※ 一般的に、後発医薬品の薬価は先発医薬品の薬価よりも低いため、診療報酬


薬価に関してイメージが湧きにくいかもしれないので、実際の例をあげて見てみましょう。基礎的医薬品の対象となったケフラールカプセル250mgを例にあげます。


上の評価(後発医薬品調剤体制加算等)の対象とし、その使用を促進してきて

ということで、薬価が一番高い品目に合わせることになりました。基礎的医薬品のリストはで公開されています。全部で617品目あります。

平成28年4月の薬価改定前、ケフラールカプセル250mg(先発医薬品)にはいくつかの後発医薬品が存在しました。医薬品名と改定前薬価の一覧を以下に示します。(経過措置終了品目は除く)先発品のケフラールカプセルの薬価が53.7円で、後発品は28.2円と22.6円の2価格帯に分かれていました。

[PDF] 先発医薬品より高い又は同じ薬価の後発医薬品について

基礎的医薬品は「臨床上の必要性が高く安定供給が求められる一方で、薬価改定により薬価が下落することで安定供給が危ぶまれる品目については、安定供給ができる程度の薬価を維持しましょう」という制度です。

上記8品目はすべて平成28年4月の薬価改定で基礎的医薬品の対象となりました。薬価改定後の薬価一覧を以下に示します。基礎的医薬品の薬価は「最も販売額が大きい銘柄に価格を集約」ですから、8品目すべて、ケフラールカプセルの改定前薬価と同価格である53.7円に集約されました。

先発医薬品:マルトス輸液 10%[大塚製薬工場] (H2年7月収載)

②安価な医薬品の使用促進
・ 医療の質を落とすことなく、患者の負担を軽くし、医療保険財政の改善に資するという観点から、後発医薬品に限らず、安価で質の高い効率的な医療に資する医薬品の使用促進のあり方について検討する。

改定前はケフラールカプセルが先発品、その他7品目が後発品でしたが、改定後は8品目すべて「基礎的医薬品」というカテゴリーになり、先発品でも後発品でもなくなりました。


アモキシシリン水和物)など75製品が該当する(詳しくは表3:PDF ..

①「基礎的医薬品」の安定供給のための薬価上の措置
・ 例えば、長期間にわたり薬価収載されており、累次に渡る薬価改定を受けているものの内、医療現場の要望があるため、供給停止もままならないような医薬品については、継続的な市場への安定供給を確保する必要がある。このため、最低薬価では供給の維持(製造設備の改修を含む)が困難な品目や以前に不採算品再算定を受けた品目も含め、基礎的医薬品の要件を明確にした上で、薬価上必要な措置などについて検討を行う。

上で述べたように、基礎的医薬品は後発医薬品ではありません。したがって原則として基礎的医薬品への変更調剤はできません。しかし例外があります。疑義解釈資料から引用します。


◎アモキシシリンの主な代替薬はセファレキシン、マクロライド系抗菌薬、クリンダマイシンである。

英語サイトの内容は、原則として日本語サイトに掲載された原文の翻訳とし、日本語サイトの原文と英語サイトの翻訳に齟齬がある場合は、日本語の原文の内容を優先します。

アモキシシリンカプセル250mg「TCK」, 辰巳化学, 10.10

英語サイトの内容は、原則として日本語サイトに掲載された原文の翻訳とし、日本語サイトの原文と英語サイトの翻訳に齟齬がある場合は、日本語の原文の内容を優先します。

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(答)基礎的医薬品であって、平成28年3月31日まで変更調剤が認められていたもの(「診療報酬における加算等の算定対象となる後発医薬品」等)については、従来と同様に変更調剤を行うことができる。
なお、その際にも「処方せんに記載された医薬品の後発医薬品への変更について」(平成24年3月5日付け保医発0305第12号)に引き続き留意すること。

主要な抗菌薬が供給不足になったときに考慮する代替薬 ベンジル ..

(1)基礎的医薬品等の安定供給の確保
長期間にわたり医療現場で使用され、有効性、安全性プロファイルが明確な品目の内、臨床上の必要性が高く将来にわたり継続的に製造販売されることが求められる「基礎的医薬品」については、数次の薬価改定により価格水準が相対的に低くなっているものもあり、今後更に過度の価格下落が続けば、市場への継続的な供給を行うことが困難となることも予想される。質の高い効率的な医療を実現するという観点から、このような基礎的医薬品について、継続的な安定供給を確保するために薬価上の措置を講ずることを検討する。

具体的に基礎的医薬品の薬価をいくらに設定するかについては

引用のとおり、基礎的医薬品のうち平成28年3月31日まで後発医薬品だった品目については変更調剤が可能です。

実は、これらは全て後発品ではありません。

基礎的医薬品は平成28年4月の薬価改定で新設された枠組みです。基礎的医薬品について、厚生労働省発表の「医薬品産業強化総合戦略」には次のように記載されています。

ここでは基礎的薬品について解説します。

基礎的医薬品のうち平成28年3月31日まで後発医薬品だった品目の一覧を以下に示します。97品目あります。薬局では注射薬はほとんど扱いませんので、上の表から注射薬を削除した表を以下に示します。36品目あります。この表に載っている品目については変更調剤可能です。医薬品の在庫がないとき、この表を知っていたおかげで変更調剤ができるということがあるかもしれません。

代表的な準先発医薬品です。

実際のところ、基礎的医薬品について知らなくても困ることはほとんどありません。しかし基礎的医薬品には、後発医薬品への変更調剤に関する裏技的なルールがありますので、知っていて良かったと思える場合があるかもしれません。

医薬品の薬価を調べることができます。

変更調剤については、平成24年3月の厚労省通知「処方せんに記載された医薬品の後発医薬品への変更について」において、現行ルールが示されています。

局方品の代表的な医薬品は下記のとおりです。


平成28年4月の薬価改定で導入された「基礎的医薬品」を知っていますか?薬局の現場で働いていても、知らない人がほとんどではないかと思います。

基礎的医薬品

というのが原則的なルールですが、この変更調剤の意図は、後発品の使用促進であるので、一般名処方を除き、薬価基準収載品目リスト(以下、薬価収載リスト)上の後発品の区分でない薬剤へは、原則、変更調剤はできません。

基礎的医薬品の代表的な医薬品は下記のとおりです。

後発品であるかどうかを確実に判断するためには、薬価収載リストを参照するわけですが、当該リストには、

後発医薬品への変更調剤(区分なし・準先発品)

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先発製品名, サワシリンカプセル250, 15.30

ここでは、薬価収載リスト上の「空欄」に分類される医薬品の背景を紐解き、変更調剤の可否を解説していきます。

薬学部では習わない!?「基礎的医薬品」を知っていますか?

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【アモキシシリン(カプセル/細粒)の収載経緯】


対応する後発品へ変更調剤ができる。
(別規格、類似別剤形の場合は、同額以下ならOK)
対応する同一規格・同一剤形の先発品へ変更調剤ができる。

先発品なし

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