着、雀卵斑など表皮内メラニンのみによる色素斑は、トレチノインとハイドロ
シミや毛穴などの患部に、トレチノインを少量薄く塗ります。3分ほどおいて馴染ませた後、シミの部分より一回り大きめに、ハイドロキノンを重ね塗りします。その後、乾かしてください。
レチノイン酸を用いた炎症後色素沈着の治療-参考文献_美容医学への扉
老人性しみは、表皮のターンオーバーに異常を来し、メラニン色素を多く含む異常な角層細胞(ケラチノサイト)が脱落せずに異常に蓄積した状態です。
つまり、老人性しみの正体は、異常な角層細胞の塊(一種の良性腫瘍)だと言えます。
この状態が自然に改善することはほとんどなく、この角層細胞の塊を除去することが治療となります。
これに対して炎症後色素沈着は、炎症による色素細胞の一時的な活性化のみです。
老人性しみのように、異常な角層細胞の塊などはありませんので、お肌の色素代謝が正常であるならば、炎症が治まれば自然と軽快していくのです。
ハイドロキノンの美白効果として挙げられるのが、新しいシミができるのを予防する効果とすでにできたシミを薄くする効果です。シミの原因であるメラニン色素は、皮膚にあるアミノ酸「チロシン」が、色素細胞により酸化反応を受けることで生成されます。
シミの外用治療『東大式トレチノイン・ハイドロキノン漂白療法』
炎症といっても様々で、やけどや外傷といった、分かりやすいものばかりではありません。
注意すべきは、もっと微細な炎症です。
診療していて、よく問題になるのは、摩擦(こする刺激)による色素沈着です。
1回の摩擦で起こる炎症は微々たるものですが、これが日常的に繰り返されると、慢性的に持続する炎症となります。
この問題点は、炎症の原因が日常的に繰り返されることです。
やけどや外傷などは、日常的に繰り返されることは非常に稀であり、炎症は受傷後一定期間が過ぎれば必ず収束します。
しかし、触ったりこすったりする摩擦で起こる微細な炎症は、患者様ご本人が自覚していないことも多くため、日常的に繰り返しやすいのです。
炎症の原因がなくならないので、炎症が収束することがなく、色素沈着も自然消失しにくくなります。
イラストは、ニキビ跡の炎症後色素沈着を表しています。
もともとは、小さなニキビ、もしくはニキビ跡だったものですが、それを日常的に触ってしまうことで、慢性的な摩擦による炎症を起こしてしまい、より大きな炎症性色素沈着を起こしてしまうのです。
このような例は、日常の臨床現場でよく目にします。
一般的に炎症性色素沈着の程度(濃さ)は、原因となる炎症の程度(強さ・期間の長さ)によると考えられています。
確かに炎症の程度が強ければ、色素沈着も起きやすいでしょう。
しかし、臨床現場で多くの炎症色素沈着を診ると、炎症の程度だけが炎症性色素沈着の程度を決めるものではないことが分かります。
肌には、色素沈着が起きやすいタイミング(周期)があるように思えます。
美容皮膚科にて一番多く診る炎症後色素沈着は、老人性しみのQスイッチルビーレーザー後の色素沈着(戻りシミ)です。
一般的に、しみの組織を破壊できる最小限の出力(ダメージ)でレーザーを照射し、治療後はできるかぎり刺激を避けることが、色素沈着(戻りシミ)を避ける方法だとされています。
しかし、実際には、理想的な治療条件・治療後経過にも関わらず濃い色素沈着を起こしてしまったり、また逆に、濃い色素沈着が起こるであろう悪条件(肝斑の存在など)での治療にも関わらず、全く色素沈着が起きない、というような予想に反する状況がしばしば起きるのです。
色素細胞(メラノサイト)が、メラニン色素を産生するのにいくつかの段階があることが知られています。
どの段階で、炎症が起こるかによって、色素細胞の活性化の程度が異なるものと考えています。
色素細胞のメラニン産生の段階は、皮膚の外観などからは判断できないので、色素沈着の程度はある程度「運による」といえるのです。
出るときは出る、出ないときは出ないのです。
また、身体の部位により色素沈着の出やすさ・程度が異なることも明らかです。
一般的に、色素細胞の活性が低い部位や、血流や色素代謝が良い部位は、色素沈着が起きにくいとされています。
治療後2週間で日光性(老人性)色素斑は綺麗になりましたが、治療後約1ヶ月にはやはり強い炎症後色素沈着を認めました。 ..
時間に余裕があれば、朝とお風呂上がりに1日2回塗布します。時間がない場合は夜のお風呂上がり1回からはじめます。
ちょっと赤くなってわずかに皮膚がポロポロと剥けるくらいなら、そのまま継続してください。赤みが強い、皮膚の刺激感がある場合は塗布回数を1日2回なら1回へ、1日1回なら2日に1回に減らします。症状が治まれば元に戻します。
1ヵ月ほどしても効果が見られないときは1日2回であれば塗布量を増やします。やや厚めに塗布します。1日1回であれば2回にしてください。
通常、表皮内で作られたメラニン色素は肌のターンオーバーとともに排出されますが、メラニン色素の産生と排出のバランスが崩れると、メラニン色素が沈着してシミと呼ばれる状態になります。
【シミ治療薬】ハイドロキノンの効果や使い方・副反応について解説
濃いシミにはトレチノイン・ハイドロキノン療法の効果は高くありません。レーザーによるシミ治療をおすすめします。
しみの原因であるメラニン色素を作らせなくする漂白剤です。しみの治療としては、トレチノインでメラニン色素を外に押し出し、ハイドロキノンで新しいメラニン色素をつくるのを防ぐのが効果的です。ハイドロキノン単独でなく、トレチノインとの併用をお奨めします。市販されている、いわゆる美白化粧品は、このハイドロキノンに比べて成分の作用が非常に弱いものです。
“炎症後色素沈着”という状態になる場合があります。 これは、ケガ、虫刺され、やけど、かぶれ、ニキビなどの後に
炎症後色素沈着に対する治療の大前提は、炎症の原因を除去させ炎症を収束させることです。
いくら治療していても、炎症が継続している限り、色素細胞の活性化も継続し、色素沈着が消えることはありません。
前述したように、炎症はやけどや外傷など分かりやすいものばかりではありません。
日常生活における微細な摩擦などの刺激は、患者様自身がそれを炎症の原因として認識して、改めない限り改善させることは難しいでしょう。
炎症を収束させ、刺激をさけることにより炎症後色素沈着は自然軽快することが多いですが、より確実になるべく早く改善させたい場合、積極的に治療を行う場合もあります。
ハイドロキノンなどの外用薬によりメラニン色素の産生を抑制しつつ、トレチノインなどの外用薬を使用したり、場合によってはレーザーやなどの光治療を用いて肌の色素代謝を促進させ、メラニン色素の積極的な排出を図ります。
ここで注意しなければならないことは、このような積極的な治療が、患部に刺激を与え、新たな炎症を起こさないようにしなければならないことです。
これはとても繊細な調節が必要になりますので、定期的に通院しながらの治療が必要となります。
炎症後色素沈着、ニキビ、小じわ、扁平いぼなど。 ○保管方法:分解が非常に早い ..
外用薬ですので、レーザーほどの効果が期待できない場合もあります。しかし、肝斑などのくすみやニキビ跡などの炎症後色素沈着には、レーザーよりむしろ外用剤の方が向いている場合も多くありケースバイケースです。まずは診察を受けていただければと思います。レーザーと外用剤を併用すると最も効果が期待できるケースも多々ございます。
そして当院での炎症後色素沈着の治療はこちらになります。 ✓内服治療(トラネキサム酸、ビタミンCなど)
(*)必須なものではありませんが、トレチノイン、ハイドロキノンと一緒に使用することにより美白の相乗効果が得られるため、お奨めいたします。ビタミンCローションは場合によっては少ししみる方もいらっしゃいますが、アレルギーなどの副作用がまったくないものです。
ビタミンCは直接肌に塗っても浸透しないのですが、当院でご紹介しているものはビタミンCの誘導体という形なので、効果があります。統合的な治療をお奨めいたします。
レーザー後に色素沈着(PIH)ができて治らないとき(戻りシミ)
ハイドロキノンはメラニン色素の生成にかかわる酵素チロシナーゼの働きを抑制したり、メラニン色素を生成するメラノサイトの働きを弱めたりする働きがあります。また、強い還元作用により生成されたメラニンを薄くする作用も期待できます。
ニキビ跡治療 (赤み 色素沈着) | 肌のクリニック 高円寺 麹町
炎症後色素沈着は、炎症が治まれば色素細胞の活性化も治まり、肌の色素代謝機能により自然軽快していくというのが一般的な認識です。
しかし、臨床の現場ではそうならないことも多々あります。
ひとつは、しみのレーザー治療後に起こる色素沈着=いわゆる戻りシミです。
老人性しみなどをQスイッチレーザーで治療した場合、患部は一時的に軽いやけどの状態になりますので、ときに色素沈着(戻りシミ)が起きます。
この色素沈着が自然に軽快しない例が、しばしばあるのです。
老人性しみの原因ははっきり分かっていませんが、肌の代謝(ターンオーバー)の異常だと推測されています。
もともと、代謝が悪い部分に新たに発生した色素沈着が消えにくいのは当然といえば当然のことのように思えます。
そのため、当院では、老人性しみのレーザー治療後には、ハイドロキノンやトレチノインなどの外用薬を用いて、炎症後色素沈着の色素代謝(ターンオーバー)をサポートします。
そして、もうひとつは、「深い色素沈着」です。
通常、炎症後色素沈着は表皮(肌の浅い層)に生じますが、何らかの原因で真皮(肌の深い層)に生じてしまうことがあります。
表皮は代謝しているので、自然な色素排出が期待できるのですが、真皮はそのような代謝機能がないか、あってもとても遅いです。
この場合は、先に挙げた外用薬でも効果が薄いので、原因となった炎症によるダメージ回復の期間(1年ほど)を待ってから、が必要になることもあります。
色素沈着を伴った成熟瘢痕 | 東京都江東区の形成外科・美容外科
炎症後色素沈着は、皮膚が外傷や熱傷など、何かしらのダメージを受けた場合に、強い炎症が起こり、一時的に色素細胞が活性化され、色素沈着を起こしたものです。
転倒して怪我をした後や、ヘアアイロンでの熱傷後などが多いです。
また、しみ取りレーザー治療後なども同様の炎症後色素沈着(戻りしみ)を起こす場合があります()。
炎症後色素沈着の発生機序は完全に明らかにされていませんが、炎症によって生じるシグナルが色素細胞を活性化させることが原因だと考えられています。 色素細胞が活性化し、メラニン色素が活発に産生されると、お肌が本来備えている色素の代謝機能の能力を超えてしまい、表皮にメラニン色素が溜まった状態になりるため、しみが発生したように見えます。
原因である炎症が治まれば、メラニン色素の産生も正常化していきお肌の代謝機能により色素沈着は徐々に薄くなっていきます。
したがって、通常は半年以内、長くても1年以内には自然消失するのが一般的な認識ですが、受けたダメージの状況や、アフターケアの仕方によっては長く残存してしまうこともあります。
そうならないために、必要に応じて適切なアフターケアをしていくことが重要です。
トレチノインでメラニン⾊素を外に押し出し、ハイドロキノンで新しいメラニン⾊素を作るのを防ぐシミ ..
肌の漂白剤ともいわれるハイドロキノンですが、全てのシミに対して美白効果があるわけではありません。ハイドロキノンで効果があるのは。皮膚の浅い部分にある表皮のシミです。そのため、皮膚の深い部分にある真皮のシミや、表皮と真皮にまたがっているシミに対しては、レーザー治療など他の治療が必要になります。
トレチノイン・ハイドロキノン療法時等の強い治療時における日本人の肌に
≪ハイドロキノンで効果があるシミ≫
日光黒子・肝斑・そばかす(雀卵班)・炎症性色素沈着
≪ハイドロキノンで効果がないシミ≫
太田母斑・ADM
色素沈着は治せる?正しい改善方法と治し方を解説 | 美容コラム
トレチノイン使用中は、紫外線の影響を非常に受けやすい状態になっています。そのため、紫外線のケアが悪いとかえってしみを作る事になりかねません。を使ってください。当院で扱っております。
また、皮膚の角質層がはがれるため、皮膚のバリアー機能や水分保持機能がなくなった状態にもなっています。乳液や保湿剤で十分なケアをする必要があります。保湿、紫外線ケアをした上で、普段通りにメイクして結構ですが、できれば遮光用ファンデーションなどを使用してください。肌がひどく乾燥して、治療が必要な状態になった場合は、当院皮膚科でお薬を処方することもあります。その場合の治療は、保険診療の対象となる場合もございます。
トレチノインとハイドロキノンの併用|効果を高める8つのポイント
治療を開始したら、まず1週間後に一度受診してください。その後は2週間に1度程度の診察が望ましいです。はじめの1ヶ月間は特に大切な時期です。薬の効き方には個人差があり、個別に反応を見ながらの治療になりますので、定期的に診察が受けられる時期に始められる様お奨めいたします。
シミ取りの塗り薬の治療を行っています。ハイドロキノンでは取れないシミも、トレチノイン ..
すべてのシミに十分な効果があるわけではありませんが、炎症後色素沈着や肝斑(かんぱん)にはおススメです。ハイドロキノンとトレチノインの併用が最も効果を出すことができます。