ディレグラ配合錠は、第 2 世代抗ヒスタミン薬であるフェキソフェナジン塩酸塩(商
同じくフェキソフェナジン塩酸塩が配合された医薬品である「アレグラ®錠」では、アレルギー性鼻炎に加えて蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、アトピー性皮膚炎)にともなうそう痒の適応を有しているため、ディレグラ®配合錠と適応疾患が異なるので注意が必要です。
「フェキソフェナジン」と「プソイドエフェドリン」の配合剤である『ディレグラ配合錠』は、用法が空腹時投与に設定されている。
ただし、ディレグラ®配合錠の使用は鼻閉症状が強い期間のみの最小限の期間にとどめ、鼻閉症状の緩解がみられた場合にはすみやかに抗ヒスタミン剤単独療法等への切り替えを考慮することが添付文書においても明記されています。禁忌なども多いため、漫然と長期にわたり使用することは避け、専門家の指導のもと慎重な使用が求められています。
ディレグラ®配合錠の薬価は、1錠当たり58.2円※です。2020年6月よりジェネリック医薬品として、プソフェキ配合錠「サワイ」が沢井製薬株式会社より販売されています。薬価は1錠当たり23.4円※であることから、薬剤費負担の軽減に貢献することが期待されています。(※いずれも、2020年12月時点の薬価です)
No.1. ディレグラ配合錠. フェキソフェナジン塩酸塩 塩酸プソイドエフェドリン.
フェキソフェナジン塩酸塩などの第2世代抗ヒスタミン剤は、アレルギー性鼻炎の3大症状(くしゃみ、鼻汁、鼻づまり)のうち、鼻汁の症状に対しては高い効果が認められていましたが、鼻閉の症状に対しての効果は得られにくいといわれていました。ディレグラ®配合錠に配合されている塩酸プソイドエフェドリンは、鼻粘膜の充血や腫脹を軽減することにより、鼻閉に対する改善効果も認められているのがポイントです。
また、禁忌においてもアレグラ®錠では「過敏症の既往歴のある患者」の1項目に限られましたが、ディレグラ®配合錠では塩酸プソイドエフェドリンが配合されたことにより、禁忌が大幅に増加していることにも注意が必要です。添付文書を確認して、該当する患者さまについて知っておくようにしましょう。
ディレグラ配合錠の概要 ; フェキソフェナジン塩酸塩・塩酸プソイドエフェドリン配合剤錠
ディレグラ®配合錠は、第2世代抗ヒスタミン薬であるフェキソフェナジン塩酸塩(商品名:アレグラ®)に、血管収縮作用を有するα交感神経刺激薬である塩酸プソイドエフェドリンを配合した医薬品です。2種類の有効成分が含有された配合剤であり、1剤でアレルギー性鼻炎に対して高い効果が期待されています。
「ディレグラ®配合錠」は、アレルギー性疾患治療剤として用いられる医療用医薬品のひとつです。1錠中に2種類の有効成分を含有する配合剤であり、アレルギー性鼻炎に対して高い効果が期待されています。国内でも2013年より販売が開始され、2020年にはジェネリック医薬品も登場したことで話題をよびました。
【Q】アレグラ錠と異なり、ディレグラ配合錠が食前投与の理由は?
ディレグラ配合錠の服用指導では、用法用量の確認が重要です。とくに、類似薬であるアレグラ®錠からの切り替えで処方されている場合には、1回あたりに服用する錠数が2倍となるため、服用間違いのないようしっかりと確認しましょう。食事の影響を受けやすいことから、空腹時投与が必要となる点にも注意が必要です。
ディレグラ®の成分のフェキソフェナジン塩酸塩はヒスタミンH1受容体拮抗薬で、OTC(大衆市販薬)でも有名なアレグラ®の成分です
有効成分「フェキソフェナジン塩酸塩・塩酸プソイドエフェドリン配合剤錠」のLTLファーマ(医療用) · ディレグラ配合錠 · 劇薬; 室温
【11.1.1】ショック,アナフィラキシー〔呼吸困難,血圧低下,意識消失,血管浮腫,胸痛,潮紅等の過敏症状が現れた場合には投与中止〕【11.1.2】痙攣【11.1.3】肝機能障害,黄疸〔AST,ALT,γ-GTP,ALP,LDHの上昇等が発現〕【11.1.4】無顆粒球症,白血球減少,好中球減少【11.1.5】急性汎発性発疹性膿疱症〔発熱,紅斑,多数の小膿疱等が現れた場合には投与中止〕
抗ヒスタミン薬で最も使われているアレグラに、塩酸プソイドエフェドリンというα交感神経刺激薬が加わったのがディレグラです。
【2.1】本剤(成分)・塩酸プソイドエフェドリンと化学構造が類似する化合物(エフェドリン塩酸塩又はメチルエフェドリン塩酸塩を含有する製剤)に過敏症の既往歴【2.2】重症の高血圧〔症状が悪化するおそれ。[9.1.2参照]〕【2.3】重症の冠動脈疾患〔症状が悪化するおそれ。[9.1.3参照]〕【2.4】閉塞隅角緑内障〔症状が悪化するおそれ。[9.1.4参照]〕【2.5】尿閉〔症状が悪化するおそれ。[9.1.6参照]〕【2.6】交感神経刺激薬による不眠,めまい,脱力,振戦,不整脈等の既往歴〔塩酸プソイドエフェドリンの交感神経刺激作用が強く現れるおそれ。[9.1.5参照]〕
ディレグラ[プソイドエフェドリン・フェキソフェナジン]作用機序
ほかにも、塩酸プソイドエフェドリンの交感神経刺激作用によって、不眠、めまい、脱力、振戦、不整脈等の副作用があらわれる場合もあります。そのため、その他の交感神経刺激薬による副作用歴の確認も重要です。副作用があらわれた場合にはすみやかに服用を中止して、主治医または薬剤師に相談するように指導しましょう。