すい臓からインスリンがよく出るようにして、血糖値を下げるお薬です。


膵臓のβ細胞を刺激してインスリンの分泌を促進させる薬です。
薬物の名称としてはグリベンクラミド(商品名;ダオニール・オイグルコン)・グリクラジド(グリミクロン)・グリメピリド(アマリール)がありますが、前2者は古くから使われている薬で、現在では、ほとんどがグリメピリド(アマリール)です。いずれも、後発品があります。インスリンを直接分泌させる薬ですから、体重増加が起きやすく、厳重なカロリー管理が必要です。糖尿病の人は、インスリンが不足している病気だと思われがちですが、健常人より、インスリンをたくさん分泌している人がかなりいます。肥った人に多くみられます。インスリンの分泌を促す薬は、すい臓にムチを打って、絞り出させるようなものですから、すい臓が疲弊してしまい長持ちしなくなってしまう可能性があり、体重増加と合わせ、慎重な使用が必要です。ただ、古い薬ですから安価で、使用回数も少ないことから、こちらの処方を希望される患者さんもいます。


[PDF] 糖尿病治療薬の比較・切り替えについて 注射薬(付表 ..

体重が減りやすい糖尿病治療薬には、SGLT2阻害薬、GLP-1受容体作動薬があります。

上図は阻害薬を内服した人、そうでなかった人の心臓病の発生率を比べた研究なのですが、青色の線の「」と書かれた阻害薬を内服した人達において、心臓病の発生率が内服後年、年・・・と経過するにつれてどんどん下がっていき差がついていることが伺えます。これまで糖尿病の薬でこれだけ心臓病の発生率を低下させた薬はありませんでしたので、とても大きなインパクトがありました。

リベルサスとメトホルミンの違いは?ダイエット目的ならどっちがいい?

インスリン分泌を促進し血糖を下げる薬。低血糖リスクが少ないのが特徴です。
副作用が少なく、ある程度食事がとれていれば中止の必要性は低いです。

普段どんな種類のお薬を飲んでいるかご存じでしょうか?
実は治療で使用している薬の種類で対応が異なります。
まずご自身が糖尿病に対してどんなお薬を処方されているか確認してください。

ジャヌビア、グラクティブ、エクア、ネシーナ、トラゼンタ、テネリア、スイニー、オングリザ、ザファテック、マリゼブ ..

:アクトス(ピオグリタゾン)
ピオグリタゾンは、PPARγという受容体を活性化することで、肝臓や筋肉などに作用してインスリンの効果を増強します。これにより、インスリンが効きやすくなり血糖値が下がります。
ただし、ピオグリタゾンの使用にはいくつかの注意点があります。特に、肥満のある2型糖尿病の方には効果が高いとされているお薬ですが、一方で体重増加のリスクもあります。また、ピオグリタゾンは水分や塩分を体内に蓄積しやすくするため、浮腫や心不全の悪化につながる可能性もあることが知られています。さらに、女性では骨粗鬆症のリスクが高まることも報告されており、その使用には注意が必要です。

血糖値を下げる作用はブドウ糖の濃度に依存するため、単独の使用では低血糖となる可能性が少ない薬です。体重が増加しにくい薬です。

テネリア)、アナグリプチン(スイニー)、サキサグリプチン水和物(オングリザ) ..

食欲を抑えて体重を減らしつつ、インスリンの出を良くして血糖値を下げるお薬です。

膵臓のβ細胞(べーたさいぼう)のGLP-1受容体に結合し、血糖値が高いときにインスリンの分泌を促すとともに、血糖値を上げるホルモンのひとつであるグルカゴン分泌を抑制し、血糖を下げます。


[PDF] 糖尿病薬のトリセツ」 大阪市立総合医療センター WEBセミナー

食事療法と運動療法で良好な血糖コントロールが達成できないときは、合併症の発症や進行を抑えるために、薬物療法を開始します。糖尿病の内服薬にはさまざまな種類があり、それぞれ異なった特徴を持っています。
1型糖尿病では、枯渇したインスリン分泌を補うインスリン注射が必須ですが、1部内服薬も併用できます。2型糖尿病の方はその方の現在の状態や原因に合わせ開始し、効果をみながら増量や変更をしていきます。血糖値を下げる飲み薬のことを『経口血糖降下薬』と呼びます。経口血糖降下薬には、糖尿病の状態や原因にあわせ下記のようにさまざまな種類があります。

ジャヌビア®、 グラクティブ®、 エクア®、 オングリザ®、 テネリア® ..

普段体内では、血中の糖質をインスリンによって細胞内に取り込み燃焼することでエネルギーに変換します。
糖質不足やインスリン不足になると、糖質からエネルギーを作ることが難しくなり、糖質の代わりに脂肪を代謝するようになります。脂肪を代謝する過程で「ケトン体」という物質されます。「ケトン体」が蓄積すると血液が酸性に傾き「ケトアシドーシス」という状態となり、吐き気や食欲低下、重症化すると意識レベルの低下を引き落とします。ケトアシドーシスを防ぐために、食欲が落ちても最低限の糖質摂取が重要になります。

また、 最近発売されたリベルサス ® は、 世界初の経口のGLP-1受容体

インスリン分泌を促進し、血糖値を下げる作用が内服後すぐに効き始め、効果持続時間が短いのが特徴です。食後の急激な血糖値上昇を防ぐ効果が高いため、毎食直前に服用します。
効果時間が短いので、空腹時の低血糖の副作用が比較的少ない長所があります。人間は食物を摂るとインスリンを分泌するのですから、生理的にあっている薬です。
薬物の名称としてはナテグリニド(ファスティック・スターシス)・ミチグリニドカルシウム水和物(グルファスト)・レパグリニド(シュアポスト)があります。

薬剤名:ジャヌビア(シタグリプチン)、グラクティブ(シタグリプチン)、テネリア ..

:ツイミーグ(イメグリミン)
ツイミーグは、メトホルミンと非常に似た構造を持つお薬です。メトホルミンと同様に、インスリンの効果を高める作用がありますが、さらにインスリンの分泌を促進する作用もあります。また、このお薬はミトコンドリアの機能を回復させることで、インスリンを分泌する膵β細胞を保護する可能性もあるとされています。
ただし、腎臓の機能が低下している方(eGFR45未満)には、安全性の観点からツイミーグの投与は推奨されません。また、メトホルミンと同様の化合物であるため、これら2つの薬を併用することにより下痢や吐き気などの消化器症状が起こりやすくなる可能性がありますので、注意が必要です。また、より詳しい説明についてはをご覧ください。

GLP-1受容体作動薬は注射薬が主でしたが、近年内服薬(リベルサス)も開発されました。 ..

糖尿病治療薬には体重が減りやすいお薬、体重が増えにくいお薬、体重が増えやすいお薬があります。

比較においてラットで約0.6倍、ウサギで約0.5倍、サルで約5.6~8.6倍)で ..

2型糖尿病はインスリンの働きが悪くなる(インスリン抵抗性)場合とインスリンの分泌量が少なくなる場合、また両者が併存している場合に発症します。ですから、お薬もインスリン抵抗性を改善する系統、インスリン分泌を促進する系統に分かれています。
また、他に、糖の吸収・排泄調節系というインスリン分泌に関係しない系統があります。患者さんのインスリン分泌・抵抗性をみながら相談、処方していきます。

DPP4阻害薬(エクア・ジャヌビア・トラゼンタ・テネリア等) ..

運動療法は食事療法と同じくらい重要です。また食事療法にはない良い点もあります。血糖値が下がる、気分が晴れ晴れする、体重が減る、血液の循環が良くなる、といった良い点がありますが、一番良い点は体重が減ることにより、インスリン(自分の分泌でも注射している場合でも)の効きが良くなることです。しかし、運動が苦手な方や運動する時間のない方、また糖尿病の状態によっては運動療法をしてはいけない場合もあるので、相談してください。運動が苦手な方や時間のない方は、なるべく日常生活に取り入れられ、また続けられることがあれば良いと思います。広いスーパーに買い物に行ったり、通勤の際のひと駅前で降りて歩くなどです。

GLP-1受容体作動薬(オゼンピック・リベルサス・トルリシティ・マンジャロ等).

食事をして血糖が上昇すると小腸の一部の細胞から、インクレチンというホルモンが分泌されて、すい臓のβ細胞を刺激し、インスリンの分泌を促進し、同時に血糖値を上げるホルモンのひとつであるグルカゴン分泌を抑制します。インクレチンの1つであるGLP-1の働きをするGLP-1受容体作動薬とインクレチンの分解を阻害して、インスリンの作用を増強するDPP-4阻害薬があります。2021年にGLP-1受容体作動薬の内服薬セマグルチド(リベルサス)が新発売されました。GLP-1は胃の動きを抑制する作用もあるため体重減少の効果もあります。DPP-4阻害薬には毎日内服するタイプのシタグリプチンリン酸塩水和物(ジャヌビア・グラクティブ)・ビルダグリプチン(エクア)・アログリプチン安息香酸塩(ネシーナ)・リナグリプチン(トラゼンタ)・テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物(テネリア)・アナグリプチン(スイニー)・サキサグリプチン水和物(オングリザ)、週1回服用するタイプのトレラグリプチンコハク酸塩(ザファテック)とオマリグリプチン(マリゼブ)があります。週1回の薬は、他に薬を飲んでいない人、骨を強くする薬で週1回の薬だけを飲んでいる人や、飲む薬が多くて1度に飲む薬の数が多く1回に内服する薬の数を減らしたい人、内服薬の自己管理ができなくて、家族やヘルパー・訪問看護師に内服を手伝ってもらっている人に向いています。体重増加が少ない、単独投与では低血糖の副作用が少ないメリットがあります。
治療開始時に、初めに使われることの多い薬です。

・テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物(テネリア) ・アナグリプチン(スイニー ..

血糖値を下げる作用はブドウ糖の濃度に依存するため、単独の使用では低血糖となる可能性が少ない薬です。体重減少効果も期待できます。

テネリグリプチン(テネリア)の作用機序・特徴・服薬指導のポイント

:メトグルコ(メトホルミン)
メトホルミンは、主に肝臓でのブドウ糖の生成を抑えたり、インスリンの効果を高めることで肝臓や筋肉でのブドウ糖の取り込みを改善したりすることなどで血糖値を下げます。その有効性や安全性、費用対効果の面から、欧米では2型糖尿病の治療においてメトホルミンが最初に選ばれることが一般的です。
ただし注意が必要な点として、メトホルミンはしばしば下痢や吐き気などの消化器症状を引き起こすことがあります。多量のアルコール摂取や心臓、肺、肝臓、腎臓に機能障害がある場合には、乳酸アシドーシスという重篤な副作用の発生するリスクが高まります。そのため、こうした方々ではメトホルミンの使用を避けることが一般的です。
またメトホルミンを服用している場合、ヨード造影剤を使用した画像検査を行う際には、検査の前後2日間(計5日間)は原則としてメトホルミンを休薬する必要があります。

[PDF] 薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業 2021年 年報

血糖値が高いときに、すい臓からインスリンを出して、血糖値を下げるお薬です。

SGLT2阻害薬「フォシーガ」 体重減少の効果は、リベルサスについで2番目に強いです。 体重減少の他に、血圧や脂質を下げる効果もあります。

インスリンに対する体の感受性を高め、肝臓からの糖の放出を抑制する作用を持った薬です。インスリンの分泌を刺激しないので、体重増加が少なく、太っている人に向いています。治療開始時から使いやすい薬です。
糖尿病以外の病気がある方には副作用が強く出る可能性があり、ライフスタイルなどによって合わないケースがあるため、注意が必要な薬です。
薬物の名称としてはメトホルミン塩酸塩(メトグルコ・グリコラン)・ブホルミン塩酸塩(ジベトス)があります。