効能・効果前立腺肥大症用法・用量通常、成人にはデュタステリドとして1回0.5mgを1日1回経口投与する。


○講演概要

脱毛症は生命にかかわることはまずない病気ですが、患者さんの外観を大きく左右し、社会生活、精神状態に大きな影響を与えます。たんに「毛が薄くなる」という見方でみれば脱毛症はひとくくりの病気と考えられるかも知れませんが実はいろいろな疾患から成り立っています。原因としては毛をつくり出す器官である毛包が何らかの原因で壊されてしまうもの、毛周期と呼ばれる毛の生えかわりに異常をきたすものなどがあります。前者の代表が円形脱毛症で後者の代表がいわゆる男性型脱毛症です。

円形脱毛症は、毛包の根元に対する炎症が生じ毛が抜けます。この炎症のおこる原因は自己免疫=自分の身体にたいして免疫応答(病気の原因などを排除するはたらき)が生じてしまうことと考えられています。したがって、免疫を何らかのかたちで抑える必要が生じます。方法としてはステロイドなど免疫をおさえる薬を使う方法、間接的に免疫をおさえる方法などがあります。ステロイドの使い方としては、塗り薬、注射、飲み薬などがありどれも効果がありますが、症状の重い方が長期にわたりこの薬を服用すると様々な副作用がでることも知られています。この副作用を回避するため、症状が出てすぐの段階で入院のうえ、大量に、しかも短期的にステロイドを点滴する治療が行われるようになりました。かなり有効な治療ではありますが、適応となる患者さんを慎重に選ぶなどの細心の注意が必要で専門医による判断が必要となります。

男性型脱毛症は男性ホルモンを抑える飲み薬であるフィナステリドが使われはじめ、塗り薬であるミノキシジルとともに有効な治療がすでに存在します。しかし、患者さんのなかにはこれらの薬では十分効果を得ることができない方々がいらっしゃるのも事実です。フィナステリドに似ていますがより男性ホルモンを抑える飲み薬であるデュタステリドが最近登場し今後治療に活用されることが期待されます。

脱毛症は頭髪だけにおきるわけではありません。睫毛もなくなると整容的な問題のみならず眼にゴミなどがはいり傷つきやすくなるなどの問題が生じます。最近ビマトプロストという睫毛を伸ばす作用のある薬が登場しています。自費の薬ですが、単に睫毛のボリュームを増やす目的だけでなく、抗がん剤などで睫毛貧毛に悩む患者さんには朗報といえるでしょう。

まだまだ治療法が確立していない脱毛症もあります。一度症状が固定すると毛が再生しない瘢痕性脱毛症などがこれにあたりますが、こうした病気の将来の治療としてはiPS細胞などを用いた再生医療があり、現在研究を進めているところです。まだ部分的で不完全ではありますが、ようやく毛のような構造を再生することができるようになってきました。
このように脱毛症の病気のメカニズムが明らかになるにつれて少しずつ新しい治療が開発されてきています。今後さらに研究をすすめさらに患者さん方に還元したいと考えています。


[PDF] 自主回収(クラスⅡ)・出荷停止のお詫びとご協力のお願い

5α還元酵素I型およびII型を両者ともに阻害し、テストステロンからジヒドロテストステロンへの変換を抑制して、肥大した前立腺の縮小効果を示します。
通常、前立腺肥大症の治療に用いられます。

投与開始初期に改善が認められる場合もあるが、治療効果を評価するためには、通常6ヵ月間の治療が必要である。

この度、弊社取扱い品の5α還元酵素阻害薬前立腺肥大症治療薬デュタステリドカプセル0.5mgAV「杏林」

前立腺が肥大していない患者における有効性及び安全性は確認されていない。国内臨床試験では前立腺体積30mL以上の患者を対象とした。[17.1.1、17.1.2参照]

通常、成人は1回1カプセル(主成分として0.5mg)を1日1回服用します。必ず指示された服用方法に従ってください。

デュタステリド0.5mgカプセルの薬一覧|日経メディカル処方薬事典

主成分名(一般名)で検索する事が出来ます。
(例)アロプリノール、Allopurinol

主成分名(一般名)で検索する事が出来ます。
(例)アロプリノール、Allopurinol

デュタステリドカプセル0.5mgAV「杏林」の同効薬・薬価一覧

薬には効果(ベネフィット)だけではなく、副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。