コブラ会S6前半、最高だったよ… トリー不遇すぎる。幸せになってほしい。でも、やっぱり黒い道着が似合うぜ!!!!
シーズン2からは、登場人物たちのしょうもない三角関係や、会話や情報伝達が不足によるくだらない誤解による大騒動と悲劇、映画だったらすぐに解決しそうな問題をシーズンの最後まで持ち越してそれでも解決させない……といった、連続ドラマにありがちな欠点も目立ってくる。物語を引き伸ばすために大問題の解決は後まわしにしつづけながら、間を持たせるために小事件は常に起こしつづけなければいけない、という構造上、トラブルメーカーの役割を担わされて観客から嫌われる登場人物が目立ってくるのも、なんというか実にカン・ドラマという感じ。
ホークやトリーもなかなか厄介だが、とくにサムがひどい。男を二股にかける自己中心的な性格をしているのに正論を語り、騒動を起こしてはミゲルやディミトリがケガをする原因を作りつつ、自分はすぐに被害者ぶって周囲の大人から甘やかされる、と視聴者の感情を逆撫でしてばっかりの実にストレスフルなキャターだ。のサジェストで「嫌い」が出てくるのも納得である。
とはいえ、サム、そしてその父親ダニエル・ラルーソーの「偽善」や「独善」が強調されるのは、もともとの『』では「悪役」だったジョニーを主役に据えたこの作品においては必然性のある描写だともいるだろう。
ティ―ンエイジのかわいらしい男の子・女の子やイケメンが多数登場する作品であるが、『会』の最大の魅力は、ジョニー・ロレンスという主人公の造形にある。世間の流行どころかインターネットややパソコンすらまったく使い方を知らない「おバカ」でありながらも、ミゲルやその他のいじめられっ子が立ち上がる武器として空手の技術を教えるだけでなく、彼らが非行にはしりそうになったときにはどうやってモラルを教えて更生させられるかをひとりで考えて悩みながら実行する彼の姿は、実にいじましくて素直で、好感が抱ける。感情表現がヘタであったり言葉足らずであったり直情的で近視眼的であったりするために様々な失敗を犯し、弟子は過去の師匠に奪われて恋愛はまわり道で実の息子のロビーとの関係もうまくいかなくてと失敗続きであるところも、むしろ共感の対象となる。これほど「不器用」なキャターは昨今では珍しい。そしてジョニーの最大の魅力は、「偽善」や「正論」とは無縁であることだ。ダニエルとはちがい、彼がミゲルやロビーに説教をしたり教えを説くときには、その言葉が借りてきたものではなく悩みながら自分の頭で必死に考えたものであることが伝わってくる。世間的な権威や正論とは無縁なジョニーであるからこそ、何十歳も年下の子どもたちと対等の立場からメッセージを発して、それが受け止められるのだ。……まあそのメッセージが間違っていることもあるために余計なトラブルや惨事が起こったりもするのだけれど。
シーズン3における、(ジョニーによる教えが一因ともなりながら)学校での乱闘の果てにケガをして生活を余儀なくされることになったミゲルの「リハビリ」をジョニーが手伝うくだりは、とくに感動的だ。現実にやったら問題になること間違いなしの根性論でスパルタなリハビリによってミゲルが回復する過程にリアリティはまったくなく、「エロ本で(文字通りに)釣って立ち上がらせようとする」場面などのバカバカしさもすごいものだが、ジョニーの善意とそれをミゲルが受け止める様子が実に暖かなのだ。ミゲルが「お返し」をするようにファッションやデートなどについてジョニーにアドするところも好ましい。
ジョニーとミゲルの関係は、論者が喜びそうな「男性同士のケア」関係でもある。しかし、理想的なファンタであることは間違いなくても、彼らの関係性の描かれ方に偽善性や押し付けがましさは不思議とない。ひとつは、先述した通りおバカであり、『』が公開された1980年代からファッションセンスも知識も価値観もほとんどアップデートされておらず、まったく「コレクト」でないジョニーのキャター性によるものだろう。無知であり余計なや思い込みを持たないからこそ、目の前の問題を直視して相手に対して素直に関われて、まわり道をしながらもミゲルを救済したり治癒したりするなどの「正解」にたどり着けるという点では、『』と同じくジョニー・ロレンスもカのの伝統を正しく受け継ぐキャターなのだ。
もうひとつは、「男性同士のケア」を「師弟関係」や通じて描いていることだ。男性同士のケアがありうるとしても、それは友人同士や同輩などの横並び関係ではなく、「メンター/メン」や「先輩/後輩」など「縦」の関係のほうで成立しやすい、というのはよく言われることである。女性は男性と比べて同列の同性に対してはつい張り合ったりマウントをとってしまったりして本音を明かせないが、縦の関係ならその傾向が緩和されて、上の側にいる男も下の側にいる男も本音を打ち明けやすくなる、ということだ。これはわたしも大学時代のサークルや職場のことを思い出すとうなずけるところがあるし、部活をしていた人にも心当たりがあるのではないだろうか。考えてみれば、同じく「男性同士のケア」を描いた『幸せへのまわり道』も基本的には「メンター/メン」という関係であった。そういう点で、ジョニーとミゲルの関係は、バカバカしいファンタでありながらもある種の「リアリティ」を含んでいるといえるのだ。
「空手」という格闘技を題材としており、ンエイジャー同士の喧嘩や乱闘が何度も繰り返される『会』では、必然と「有害な男らしさ」という問題も関わってくる(トリーをはじめとする女子も喧嘩に加わるが、まああんな血の気の多い女の子ってリアルだとほとんどいないし、ストーリーの都合上女子にされているだけで彼女もほとんど男子みたいなものだ)。ジョニーやダニエルやクリースなどの師匠たちも、ミゲルやロビー(やサム)などの準主役の弟子たちもそれぞれに「有害な男らしさ」の問題を抱えているが、とくに印象的なのはホークの扱いだ。彼は、空手を習って暴力を手に入れるだけでなく髪を派手なモヒカンにしたり入れ墨を入れたりするなど全方位に「男らしさ」を獲得することで、いじめられている状況から脱出して周囲を見返して子分とガーンドもゲットするが、こんどはその「男らしさ」が仇となって子分もガーンドも友人も失い、いじめっ子が空手を習ったことでせっかく身に付けた暴力も役に立たなくなってしまう。
……とはいえ、ホークというキャターの顛末には、「男らしさ」は有害であるとともに有益なものであることも示されている。結局のところ、まず彼は「男らしさ」を身に付けていなければ、なにもゲットできないじめられっ子のままでありつづけたのだ。同様の経緯はミゲルもたどっているし、過去にダニエルやジョニーがたどったものであり、これからクリースがたどるものでもあるだろう。要するに、男の子である以上は「男らしさ」に振り回されてもダメだけれど「男らしさ」をまったく持たないわけにもいかない、ということだ。空手を習うなどしながら、中庸に着地させる道を見つけるしかないのである。
『会』においては、アマンダ・ラルーソーやミゲルの母などの「母親」たちは、ダニエルとジョニーの不毛な張り合いや子どもたちの無益な争いからは距離をとったりそれを諫めたりする、賢明さや良識を体現する人物たちとして描かれている(シーズン3でアマンダがクリースにつっかかることでその構図も崩れてしまうけれど)。しかし、ホークがいじめられっ子であった時代の回想シーンで、彼の母親が「いじめを止めてもらうように学校に連絡する」というおそろしく無意味で逆効果な(でも"良識的"ではある)手段をとったように、母親的・女性的な「賢明さ」が男の子の問題を解決する上では無力であることを描いている点も優れている。
男らしさなりマッチョイズムなりの問題は、や論が登場する遥か以前から男として生きる人々には否が応でも気付かされてきたことであり、男性がつくる男性を主人公とした物語のなかでは様々なかたちで描かれつづけてきたことだ。そして、たいていの物事や事象がそうであるように、「男らしさ」には功罪の両方が存在する(同様に、「母性」や「良識」や「ケア」にだって、功罪の両方があるはずなのだ)。物語はそれが良質であればあるほど、「功」と「罪」の両方を見つめて描くことができるものなのである。
というわけで、『会』は人によってはポリコレドラマとして受け止められて、人によってはアンチポリコレドラマとして受け止められているようだ。『マッドマックス:怒りのデスロード』ですら作品であるか否かをめぐって解釈が割れているように、よい物語とは多義的な解釈を許すものである。
日本人や沖縄人がほとんど不在のなか白人男性たちが空手を教えあう設定に対して必然的に出てくる「文化の盗用」という批判を、おバカなジョニーに「なんだそりゃ?」と言わせることでスルーする、という豪胆さはすごい(実際、もともとの『』の時点でありきな作品なんだから、そこを掘り下げても誰も幸せになれない。そういう点ではシーズン3でダニエルが沖縄に行くくだりは余計でしかなかった)。シーズン1の大会で"意識の高い"が少年が被差別者たちのために黙とうするシーンもギャグでしかない。
……とはいえ、反ポリコレな作品であるかというとまったくそうでもない。結局のところ、自分が少年時代に犯したいじめをはじめとする男らしさの「罪」をジョニーに直視させつづけて、ミゲルたちへの指導やクリースとの対峙を通じて彼に「贖罪」をさせることが、この物語の最大のテーマであるためだ。
かわいいインスタ画像まとめ「コブラ会」トリー役/「ジェシー!」エマ役
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人気シリーズが待望のシーズン5へ!さらなる勢力拡大を目論み新生コブラ会を率いるテリー。窮地に陥ったダニエルとジョニーは旧友に助けを求めることにする。
印刷可能なトリー・ニコルズ、コブラ会会員、IDカード、コスプレ
2019年からは映画「ベスト・キッド」の続編ドラマ「コブラ会」のシーズン2よりトリー・ニコルズ役で出演。空手を使ったアクション姿を披露しています。
昔のからの懐かしの出演者コーナーとして、ダニエルの宿敵とダニエルの元カノが登場。その他では、サントリーの山崎やハモ料理で客をもてなしたり、竹鶴政孝のウィスキー蘊蓄を語ったり、日本刀をコレクションして上杉謙信が持っていた刀を所有していたり、京都人だと名乗ったチョーゼンが沖縄の方言を使っていたことで正体を見破ったりするテリー・シルバーの日本通ぶりも楽しめます。
トリー役のペイトン・リストも見逃せません。これらの俳優たちが、それぞれの役を見事に演じています。 □『コブラ会 シーズン5』の配信開始日.
予告編の冒頭では、ダニエルが「ここに至るまで多くのことがあったけど、今やっと同じ目標に向かっている」と話し、ジョニー、チョーゼン(ユウジ・オクモト)と共に弟子たちを指導する姿が描かれる。倒すべき敵は、シーズン5で派手な戦いを繰り広げたテリー・シルバー(トーマス・イアン・グリフィス)とジョン・クリーズ(マーティン・コーヴ)だ。
ジョニーはミゲルとロビーを仲直りさせることに奔走。穏便なやり方は全部失敗したので、最後はで強引に仲直りさせます。ミゲルの母カルメンとの交際は順調。妊娠したかもと言われて動揺するジョニー。慣れないGoogle検索で父親としてやるべきことを勉強して、貯金をすべく宅配サービス業等のギグワーカーにもチャレンジ。エピソード5になって主役の二人であるダニエルとジョニーがようやく顔を合わせます。この二人の大人気ない対立や仲直り、またケンカとワチャワチャする展開がこのシリーズの本軸だと思うので、中盤に来てやっとドラマが動き出した印象。コブラ会に残留しつつも、シルバーのことを信じ切っていないトリーが悩みを相談しに行くのが、獄中にいるクリーズ。後半に絡んできそうです。
KinyaBJJ on X: コブラ会、サムは可愛くてトリーはエロい。 / X
ジョニーは34年前の屈辱を未だに引きずっている。あの試合で人生が一変してしまった。街中に立つ「ラルーソ・オート」の大看板やテレビのCMでダニエルの顔を見るたびに、恨み辛みが沸々と湧き上がる。
遂に自己憐憫に我慢できなくなったジョニーは、一念発起して空手道場「コブラ会」を復活させる。生徒はとりあえずミゲルだけだ。
「コブラ会」は『ベスト・キッド』の主人公ダニエル・ラルーソー(ラルフ・マッチオ)と、宿敵ジョニー・ロレンス(ウィリアム・ザブカ)の約30年後を描く物語。2人が築く新たな関係、彼らの子供世代の対立や成長がユーモア&熱気満点に描かれる。シリーズ完結編となるシーズン6は3部構成で、パート1は2024年7月18日より配信予定だ。
数週間前、Netflixの武道シリーズ「コブラ会」の第4シーズンがストリーミングサービスに上陸しました。 ..
ディズニーチャンネルオリジナルドラマ「ジェシー!」エマ・ロス役で一躍人気になったペイトン・リスト。2019年からは「ベスト・キッド」の続編ドラマ「コブラ会」トリー・ニコルズ役で今までとは違ったかっこいい空手アクション姿を披露してくれています。
ジョニーとダニエルの「悪い結婚」と[ネタバレ] ダークサイドに向かう「コブラ会」のボス ..
ディミトリ()
ホークのオタク仲間だったが、「コブラ会」の門を叩くも指導についていけず。神経質で理屈っぽく根性もゼロだが、ミヤギ道に興味を持ち始めることに。
映画「ベストキッド」の役者たちが再集結、新しくよみがえったコブラ会がいまここに! ..
自分探しのためにメキシコで父を探す。そのミゲルを探しに行くと息子の。ジョニー父子にとってはにもなりました。ミゲルはと会うことができますが、想像してたんと違う人物像にガッカリ。結局、後を追ったジョニーに慰められてミゲルは帰国。空手大会で敗北を決して落ち込むには冷却期間を置こうと言われて、おとなしく過ごす時間が続きます。コブラ会を脱会したは継続中。ロビーは(コブラ会に残留した)との恋人関係は継続中。コブラ会とミヤギ道場のメンバーの対立構造は変わらず、夏休みのプールで一触即発となってトリーとホーク(ジェイコブ・バートランド)がループスライダー対決をするなんていうティーンドラマらしい展開も。この二人は私生活でラブラブとのこと。
空手大会でコブラ会のミゲルがミヤギ道のロビーに勝って優勝した。しかし ..
ミゲルが通う高校のオタク組の一人だった。学校では手術の失敗でできた唇の傷をイジられる負け犬だったが、「コブラ会」で生まれ変わり、モヒカン頭で背中にタカの刺青を彫ったホークとして生まれ変わる。強さに溺れるあまり、その行動は制御が効かなくなって……。
ネタバレ「コブラ会」シーズン3全話あらすじ・キャスト・感想・予告動画
ジョニーの息子。両親の離婚後、共に暮らす母親は毎夜飲み歩き、孤独のなかで犯罪に手を染めるやさぐれた生活を送っていた。父親に復讐するために経歴を偽ってダニエルの会社で働き始めるが、彼の優しさとミヤギ道空手に触れて改心する。稽古を通してサマンサとの距離も近づくが、ミゲルとの三角関係がやがて大きなトラブルに発展していく。
『コブラ会』ではトーリーが。 トーリー: Tory, with a “Y.” 『コブラ会』で、トーリーの自己紹介
シーズン2からは、憎っくき「コブラ会」の創設者クリース役のまで出演。反発しながらも、前向きに道場を再興するジョニーとダニエルの間に新たな火種をまき、シーズン3に向けてドラマを引っ掻き回していくことになります。さらに、故が演じたミヤギさんの名前や思い出の場所がニクい演出で登場。回想シーンには映画版の映像が使用されているため、あの頃の思い出がよみがえります。
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アイーシャ()
科学オタクで肥満体型から学校でイジメられている少女。親友だったサマンサが学校のクイーンズ集団と付き合うようになり疎遠に。「コブラ会」でイジメに負けない精神力を手にした。サマンサとも仲直りするが、ミヤギ道空手を習う彼女とは時として渡り合うことになる。
ネタバレ「コブラ会」シーズン2全話あらすじ・キャスト・感想・予告動画
その後はコブラ会入りしたロビーと恋仲になるが、先生たちの異常さに気づいたロビーの脱会や、自分が優勝した大会でのシルバーの不正から不信感を募らせ、コブラ会の悪事を暴くことを決意。サムたちと協力し、道場の不正に関する証拠映像をばら撒くと、脱会以降距離を置いていたロビーともよりを戻すことになった。
学校やネットでイジメを受けていたが、〈コブラ会〉に入門して強くなり、自信を手に入れる。 トリー(ペイトン・リスト)
そんな金持ちの家に生まれ、何不自由なく暮らすサムに敵意を燃やすのがシーズン2から登場したトリーだ。デモンストレーションを見てコブラ会の門を叩いたトリーは、道場仲間のアイーシャに誘われて金持ちの集いに足を運ぶと、そこで出会ったサムに母親の財布を盗んだと言いがかりをつけられ、敵対関係がスタートしていく。
病気の母親と弟を養うためにいくつものバイトをする苦労人のトリーは、暴力沙汰を起こした張本人として停学になると、人生を立て直すためコブラ会からも距離を置いていたが、自分の素質を高く評価し、様々な問題を解決してくれたクリーズを慕い、コブラ会にカムバック。先頭を切る存在として、憎きサムのミヤギ道、かつての恋人ミゲルのイーグルファングを繰り返し襲撃していく。
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ミゲルを奪われてカッとなったトリーとの学校中を巻き込んだ大喧嘩でも相手が悪と一方的に決めつけ、自分の非を認められないなど、親に甘やかされたせいか精神的にお子様なサム。その後も敵視するトリーに大会で負けると空手からも距離を置くなど不安定だったが、シーズン5ではコブラ会で苦しむトリーに歩み寄る成長を見せ、シルバーの悪事を暴く活躍を見せた。
『コブラ会』シーズン3、続編開始当初の面白さを失った残念な三作目
かつての主人公ダニエルも「コブラ会」の復活に対して、自らミヤギ流道場を再開してコブラ会つぶしに乗り出しますが、空手に熱中するあまり本業がおろそかになり、家庭内に微妙な空気が流れ出します。さらに、見込みをがあると空手を道に誘った新入社員のロビーは、実はジョニーの息子。やがドラマは、永遠のライバル同士の代理戦争の様相を見せていきます。
「コブラ会」シーズン6パート1、予告編が公開 3部構成の完結編
そんなややこしいティーンたちの関係の中心にいるのがダニエルの娘サムだ。アイーシャ(ニコール・ブラウン)とのオタクな交友を捨て、イケてる金持ちグループの仲間入りを果たしたサムは、一見誠実そうなカイラーと付き合っていたが、いじめっ子な本性を知ると彼を叩きのめしたミゲルに心奪われ、親しくなっていく。
やがて父がミヤギ道をスタートさせ、弟子ロビーと一つ屋根の下で暮らし始めると、ロビーとも親密に。それを見たミゲルがカッとなってしまうと「コブラ会って最低!」とコブラ会を嫌う父の影響からミゲルを見限り、ロビーと関係を深めていく。が、ある誤解が解けてミゲルと再びいい感じになったり…と周囲を振り回すなかなかに軽率なムーブを繰り返し、トラブルの一因となってしまう。
アメリカン・ドラマ 第71回 “COBRA KAI”(『コブラ会』)
全てが最高だった80年代で時が止まっているジョニーは、好きな音楽も映画も当時のまま。ポリティカル・コレクトネスなど知るよしもなく、弟子の見た目をバカにするのも当たり前。時代遅れの指導で「先に打て 強く打て 情け無用」の流儀を叩き込みますが、そんな彼を変えていくのが、一番弟子であるミゲルの存在。心根は優しい彼の成長を見守るうちに、自らもかつて”負け犬”であったことを思い出したジョニーは、弟子たちに「コブラのように脱皮しろ! 負け犬でもオタクでも変人でもいい、重要なのはカッコいいかどうかだ!」と伝え、自らの「コブラ会」のあり方を模索していくことになります。