療上の有益性と危険性を十分に考慮し、治療上やむを得ないと判断された場合にのみ併用すること(細胞内cGMP濃度が増加し、降圧作用を増強するおそれがある)]。
(過量投与)
13.1.処置
過量投与時、特異的な解毒薬はない(なお、腎透析によるクリアランスの促進は期待できない)。
(適用上の注意)
14.1.薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
(その他の注意)
15.1.臨床使用に基づく情報
15.1.1.勃起不全治療剤として使用されたタダラフィルの市販後の自発報告において、心筋梗塞、心突然死、心室性不整脈、脳出血、一過性脳虚血発作等の重篤な心血管系障害がタダラフィル投与後に発現している(これらの多くが心血管系のリスクファクターを有している患者であった)。多くの事象が、性行為中又は性行為後に認められ、少数例ではあるが、性行為なしにタダラフィル投与後に認められたものもあった。その他は、タダラフィルを投与し性行為後の数時間から数日後に報告されている。これらの症例について、タダラフィル、性行為、本来患者が有していた心血管系障害、これらの要因の組み合わせ又は他の要因に直接関連するかどうかを確定することはできない。なお、性行為を控える必要がある心血管系障害を有する患者には、タダラフィルを勃起不全治療剤として使用することは禁忌とされている〔1.2、2.4.1-2.4.5、8.1参照〕。
15.1.2.薬剤との因果関係は明らかではないが、外国において男性勃起不全治療剤として使用されたタダラフィルを含むPDE5阻害剤投与後に、まれに視力低下や視力喪失の原因となりうる非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)の発現が報告されており、これらの患者の多くは、NAIONの危険因子を有していた[年齢(50歳以上)、糖尿病、高血圧、冠動脈障害、高脂血症、喫煙等]、外国において、NAIONを発現した45歳以上の男性を対象として実施された自己対照研究では、PDE5阻害剤の投与から消失半減期(T1/2)の5倍の期間内(タダラフィルの場合約4日以内に相当)は、NAION発現リスクが約2倍になることが報告されている〔8.3、11.2参照〕。
15.1.3.薬剤との因果関係は明らかではないが、外国において本剤を含むPDE5阻害剤投与後に、まれに、痙攣発作の発現が報告されている。
15.1.4.薬剤との因果関係は明らかではないが、外国において本剤を含むPDE5阻害剤投与後に、まれに、急激な聴力低下又は突発性難聴が報告されている。これらの患者では、耳鳴りやめまいを伴うことがある〔8.5参照〕。
15.1.5.アルコール飲用時に本剤を投与した外国の臨床薬理試験(本剤10mg、20mg)[最大承認用量は5mgである]において、アルコール血中濃度、本剤の血漿中濃度のいずれも相互に影響を受けなかったが、アルコールを高用量<0.7g/kg>飲用した被験者において、めまいや起立性低血圧が報告された。
15.2.非臨床試験に基づく情報
25mg/kg/day以上の用量でタダラフィルをイヌに3~12ヵ月間連日経口投与した毒性試験において、精巣重量低下、精細管上皮変性、精巣上体精子数減少が認められたとの報告がある。ヒトにおける精子形成能に対する影響を検討した外国臨床試験の一部では平均精子濃度減少が認められたが、精子運動率、精子形態及び生殖ホルモン値はいずれの試験においても変化が認められなかった。
(保険給付上の注意)
25.1.本製剤の効能又は効果は、「前立腺肥大症に伴う排尿障害」であること。
25.2.本製剤が「前立腺肥大症に伴う排尿障害」以外の治療目的で処方された場合には、保険給付の対象としないこととする。
(保管上の注意)
室温保存。

主に血管を広げる作用のある下記のような薬を使用します。 シルデナフィル(バイアグラ®); タダラフィル(シアリス®) ..

本記事では、高血圧とEDの関係や、降圧剤とED治療薬の併用可否などについてまとめています。高血圧を予防してED発症を防ぐ方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

妊娠すると肝臓や胎盤に代謝障害が起こり、出産した子マウスの体重も低下。 ..

グレープフルーツジュースと併用すると、血中濃度が上昇しシアリスが効き過ぎたり、副作用が強まることがあるので注意が必要です。その他、血中濃度が高くなり注意が必要な薬剤は、マクロライド系抗生物質のクラリスロマイシン、抗真菌薬のイトラコナゾール、肝炎治療薬のテラプレビル(テラビック)、一部の抗エイズウイルス薬などがあります。

ジマリスとは、タダラフィルを有効成分としたシアリスのジェネリック医薬品です。 ..

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.重大な副作用
11.1.1.過敏症(頻度不明):発疹、蕁麻疹、顔面浮腫、剥脱性皮膚炎、Stevens-Johnson症候群等があらわれることがある。
11.2.その他の副作用
1).循環器:(5%以上)潮紅、(1~5%未満)ほてり、低血圧、(1%未満)失神、(頻度不明)動悸、胸痛、心不全、*心筋梗塞、*心突然死[*:これらのほとんどの症例が本剤投与前から心血管系障害等の危険因子を有していたことが報告されており、これらの事象が本剤、性行為又は患者が以前から有していた心血管系障害の危険因子に起因して発現したものなのか、又は、これらの要因の組合せにより発現したものなのかを特定することはできない]、頻脈、高血圧、レイノー現象、血腫。
2).感覚器:(1~5%未満)霧視、(1%未満)眼充血、眼痛、結膜出血、視力低下、眼異常感、(頻度不明)回転性めまい、眼乾燥、※非動脈炎性前部虚血性視神経症、網膜静脈閉塞、視野欠損、視覚障害、中心性漿液性脈絡網膜症。
3).消化器:(5%以上)悪心、消化不良、(1~5%未満)下痢、胃食道逆流性疾患、嘔吐、上腹部痛、腹部不快感、胃炎、(1%未満)鼓腸、(頻度不明)腹部膨満、腹痛、胃不快感、口内乾燥。
4).肝臓:(1~5%未満)AST増加。
5).筋骨格:(5%以上)筋痛、背部痛、(1~5%未満)四肢痛、筋痙縮、関節痛、筋骨格硬直、(1%未満)関節炎、四肢不快感。
6).精神・神経系:(5%以上)頭痛、(1~5%未満)浮動性めまい、睡眠障害、(1%未満)うつ病、下肢静止不能症候群、感覚鈍麻、錯感覚、片頭痛、(頻度不明)*脳卒中[*:これらのほとんどの症例が本剤投与前から心血管系障害等の危険因子を有していたことが報告されており、これらの事象が本剤、性行為又は患者が以前から有していた心血管系障害の危険因子に起因して発現したものなのか、又は、これらの要因の組合せにより発現したものなのかを特定することはできない]。
7).泌尿・生殖器:(1~5%未満)月経過多、(頻度不明)持続勃起症、勃起延長。
8).呼吸器:(1~5%未満)鼻閉、鼻出血、呼吸困難、(頻度不明)副鼻腔うっ血。
9).皮膚:(1~5%未満)発疹、(1%未満)皮膚そう痒症、(頻度不明)多汗症。
10).血液:(頻度不明)貧血、INR増加。
11).その他:(1~5%未満)末梢性浮腫、疲労、挫傷、疼痛、(1%未満)顔面浮腫、貪食細胞性組織球症、(頻度不明)体重増加、食欲不振、腫脹、浮腫。
※)〔15.1.2参照〕。