クラリスとは? クラリス(一般名:クラリスロマイシン)とはマクロライド系の抗生物質です。従来のマクロライド系抗.


ジェニナックとクラビットは、日常診療でもよく処方される薬です。
クラビットは、膀胱炎、肺炎、腸炎など多くの病気で使用されています。
ジェニナックは、クラビットが効かない呼吸器疾患にも有効のため、耐性菌の発生を考えると最後の砦のような薬です。
どちらの薬剤も心臓、脳に対する副作用を持ち、腎機能低下の患者さんに投薬するときや相互作用に注意を払う必要があります。同じ分類の薬剤であっても、それぞれの特徴を比較しながら注意すべき点に留意して服薬指導に活かしましょう。


メシル酸ガレノキサシン水和物(ジェニナック) – 呼吸器治療薬

飲み合わせについては、それぞれに注意点が異なります。特に電解質成分との相互作用に注意が必要で、クラビットはMg、Alを含む薬、ジェニナックはMg、Al、Ca、Fe、Znを含む薬と同時に飲むと、効果が弱くなってしまいます。そのため、クラビット服用後は1~2時間あけて、ジェニナック服用後は2時間以上あけてから、これらの薬を服用するように指導しましょう。

クラビットジェニナックなど(ニューキノロン系抗菌剤)のほとんど
:動物実験で幼若動物に関節異常が認められたことから、小児(医薬品の年齢区分では「15歳未満」)は禁忌。トスフロキサシン(オゼックス)に限り小児適応あり。

ジェニナック錠 200mg(一般名:メシル酸ガレノキサシン水和物)の活性本体で ..

どちらも心臓に対する副作用としてQT延長を引き起こし、致死性の不整脈である心室性不整脈を引き起こすリスクがあることも留意すべき点です。不整脈の患者さんに投与された場合には、不整脈発作の頻度や感染症の状態を加味して、必要であれば疑義照会を行いましょう。もし、服用中に動悸や頻脈などの自覚症状があれば、相談するように伝えておくとよいでしょう。

胃腸炎
:カンピロバクター、サルモネラ菌などが原因。前者はクラリスロマイシン、後者はホスホマイシンが効くが、「抗菌剤適正使用」の点から「軽症には抗菌剤不要」とされている。

抗生剤(抗菌剤)の適正使用 (後編) | みうら小児科クリニック

メシル酸ガレノキサシン水和物は、グラム陽性菌からグラム陰性菌まで幅広い細菌に対して効果を示します。とりわけ、呼吸器感染症の原因菌として重要な肺炎球菌やインフルエンザ菌に対して強い抗菌活性を持ちます。

キノロン系抗菌薬の特徴的な副作用として、光毒性反応が知られています。メシル酸ガレノキサシン水和物も例外ではなく、日光暴露により皮膚に炎症や発疹が生じることがあります。

マイコプラズマ肺炎と薬の副作用|北区上中里、尾久、梶原の歯医者

服薬指導には共通した注意事項があります。ジェニナックとクラビットはどちらも脳内に移行する薬として、中枢神経系副作用である意識障害、めまいが起こる可能性があるとされています。処方された患者さんには、車の運転、機械の操作に注意を促す必要があるでしょう。また、けいれんを誘発する可能性があるので、けいれん発作経験者やてんかん患者さんには誘発の危険性を説明しなければいけません。

キノロン系抗菌薬全般に共通する重要な副作用として、腱障害のリスクが挙げられます。2018年に発表された大規模研究では、キノロン系抗菌薬使用者で腱断裂のリスクが約2倍に増加したと報告されています。


[PDF] 【4】Q&A 腎機能に応じた抗菌薬の投与量について

ジェニナックは、腎排泄・肝臓代謝型薬剤です。服用後24時間で34%が尿中未変化体として排出され、投与7日後までに尿中から41.8%、便中から45.8%排泄されます。腎臓からの排泄は少ないものの、高度腎障害がある場合は薬の量を減らすことが推奨されています。

クラリス錠 200mg クラリスロマイシン 1 日 400mg

組織移行性以外にも、薬の排泄、代謝に関して違いが見られます。
クラビットは、主に腎臓から排泄される薬です。服用後24時間で服用した薬のうち約80%が尿中未変化体として排泄されます。腎臓から排泄される特徴を活かして、腎盂腎炎や膀胱炎に高い効果を発揮します。一方で、中等度腎障害から薬の量や間隔を調整する必要があります。

TFLX : トスフロキサシン,CFDN : セフジニル,CAM : クラリスロマイシン,RXM : ロキシスロマイシン,.

特に第3世代以降のセフェム系抗菌薬は、グラム陰性菌に対する抗菌力が強く、メシル酸ガレノキサシン水和物が効かなかった場合の頼もしい選択肢となります。

3.5 プロセス・バリデーション / プロセス評価 (ジェニナック錠200mg,錠剤) ..

ジェニナックの適応症は、咽頭・喉頭炎、中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎、肺炎などの呼吸器系疾患が主となっています。薬の体内分布をみると、副鼻腔粘膜、口蓋扁桃組織、中耳粘膜、肺実質、気管支粘膜には、血液中と同程度かそれ以上の濃度のジェニナックが移行しています。
クラビットの適応症は、皮膚疾患、呼吸器系疾患、泌尿器系疾患、消化器系疾患など幅広い疾患です。皮膚、唾液、口蓋扁桃、喀痰、前立腺、胆嚢、涙液、耳漏、上顎洞粘膜、女性性器へ高濃度の移行が見られます。
それぞれの薬の組織に対する移行性と抗菌作用の違いから、ジェニナックは呼吸器系疾患、クラビットは全身の感染症に効果がある薬剤として使用されています。

ジェニナック錠200mg; メシル酸ガレノキサシン水和物; 200mg1錠 ..

特にピペラシリン/タゾバクタムは、重症肺炎や院内感染症に対して幅広く使用されており、困難な感染症に立ち向かう強力な武器となっています。

クラリスロマイシン錠200mg「科研」; クラリスロマイシン; 200mg1錠

17.1有効性及び安全性に関する試験
17.1.1国内及び海外の第II相、第III相臨床試験
(1)疾患別有効率
呼吸器感染症及び耳鼻咽喉科領域感染症患者を対象とした、1日1回400mg投与による国内及び海外の第II相、第III相臨床試験(二重盲検比較試験を含む)における疾患別の有効率は次表のとおりであった。
--------------------------表開始--------------------------
疾患名国内海外(参考)
有効例数/有効性評価対象例数有効率注4)(%)有効例数/有効性評価対象例数有効率注5)(%)
咽頭・喉頭炎17/2085.0-注6)-注6)
扁桃炎注1)20/2195.2
急性気管支炎注2)21/2295.5
肺炎細菌性肺炎227/23497.0467/50692.3
マイコプラズマ肺炎22/2210053/5498.1
クラミジア肺炎12/1392.379/8395.2
レジオネラ肺炎0-6/875.0
慢性呼吸器病変の二次感染注3)139/15888.0699/80486.9
中耳炎41/4787.2-注6)-注6)
副鼻腔炎23/2592.0831/91191.2
注1)扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む。
注2)クラミジア急性気管支炎1例を含む。
注3)国内:慢性気管支炎、びまん性汎細気管支炎、気管支拡張症、気管支喘息、肺気腫、陳旧性肺結核、肺線維症等海外:慢性気管支炎
注4)投与終了時の評価
注5)投与終了7日後の評価
注6)本疾患を対象とした臨床試験は実施していない。
--------------------------表終了--------------------------
(2)菌種別菌消失率
国内及び海外の第II相、第III相臨床試験(呼吸器感染症及び耳鼻咽喉科領域感染症を対象)より収集された、各菌種の菌消失率は次表のとおりであった。本剤の適応菌種に含まれるブドウ球菌属のMRSAについては国内で66.7%(2/3)、海外で87.5%(14/16)、ペニシリン耐性肺炎球菌については国内で100%(27/27)、海外で85.7%(12/14)、多剤耐性肺炎球菌については国内で100%(81/81)、海外で91.4%(32/35)、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリスのβ‐ラクタマーゼ産生菌については国内で100%(29/29)、海外で93.3%(125/134)、インフルエンザ菌のBLNARについては国内で100%(49/49)であった。[5.1参照]
--------------------------表開始--------------------------
菌種・菌属国内海外(参考)
消失株数/菌消失率評価株数菌消失率注7)(%)消失株数/菌消失率評価株数菌消失率注8)(%)
ブドウ球菌属53/5694.6226/24791.5
MRSA2/366.714/1687.5
レンサ球菌属20/2010084/9588.4
肺炎球菌122/122100304/32294.4
ペニシリン耐性肺炎球菌27/2710012/1485.7
多剤耐性肺炎球菌注9)81/8110032/3591.4
モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス32/32100140/15093.3
β‐ラクタマーゼ産生菌29/29100125/13493.3
大腸菌0/0-40/4588.9
クレブシエラ属9/1181.861/6791.0
エンテロバクター属2/210035/3794.6
インフルエンザ菌111/11299.1234/24994.0
BLNAR49/49100--
肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ)8/81000/0-
注7)投与終了時の菌消失率
注8)投与終了7日後の菌消失率
注9)多剤耐性肺炎球菌:キノロン耐性(レボフロキサシン:MIC≧8μg/mL)、β‐ラクタム耐性(セフロキシム:MIC≧2μg/mL)、マクロライド耐性(エリスロマイシン:MIC≧1μg/mL)、テトラサイクリン耐性(MIC≧8μg/mL)、トリメトプリム/スルファメトキサゾール耐性(MIC≧4/76μg/mL)のうち2剤以上に耐性
--------------------------表終了--------------------------

なぜ抗生物質は飲みきらないといけないのか? | フラワー薬局通信

QT間隔の延長は、重篤な不整脈を引き起こすリスクがあるため、QT延長作用を持つ他の薬剤との併用には細心の注意を払います。

[PDF] マクロライド系抗生物質製剤 日本薬局方 クラリスロマイシン錠

メシル酸ガレノキサシン水和物(ジェニナック)は、呼吸器感染症を治療するための抗菌薬です。

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抗生剤が必要な風邪は、急性扁桃腺炎急性副鼻腔炎です。

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細菌感染は体のいたるところで起こります。抗菌薬が効果を発揮するためには菌に対する強さに加えて、どの組織に移行して働くかも重要なポイントです。ジェニナックとクラビットが効果を発揮する臓器について考えてみましょう。

クラリスロマイシン錠200mg副作用に関する医師への質問72件

医学博士
日本医学放射線学会認定 放射線診断専門医
日本核医学会認定 核医学専門医
【略歴】
神戸大学医学部卒。神戸大学大学院医学研究科医科学専攻博士課程修了。神戸大学附属病院 放射線科 助教。甲南医療センター放射線科医長を経て神戸きしだクリニックを開業(2020年6月1日)