この中で構造の近いマクロライド系抗菌薬は、クラリスロマイシン、エリスロマイシン及
・クラビット、ジェニナックなど(ニューキノロン系抗菌剤)のほとんど
:動物実験で幼若動物に関節異常が認められたことから、小児(医薬品の年齢区分では「15歳未満」)は禁忌。トスフロキサシン(オゼックス)に限り小児適応あり。
ロキシスロマイシンとクラリスロマイシンでは どういった違いがありますか? ..
クラリス(一般名:クラリスロマイシン)とはマクロライド系の抗生物質です。従来のマクロライド系抗生物質であるエリスロマイシンを改良してできたものであり、ニューマクロライドともいわれています。抗生物質の代表といえるのはβラクタム薬(ペニシリン系、セフェム系等)ですが、マクロライド系も肺炎球菌をはじめとするグラム陽性菌、インフルエンザ菌や百日咳菌など一部のグラム陰性菌、嫌気性菌、非定型菌のマイコプラズマやクラミジア、マイコバクテリウムなど多くの細菌に対して効力を発揮します。いろいろな細菌に有効なので、呼吸器系の領域を中心に多くの診療科で処方されています。多くは咽頭炎・肺炎・中耳炎などに対する処方です。消化器領域ではピロリ菌の除菌薬としても数多く処方されています。皮膚科領域においては、感染を伴う、表在性/深在性皮膚感染症、リンパ管/節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、肛門周囲膿瘍などの疾患に対して選択されることがあります。
マクロライド少量長期投与を基本とする薬物療法と、内視鏡下副鼻腔手術を組み合わせて治療しますが、好酸球性副鼻腔炎は再発しやすい難治性の副鼻腔炎で、近年増加傾向にある病気です。
鼻内には鼻腔ポリープである多発性の鼻茸が生起し、副鼻腔粘膜への顕著な好酸球浸潤が特徴で、主に副鼻腔の病変は篩骨洞、嗅裂という部位に起こります。
ロキシスロマイシン (長生堂製薬), ロキシスロマイシン錠150mg「JG」 (後発品) ..
クラリスに最も特徴的なのは、一般的な抗生物質が効かないマイコプラズマやクラミジア、マイコバクテリウムなどの非定型細菌にも有効であることです。マイコプラズマは肺炎を引き起こすことで有名ですが、皮膚に感染して皮膚に治りにくい傷を作る原因になることもあります。またクラミジアは性感染症の原因となり、外陰部に痛みや痒みを引き起こします。マイコバクテリウムは皮膚の下で膿を作り、ジクジクとした傷を引き起こす原因菌です。これらはどれも稀な病気で抗生物質が効きにくいのが特徴ですが、クラリスは比較的よく効きます。またクラリスが改良される前の薬であるエリスロマイシンには胃酸によって効力が落ちるという弱点がありましたが、クラリスは胃酸の影響をほとんど受けません。体内にしっかりと吸収されるため、1日2回の服用で十分な治療効果が得られます。その他の特徴として、クラリスはアレルギーを起こしにくいとされています。βラクタム系の抗生物質に対してアレルギーがある人でも使用可能です。ただし他の薬と相互作用を起こしやすいので、飲み合わせには注意が必要です。
一般的な感染症に対してはクラリスロマイシン1日400mg、非結核性抗酸菌症には1日800mg、どちらも2回に分けて経口で投与します。投与量は年齢、症状にあわせて増減します。またピロリ菌の除菌に用いる場合は他の抗生物質や胃薬と併用して処方されます。
クラリスロマイシン (日医工), クラリスロマイシン錠200mg「日医工」, 19.2円/錠.
クラリスロマイシン、エリスロマイシン、ロキシスロマイシンといったマクロライド系抗生物質を通常の半分の量で、2週間から数ヶ月間という長期間服用します。抗菌作用の弱い抗生物質を半量で用いるため長期間の服用でも安全性は高いです。
・胃腸炎
:カンピロバクター、サルモネラ菌などが原因。前者はクラリスロマイシン、後者はホスホマイシンが効くが、「抗菌剤適正使用」の点から「軽症には抗菌剤不要」とされている。
抗生剤(抗菌剤)の適正使用 (後編) | みうら小児科クリニック
妊娠中や授乳中の場合にはクラリスを使用できないわけではありませんが、気軽に内服できるわけでもありません。妊娠中に高容量のクラリスを投与すると胎児に心血管系の異常、口蓋裂、発育遅延等の異常が生じる可能性があると動物実験にて報告されています。また、クラリスは母乳にも移行します。病気の種類に応じて、治療を行うメリットと治療を行わないデメリットを比較・検討し、担当医と十分に相談して治療に当たりましょう。
ルリッドは創薬時、アクネ菌によるざ瘡(化膿性炎症を伴うもの)において71.9%の被験者に対し有効性を確認しています。有効性・安全性が高いため処方頻度の高い薬です。ただし、肝臓が著しく衰えている人は安全性が下がります。処方時、肝臓の機能について医師に申告するようにしましょう。
ルリッドは1日2回服用します。また、妊娠中・授乳中でも安全性が高いことで知られています。ただ、少量ですが授乳中へ移行することが確認されており、授乳のタイミングをずらすことができればそれがベストです。
抗菌剤すべてに言えることですが、長期的に抗菌剤を使っていると、抗菌剤に耐性を持つ菌が出現し、抗菌剤が効きにくくなることがあります。耐性菌の発生を防ぐため医師の指示通り服用することが必須です。
特にルリッドは【マクロライド系】と呼ばれる分類に属します。マクロライド系の抗菌剤はニキビ以外にも膀胱炎や肺炎、副鼻腔炎にも効果を発揮するため、マクロライド系の抗菌剤が効かなくなると他の疾患も含め治療方針が大きく変わります。抗菌剤への耐性を獲得させないためにも、医師の指示をしっかりと守ることが重要です。
ルリッドは一部の片頭痛薬を服用していると使用できません。市販の薬に含まれている可能性が捨てきれないため、「たまに飲む薬がある」という人は必ず薬剤師に相談しましょう。また、市販の胃腸薬・整腸薬・頭痛薬・総合感冒剤等に含まれることがある、「ケイ酸アルミニウム」も一緒に飲むことができないので注意が必要です。その他、一部の喘息治療薬・血液をサラサラにする薬・心臓に作用する薬を飲んでいる場合も薬の効果が変動します。
「たまに飲む薬がある」「ルリッドを数週間服用する」という方は、薬剤師に相談して「市販の薬で飲んでいい薬はどれか」を確認するようにしましょう。
クラリスロマイシン錠 200mg/錠 50mg 小児用「CH」
ニキビを誘発するアクネ菌も生物である以上、生存するにはタンパク質が必要です。菌は体内でタンパク質を生成し、増殖・分裂を繰り返すことで勢力を拡大します。
ルリッドはアクネ菌内でのタンパク質の合成を妨げることで、効率的にアクネ菌の増殖を防ぎ抗菌効果を示します。
カンピロバクター クラリスロマイシン経口(CAM)3~5 日間 ..
クラリスは、併用注意薬(一緒に内服する場合は注意しなければならない薬)や、併用禁忌薬(一緒に内服してはいけない薬)が非常に多いです。ここには書ききれないほど多くの種類がありますので、常用薬がある方は医療機関を受診する際に必ず申し出るようにしてください。
200mg/日やロキシスロマイシン 150mg/日なども使われます。 ..
同じ成分の薬です。どちらも先発品です。製造会社が異なりますがどちらもクラリスロマイシンであることには変わりありません。薬価には多少の違いがありますが、先発品とジェネリック薬ほどの大きな差はありません。