季節性アレルギー性結膜炎とはどんな病気? どんな症状がでるの? 目のかゆみや、充血、目のはれなどがでます。 どうして起こるの?


文献1)日本眼科医会アレルギー眼疾患調査研究班. アレルギー性結膜疾患の疫学. 日本眼科医会アレルギー眼疾患調査研究業績集. 大野重昭(編). 東京. 日本眼科医会. p.12-20(1995).


アレルギー性結膜炎、春季カタルなどのアレルギー性眼疾患(眼科)

文献2)アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン編集委員会ほか. アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン(第2版). 日本眼科学会雑誌. 114巻10号. p.829-870(2010).
※図2は「追記2 原因抗体」を参照

ペットの毛やフケなどは、それだけでもアレルゲンになりやすく、またダニを増やす原因にもなります。しかし、一方では、米国立アレルギー感染症研究所が、生後1歳までに室内で2匹以上のペットを飼っていた乳児は飼っていなかった乳児に比べて6、7歳に成長したときのアレルギー発生率が有意に低かったという報告をしています(2002年)。
ペットのよって運ばれた細菌が死ぬときに放出するエンドトキシンという毒素がアレルギーに関する免疫細胞の増殖を抑えたためということです。ペット1匹ではその効果がなかったとしています。このことは、乳児期の行き過ぎた清潔思考もまた、アレルギーの一因となる可能性を示唆(しさ)しています。

アレルギー性結膜炎(あれるぎーせいけつまくえん) | 目の病気・症状

アレルギー性結膜炎は、花粉などのアレルゲンが目の表面の結膜に付着し、アレルギー反応が生じて目の充血やかゆみを生じます。

また、アレルギー性結膜炎が悪化することで、目の表面に炎症などが生じて、さらに乾きやすくなります。

感染後翌日くらいから、白目の出血、充血、目やにといった症状が現れます。 人にうつらない結膜炎

このようにドライアイの方では、アレルギー性結膜炎が悪化し、さらにドライアイも悪くなるという負の循環が生じています。

眼科アレルギー外来では、重症な春季カタル、アトピー性角結膜炎の患者さんを中心として診療を行っています。そういった重症のアレルギー性結膜炎は、短い期間で治療が終わるものではなく、長期間の継続した治療が必要になってきます。抗アレルギー点眼薬やステロイド点眼薬の治療では安定しない患者さんに対して、生活習慣の改善から指導し、免疫抑制剤点眼も組み合わせた治療を行っています。免疫抑制剤点眼の登場で頻度はかなり減少しましたが、点眼治療では改善しない進行性の巨大結膜乳頭に対しては手術で切除を行うこともあります。

アレルギー性結膜炎|おながファミリー眼科 戸塚区 栄区 本郷台

アレルギー性結膜炎は、アレルゲンとIgE抗体という免疫グロブリンが抗原抗体反応をおこし、15分位で充血やかゆみなどの反応がでてくる、即時型(I型)アレルギーでおこります。
まず、スギ花粉などのアレルゲンが目の表面に飛び込んでくると、リンパ球からスギ花粉に反応するIgE抗体がつくられ、マスト細胞(肥満細胞)と結合します。そこへさらにスギ花粉が入ってくると、マスト細胞に結合したIgEと反応をおこして、この情報がマスト細胞のなかに伝わります。するとマスト細胞のなかのヒスタミンなどのケミカルメディエーターが粘膜に放出され、神経や血管に作用し、かゆみや充血をおこします。このとき結膜や目やにのなかに、好酸球という炎症細胞がでてきます。
アレルギー性結膜炎は、充血、目やに、なみだ目といった結膜炎の症状に加え、目がかゆくなるのが特徴です。思わず目をゴシゴシこすってしまうほどのかゆみです。

結膜炎にはアレルギーによるものやウイルスによるものなどがあり、目の中や目のまわりなど目付近に症状が見られます。
また、アレルギーによる結膜炎とウィルスによる結膜炎では症状が異なります。
アレルギー性結膜炎では目がかゆくなるのが特徴です。また鼻水やくしゃみ、白目が腫れるなどの症状がでることも多いです。
ウイルスによる結膜炎は、ウイルスにより症状が異なりますが、充血や涙が出る、瞼が腫れるなどの症状がでます。


アレルギー性結膜炎 | 疾患別 | えのき眼科|埼玉県狭山市の眼科

アレルギー性結膜炎は、症状の発症時期によって主に次の二つに分類されます。

子どものアレルギー性結膜炎と鼻炎(止まらない鼻水) | 八王子市

コンタクトレンズ装用は、アレルギー性結膜炎悪化の原因になるので可能な限り装用を中止し眼鏡を使用することが好ましいですが、頻回交換型(2week)などを毎日交換型(1day)にすることで症状が軽減されることもあります。

アレルギー性結膜炎 | KARADA内科クリニック | 五反田(品川区)・渋谷

季節性アレルギー性結膜炎の原因のほとんどは花粉で、特定の時期に起こり、その時期が過ぎると良くなるのが特徴です。
春先は花粉症の約70%を占めると言われるスギ花粉による花粉症が多くなります。
特に、関東・東海地方ではスギ花粉症の患者さんが多く見られます。
また西日本では黄砂によるアレルギーも見られます。
黄砂は偏西風に乗って飛来する砂塵で、中国大陸の砂漠地帯の地表が乾燥する3月~5月頃に増えると言われています。
黄砂が飛来すると空にモヤがかかったようになり洗濯物や車が汚れます。
この時期にかゆみが出る人は黄砂によるアレルギーの可能性があります。

従来、小児の結膜炎は、重症型アレルギーでも中学生ぐらいの年齢で自

通年性アレルギー性結膜炎は、年間を通して症状が出ます。
室内のほこり(ハウスダスト)、ダニ、カビ、ペットの毛などが主な原因です。
清潔にしてアレルゲンを取り除く事が大切です。

アレルギー性結膜炎|厚木市のクリニック原|愛甲石田駅から徒歩3分

まず、アレルギー性結膜の原因を調べましょう。
次にその原因となる異物を除去する、あるいは原因との接触を避けることが大切です。

アレルギー性結膜炎の治療には,抗アレルギー点眼薬を第一選択とし,用法ど

スギ花粉症などの季節型アレルギー性結膜炎では、まず抗アレルギー点眼薬を使います。抗アレルギー点眼薬は、I型アレルギー反応をおさえる点眼薬のことです。マスト細胞のなかにあるケミカルメディエーターが、結膜にばらまかれるのを防ぐケミカルメディエーター遊離抑制薬や、ヒスタミンが結膜の神経や血管に結合するのをおさえ、目のかゆみや充血をおこさないようにする、ヒスタミンH1受容体拮抗薬があります。

アレルギー性と感染性の結膜炎における脂質産生プロファイルの違い

■花粉症の治療薬に用いる点眼液とその種類
(1) 点眼薬(目のかゆみに効く)
(2) 点鼻薬(鼻水に効く)
(3) 内服薬(目と鼻の両方に効く、症状が出る前に使うと、予防効果もあります。)

結膜花粉症 | 患者さんへ | 東邦大学医療センター佐倉病院 眼科

花粉症の場合は、症状の出現しやすい季節にできるだけ花粉が目に入らないように工夫することが重要です。花粉防止用の眼鏡やひさしのある帽子の着用が効果的です。花粉が飛びやすい日は外出や洗濯物などを外に干すことを避ける、外出から帰宅したときには服についた花粉を十分に落とすことも有効です。洗眼も有効だと考えられていますが、カップ式の洗浄器具・洗眼剤は眼のまわりの汚れや原因物質をしっかり取り除いてから使用する、防腐剤の入っていないタイプを使用することなどを守る必要があります。防腐剤無添加の人工涙液を使い、洗い流すように数滴点眼するとよいでしょう。ハウスダストの場合は、部屋の清潔を心掛けたり、寝具を干したりするのも効果的です。また動物を屋内で飼うことは避けたほうがよいでしょう。

アレルギー学会の前身である日本眼科アレルギー研究会でした。 ..

抗アレルギー点眼薬はほとんど副作用がなく、安全に使うことのできる薬ですが、花粉の飛ぶ量が多いときや目の具合によっては、症状が治まらないこともあります。この場合はステロイド点眼薬を追加します。とてもよく効きますが、副作用として眼圧が高くなる場合があるので、2週間以上点眼薬を継続する場合は定期的に通院し、必ず眼圧をチェックしてもらいましょう。万が一、眼圧が上がっても、点眼の回数を減らしたり中止すれば、眼圧はもとに戻ります。

おり使用しても症状が治まらない時には,低力価のステロイド点眼薬を追加す

春季カタルは子どもに多い重症なアレルギー性結膜炎で、特に小学生の男の子に多く見られ、激しい目のかゆみや白い糸状の目やにがたくさんでます。
上まぶたの裏側の結膜には、ちょうど石垣のように見える粘膜の隆起(石垣状乳頭増殖)ができたり、黒目(角膜)と白目(球結膜)の境目がぐるりとはれてきたりします。角膜にも、びらんや潰瘍ができることがあり、かゆみに加え目がとても痛くなります。そのため目が開けられず、学校で授業を受けるのも難しくなることもあります。

点眼薬ではリボスチン点眼液、ザジデン点眼液などがあり、内服薬ではアレグラ、ジルテック、ザジデン、アレジオン・・など多数あります。

花粉症は、花粉によって目と鼻にアレルギーをおこした状態です。目のアレルギーには、この花粉症のように、花粉の飛ぶ季節に限定してかゆみや充血がおこる季節性アレルギー性結膜炎や、1年中症状が続く通年性アレルギー性結膜炎、また、まぶたの裏の粘膜がでこぼこになったり黒目にも傷ができたりと、なかなか治りにくい春季カタル、アトピー性角結膜炎、巨大乳頭結膜炎といった、いろいろなタイプがあります。

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(a) 抗アレルギー薬
かゆみの原因物質(ヒスタミン)の発生を予防します。即効性はあまりありません。効果が出るのは飲み始めてから数日から2週間かかると言われています。
このタイプに分類される薬剤としてインタール点眼液、リザベン点眼液、アレギザール点眼液、内服でも同名のものがあります。特徴としては、もともとアトピー性皮膚炎などの方が長期に渡り飲み続ける方のために、設計されているので長い期間使えます。眠気もあまりでません。
花粉症のシーズンが始まる2週間ほど前から点眼や内服を始めて、花粉症を予防してください。また、一旦かゆみが収まったからといって中止すると、また飲み始めて効き始めるまでに時間がかかるので、シーズン終了まで継続することをお薦めします。

アレルギー性結膜炎

最近では、アレルギー性結膜炎の治療法もさまざまな工夫がなされ、つらい時期を少しでも短くすることができるようになってきました。この一文では、アレルギー性結膜炎の原因、治療法、予防などについて、お話ししたいと思います。

アレルギー性結膜炎とドライアイ

目薬だけで症状が治まらないときには、抗アレルギー薬を内服することもあります。前述した春季カタルなどの重症例では、2006年、2008年に登場した免疫抑制点眼、少量のステロイド薬を内服したり、結膜へのステロイド薬の注射などを併用したりすることもあります。以上の治療法は、症状を抑える「対症療法」といわれる方法です。

ハウスダストによる【アレルギー性結膜炎】

(b) 抗ヒスタミン薬
出てしまったかゆみの原因物質(ヒスタミン)が体の中で悪さをするのを押さえます。このタイプのお薬には即効性があります。点眼薬ではリボスチン点眼液、ザジデン点眼液などがあり、内服薬ではアレグラ、ジルテック、ザジデン、アレジオン・・など多数あります。
内服薬は眠くなるものもありますが一昔前のお薬よりもはるかに眠くならないようになっています。
どうしても眠くなってしまう方は、睡眠前に服用することをおすすめしますが、このなかでも眠気の誘発が弱めの薬(例:アレグラ)を服用することもお勧めです。(点眼液でも、「眠くなる・・」という方もいます)。