表の見方、例えばアレグラは大人の場合 60mg を 1 日朝夕に計 2 錠使用しますから、保険なしだとする


今年も本格的な花粉症シーズンが迫ってきました。2016年以降に発売された新しい抗ヒスタミン薬を中心に、抗アレルギー薬の市場を俯瞰します。


抗ヒスタミン薬(第1世代) 眠気が強く出て口が乾くが、強力で薬価が安い。 ..

花粉症に対する薬物治療は、抗アレルギー薬が主体です。多くの薬剤が競合する市場の規模は22年8月時点の直近1年で1250億円(薬価ベース、IQVIA集計)。その前の1年と比べると4.9%減となっています。昨シーズンは花粉の飛散が少なかったことに加え、グラクソ・スミスクラインの「ザイザル」に後発医薬品が参入した影響を通年で受けたことも要因として挙げられそうです。ザイザルは20年3月期に約320億円を売り上げた大型品でしたが、20年6月に後発品が発売されました。新型コロナウイルス感染症によって起こった患者の受診控えは、すでに落ち着いています。

さまざまな種類がある抗アレルギー薬の中で、治療の中心となるのは第2世代の抗ヒスタミン薬です。市場では現在、まだ後発品が出ていない3成分がしのぎを削っています。2016年11月発売の「ビラノア」(一般名・ビラスチン)は、大鵬薬品工業とMeijiSeikaファルマがそれぞれ販売しており、直近の年間売上高は大鵬が114億円(21年12月期)、Meijiが76億年(22年3月期)。大鵬は22年12月期に14%増の130億円を見込んでいます。過去3年間、売り上げがほぼ横ばいのMeijiは23年3月期の予想を開示していませんが、4~9月期の実績は前年同期比10%増。通期でこの伸びを維持できるかがポイントです。

2023年12月20日、2024年度薬価改定の改定率を医療費ベースでマイナス ..

薬局で、高価な抗ヒスタミン剤を買うことができるようになったため、花粉症の薬を薬局で買う方も増えてということもあるかもしれません。

「デザレックス」(デスロラタジン)は、製造販売元のオルガノンから製品供給を受ける杏林製薬が販売し、科研製薬とコ・プロモーションを行っています。同薬はビラノアと同じタイミングで発売されましたが、長期処方の解禁からおよそ1年後の19年1月、当時の製造販売元MSDが薬事手続き上の問題から出荷を停止。供給は同年11月に再開されたものの、この影響で19年3月期から20年3月期にかけて販売は低迷しました。杏林はそれまで、同薬で「耳鼻科ナンバー1の処方獲得」を狙い、ピーク時の売上高も当初の予想を上回ると期待していただけに、大きな痛手となりました。20年度以降、販売は回復基調にありますが、ビラノアには大きく差をつけられています。

薬価・効能早見表 2023年4月版: 適応疾患・禁忌疾患・用法用量・薬価の全覧 (2023年4月版) ; 出荷元

これら3剤はいずれも1日1回投与で、処方拡大に向けて市場で直接競合することになります。薬価はデザレックスが57.2円と最も安く、薬価収載時からの下がり幅も25.5%とほかの2剤より大きくなっています。医薬品卸への仕切価をはじめ、各社の価格戦略も競争の行方を左右する要因です。

最近では、毎年薬価改定があるため、どんどんと薬価が引き下げられています。2年前と比較してもこの価格差はすごいものがあります。
因みに、アマゾンでフェキソフェナジンを90日分購入すると、3,000円ぐらいでしょうか、、、

後発医薬品がいくつか存在する場合は、薬価が一番高い後発医薬品との価格差で計算 ..

花粉症の薬を予防的に服用すると、シーズン中の症状がずいぶん軽減することは、以前から知られていました。

抗ヒスタミン薬以外のカテゴリでは、気管支喘息などの治療に使われていた抗体医薬「ゾレア」(オマリズマブ、ノバルティスファーマ)が19年12月にアレルギー性鼻炎の適応を取得。既存治療で効果不十分な重症または最重症の患者に限って使えるようになりました。ただ、使用はあまり広がっておらず、ノバルティス推定の処方患者数は20年が約1200人、21年が約3000人、22年が約3400人と増えていません。花粉の飛散が少ない年ではありましたが、価格が高いこともネックになっているとみられます。


ゾフルーザ顆粒2%分包は薬価未収載のため、保険適応では処方できません。

花粉症治療薬で最も多く使われているフェキソフェナジン塩酸塩錠(商品名アレグラ)を例にとると、アレグラ錠60mgの薬価は、72円に対してジェネリック医薬品の薬価は、31~41円程度となっていますのでメーカーによって薬価は異なりますが、1錠あたり30円以上ジェネリック医薬品のほうが安くなります。(2か月投与だと3600円の差になります。)
長期に服薬する必要がある花粉症治療薬は先発品と効果・安全性が同等なジェネリック医薬品が特に経済的効果が優れていると考えられます。

【薬価改定】2023年度薬価基準改定を告示 改定対象は13400品目 不採算品再算定の ..

ゾレアは花粉症治療薬としては初の抗体医薬で、ほかの抗アレルギー薬に比べて薬価が高いことから、20年4月の薬価改定で再算定によって37.3%の薬価引き下げを受けました。厚生労働省が引き下げの根拠としたのは「投与患者数は最大で5万人以上」との予測ですが、実際の処方数とは大きな隔たりがあります。ノバルティスの当時の試算では、投与患者数は最大で1万3000人程度でした。今後、花粉の飛散が極めて多い年があったとしても5万人を超える患者に処方される可能性は低いように思われます。長期的に見ても、薬価引き下げ分をアレルギー性鼻炎での売り上げで埋めるのは難しいかもしれません。

2024/11/27: 新着情報; 発売予定のご案内 2024年12月薬価基準収載予定品(追補) ..

薬の価格を具体的表示して、価格の差を見ていますが、重要なのはどの薬が体に合っているか、症状が改善するかだと思います。

薬価・コード表 · 添付文書電子化対応状況 · 販売中止(予定)品一覧 · 医療用 ..

ジェネリック医薬品の薬価は見ていただいたとおり、先発薬剤と比較しますと大いに価格が抑えられているのがわかります。

※ 後発医薬品の有無判定は薬価コード9桁で紐付く後発品がある場合に表記 ..

市場全体を見渡すと、抗アレルギー薬には多くの成分で後発品の浸透が見られます。厚労省のNDBオープンデータ(20年4月~21年3月)によると、処方金額が最も多いのは165億円のビラノアですが、これに次ぐのはロイコトリエン受容体拮抗薬「キプレス/シングレア」のオーソライズド・ジェネリック(AG)である「モンテルカスト『KM』」(キョーリンリメディオ)。後発品としては、「フェキソフェナジン塩酸塩『SANIK』」(日医工、先発品はアレグラ)や「ベポタスチンベシル酸塩『タナベ』」(ニプロ、先発品はタリオン)も処方金額で上位に入っていますが、これらもAGです。