私個人のお話ですと、私はデュタステリドを内服しながら妊活を行いました。
AGA治療薬のフィナステリド・プロペシアは医師の処方が必要です。個人輸入による通販での購入にはリスクがあります。これらの薬を安全かつ便利に入手する方法や、通販で購入する際のデメリットとリスクについて医師が詳しく解説します。
デュタステリドやフィナステリドの副作用に性的欲求の減少やEDがあるのです。
AGAとは「Androgenetic Alopecia」を略したもので、日本語では「男性型脱毛症」と訳されます。成人男性によく認める脱毛症であり、思春期以降に頭頂部や前頭部の毛髪が後退していくのを特徴とします。原因として、男性ホルモン(後述)や遺伝、ストレスなどが関与していると考えられています。
男性型脱毛症は、DTH(ジヒドロテストステロン)の亢進によって生じます。
毛髪は、成長期(約2年~6年)、退行期(約2週間)、休止期(約3ヶ月)のサイクルを繰り返しています。
しかし、男性型脱毛症のかたの場合には、DTHの亢進によって、成長期が数ヶ月から1年程度に短縮されることで、毛髪が薄くまた短くなってします。
このような場合はデュタステリドでのAGA治療は適さないでしょう。
フィナステリドは安全性が確認されている薬ですが、妊活中となると妊娠や赤ちゃんへの影響が気になるものです。
これまで、2回にわたって、若年の健常者では低用量、および通常量のフィナステリドやデュタステリドを内服しても、精子数や精子運動率といった精液所見に問題になるような悪影響はなかったという論文を紹介しました(、)。
もともと精液所見が良いので、少しぐらい悪化しても基準値内におさまるという結果でもありましたが、不妊症になるかどうかは不明です。今回ご紹介する研究では、後ろ向きの検討となりますが、男性パートナーが不妊外来を受診した際にAGA治療薬として5α-還元酵素阻害薬であるフィナステリドを飲んでいた場合、どう対応したら良いかについての有用な情報を提供してくれています。生殖医療に携っているものとしては、日々遭遇する状況です。
では男性は妊活の際に薬を内服してもいいかというと、薬の内服自体は継続 ..
本記事では、フィナステリドが妊活や子作りに与える影響をわかりやすくまとめました。男性・女性それぞれの注意点も解説するので、妊娠を希望する方は最後までお読みください。
当院では、男性脱毛症の治療薬として、ザガーロ®という薬をメインに用いています。ザガーロ®にはデュタステリドという成分で構成されています。
先述のDTHですが、男性ホルモンの1つである「テストステロン」が5αリダクターゼによって還元されることで生じます。
ザガーロは、この5αリダクターゼを阻害し、DTH産生を抑制することでその効果を発揮します。
ところで、5αリダクターゼには、1型と2型が存在しています。
2型5αリダクターゼの阻害作用を有するのが、ザガーロより以前から発売、使用されている「プロペシア®(フィナステリド)」です。
一方、ザガーロ®は、2型のみならず、1型5αリダクターゼの阻害作用を有することによって、頭頂部だけでなく、前頭部にも強い発毛効果が期待できます。
実際に添付文書にも、
プロペシア® : 男性の男性型脱毛症の進行遅延
ザガーロ® : 男性の男性型脱毛症
と記載されており、プロペシア®と比較して、進行を遅くするだけでなく新たな発毛も期待できるとされています。
妊活中・妊娠中にAGA治療はできる?胎児への危険性について解説
日本では、およそ1,200万人以上の方が抜け毛や薄毛で悩んでおり、そのほとんどがAGA(男性型脱毛症)を原因としたものです。
AGA治療のタイミングと妊活が重なり、AGA治療薬であるフィナステリドを妊活中に服用してもよいのか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
今回はお客様からよくある質問の妊活×AGA治療について解説していきます。
妊活を考えているタイミングで、AGA治療を検討している方は、参考にしてみてください。
臨床用量でヒト精液中にで検出(デュタステリド0.5mgを反復経口投与したとき、精液中/血清中薬物濃度比は平均11.5%)されていることから、妊娠初期あるいは妊娠している可能性のある女性が、カプセルから漏れた薬剤に接触あるいは精液を介して偶発的に曝露された場合に、男子胎児の外生殖器の発達が阻害される可能性がある。 しかしながら、精液を介した曝露に関しては、精液中(精液量:5ml)の未変化体が子宮及び膣粘膜より100% 吸収されると仮定した際の女性(50kg)における曝露量の約186 倍(2010ng/ 匹/ 日)を、5α還元酵素のアミノ酸配列及び生化学的特性がヒトと類似しているアカゲザルの器官形成期に静脈内投与しても、雄胎児の雌性化は認められなかった。 また、本剤はヒト血漿中及び精液中蛋白との結合率が高く(>96%)、子宮・膣からの吸収量が低下することが考えられることから、精液を介した子宮曝露によりと考えられる。
【AGA・薄毛治療薬】デュタステリドの副作用、妊活中はやっぱり飲まない方がいいの? · Comments.
論文の要旨:
この研究の目的は、フィナステリドの内服を中止した後に、精液所見がどの程度改善するかを検討することです。
不妊症の評価のために受診した男性の診療情報を集めているデータベースから、精液所見や性ホルモンの値を抽出し、フィナステリドの中止前後の変化を解析しました。対象は2008年から2012年の男性症例です。
結果は以下のようになっていました。データベースに登録された4400名の男性患者のうち、27名(0.4%)が男性不妊症の評価のための受診当初にフィナステリドを内服していました。内服期間は平均57.4ヶ月でした。また、内服用量は1日平均1.04mgでした。フィナステリド内服中止後、平均の観察期間6.45ヶ月の間に、平均11.6倍の精子数増加を認めていました。高度乏精子症(精子数
結論としては、フィナステリドは低用量であっても症例によっては精子数の減少をきたす原因となっている可能性がある、としています。このように男性不妊症とされるような方の場合は、フィナステリド中止によって多くの症例で、精子数が劇的に改善しました。ホルモン値や精子運動率、精子形態は有意な変化はありませんでした。精子数が低下している男性においては、フィナステリドは中止すべきであると同時に、挙児希望の男性の場合はフィナステリドの使用に注意が必要です。
男性型脱毛症(AGA)の進行を抑える唯一の薬、フィナステリド(プロペシア)とデュタステリド(ザガーロ) ..
フィナステリドは、AGAの治療薬の一つです。
米国FDA(医薬品局)から認可を受けている安心の治療薬で、確かな効果が認められています。
フィナステリドとは、AGA治療薬である「プロペシア」に配合されている有効成分のことです。
アメリカの製薬会社であるメルク社が開発した、男性ホルモンの働きを抑制する抗アンドロゲン剤の一つです。
その後、男性型脱毛症を適応症とするデュタステリドの開発が進められ ..
男性型脱⽑症患者にフィナステリド1mgを1⽇1回6週間経⼝投与した時の精液中への移⾏量は極めて微量(投与量の 0.00076%以下)であった。
今日は、子作り中はフィナステリド(プロペシア)を中止するべき理由、中止した場合の対処法について解説しました。 ..
前の2回では、健常者を対象とした研究を紹介してきましたが、今回の論文は男性不妊症を対象としたものです。フィナステリド中止により劇的に精子数が上昇しています。この研究では乏精子症での改善が主に報告されていますが、精子数が15x106/mLと基準値内の症例でも精子数が3倍以上に増加していました。泌尿器科医師で生殖医療に関わっているものでは、この研究でのフィナステリドや、あるいはもっと強力な5α-還元酵素阻害薬であるデュタステリドを内服しているかどうかを常に確認し、内服していた場合は中止をお願いすることが一般的になっています。今回の研究は海外の検討ですが、我が国からの症例報告もあります(Chiba K et al., Fertil Steril 2011)。この症例は5年前に不妊治療専門のクリニックで乏精子症を指摘されていましたが、不妊治療はしていませんでした。1年前からAGA治療薬としてフィナステリド1日1mgを内服していましたが、再び乏精子症を指摘され、初めて男性不妊症外来を受診しました。その時点ではほとんど精子を認めず、無精子症に近い状態でしたが、フィナステリド中止後16週で精子数10x106/mLを超えるまでに改善しました。つまり、顕微授精が必要な状況から、人工授精が可能なレベルまで改善したということになります。適切な対応であったと思われます。
AGAは男性としては深刻な問題で、フィナステリドやデュタステリドを内服している方は高いお金をはらって治療しています。やめることをお勧めしてもなかなかご理解を得られない場合もありますが、子作りをする場合は、この薬剤のメリット(髪の毛が増える、前立腺癌予防)とデメリット(精子数が減る、持続的な男性機能障害がおきる、薬剤費がかかる、体外受精や顕微授精などより奥様の負担となる治療が必要になるといったリスクがある)をよく考えていただく必要があります。また、男性パートナーの方も早めに泌尿器科の専門医を受診して、検査や必要な治療、アドバイスをうけることが重要です。
3回にわたって5α-還元酵素阻害薬であるフィナステリドとデュタステリドと不妊症について、解説いたしました。若い健常者で精液所見が問題ない男性であれば、これらの薬剤の影響はあまり考えなくてもよいですが、若くても子供を作りたい場合や精液所見が悪い方は内服を避けた方がよいと考えられます。一方で、妊娠や生児獲得までのデータはありません。結局明確な結論はでませんが、男性不妊の場合には、原因は複数あることが多いので、できることはなんでもしていただくことが元気な赤ちゃんを授かることにつながります。ご参考になれば幸いです。
では男性は妊活の際に薬を内服してもいいかというと、薬の内服自体は継続 .
ザガーロの主成分「デュタステリド」は、AGAの原因の一つである「DHT(ジヒドロテストステロン)」という男性ホルモンの産生を阻害し、ヘアサイクルを正常に近づけ、発毛を促してくれます。
さらに発毛効果もあるため、脱毛部位(頭頂部および前頭部)において、治療前と比べて太く長い毛の本数を増やします。
ザガーロは最も新しいタイプのAGA治療薬、プロペシアと同じくAGAの原因となるDHTの合成を強力に抑える効果があります。
そのため、男性ホルモンの分泌量に影響を与え、性欲減退・ED・精液量減少などプロペシアと同様の副作用を起こす可能性があります。
また、ザガーロの方がプロペシアよりも半減期(体内に留まっている時間)が長く、服用中止後も薬の影響が無くなるまでにより時間がかかります。
妊活中の方は、は副作用に注意しながら使用する必要があります。
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男性型脱毛症患者にフィナステリド1mg を1 日1 回6 週間経口投与し、精液中濃度を測定したが、60%(35 例中21 例)でフィナステリドは検出されなかった。平均フィナステリド濃度は0.26ng/mlであり、であった。 この最高精液中濃度を使用し、射精量1 日5mlとして、かつフィナステリドが100%吸収されるものと仮定すると、経膣吸収による人の曝露は最高7.6ng/日となり、これはアカゲザルの発育異常に対する無影響量の750 分の1 より低い。
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精液から女性の身体に影響を及ぼす薬はほんの一部で、そこにフィナステリドは含まれません。したがって、妊活中もフィナステリドによるAGA治療は継続できます。
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男性型脱⽑症患者にフィナステリド1mgを1⽇1回6週間経⼝投与した時の精液中への移⾏量は極めて微量(投与量の 0.00076%以下)でることが分かっています。
その為直接的にフィナステリドが不妊に繋がる事は考えにくいです。
しかし、フィナステリドはAGAに有効な成分ですが、副作用として主に初期脱毛・性欲減退・勃起機能障害(ED)・肝機能障害などがあげられます。
その為、フィナステリドが直接不妊の要因になる事は考えにくいですが、勃起機能障害(ED)などの副作用が出た際には妊活に影響が出る可能性もあります。
その際は、ED治療薬との併用をお勧めしています。
デュタステリド服用によって、勃起不全(ED)、リビドー減退、射精障害など男性機能低下や性欲減退が副作用として報告されています。
亀田メディカルセンターでは男性不妊外来を開設しております。
泌尿器科専門医・指導医、生殖医療専門医の小宮顕部長が担当します。
当院のもご参照ください。
妊活中でもAGA治療は受けられる?妊活中でも可能な治療もご紹介
妊活中の生活習慣についてはパートナーとよく話し合うことが大切です。相手の不安を軽減したいという気持ちから、妊活中は休薬をする患者様もいます。