レナリドミド水和物はサリドマイド誘導体であり,国内ではデキサメタゾンとの併用において「再発
新たに診断された(初発)多発性骨髄腫(NDMM)患者において、導入療法として用いたレナリドミド+ボルテゾミブ+デキサメタゾン(RVd)単独群に比べて、RVdに自家造血幹細胞移植(ASCT)を併用した治療群が無増悪生存期間(PFS)において有意に優れていたことが米国で行なわれた第Ⅲ相試験DETERMINATIONで報告された。
DLd(DRd) | ダラツムマブ、 レナリドミド、 デキサメタゾン | レジメン
デキサメタゾンとの併用において、通常、成人にはレナリドミドとして1日1回25mgを21日間連日経口投与した後、7日間休薬する。これを1サイクルとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
2020年5月29日~31日、バーチャルミーティングで開催される米国臨床腫瘍学会(ASCO 2020)にて新規多発性骨髄腫患者に対するプロテアソーム阻害薬であるカルフィルゾミブ(商品名カイプロリス;以下カイプロリス)+レナリドミド+デキサメタゾン併用療法(KRd)を標準療法と比較し、有効性、安全性を検証した第3相のENDURANCE試験()の結果がMayo Clinic・Shaji Kumar氏らにより公表された。
ため、2 コース目からレナリドミド、デキサメタゾンにアントラサイクリン系抗がん薬である ..
レナリドミド+デキサメタゾン併用群(レナリドミド群)の患者は,プラセボ+デキサメタゾン併用群(プラセボ群)の患者に比べて無増悪期間が有意に長かった(中央値 11.3 ヵ月 対 4.7 ヵ月,P<0.001).完全寛解または部分寛解は,レナリドミド群の 106 例(60.2%),プラセボ群の 42 例(24.0%,P<0.001)で得られ,完全寛解率はそれぞれ 15.9%,3.4%であった(P<0.001).全生存期間はレナリドミド群で有意に改善した(死亡のハザード比 0.66,P=0.03).レナリドミド群の 10%以上で発現したグレード 3 または 4 の有害事象は,好中球減少(29.5% 対 プラセボ群 2.3%),血小板減少(11.4% 対 5.7%),静脈血栓塞栓症(11.4% 対 4.6%)であった.
ENDURANCE試験とは、新規多発性骨髄腫患者に対してカイプロリス+レナリドミド+デキサメタゾン併用療法を投与し、その後維持療法としてレナリドミド単剤療法を投与する群とボルテゾミブ+レナリドミド+デキサメタゾン併用療法(VRⅾ)を投与し、その後維持療法としてレナリドミド単剤療法を投与する群に1対1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目として客観的奏効率(ORR)などを比較検証した第3相試験である。
日本人多発性骨髄腫患者におけるレナリドミド、デキサメタゾン、クラリスロマイシン併用治療の安全性及び有効性を検討する第Ⅰ/Ⅱ相試験
多発性骨髄腫と新たに診断された自家幹細胞移植が適応とならない患者 737 例を,ダラツムマブとレナリドミド+デキサメタゾンを併用投与する群(ダラツムマブ群)と,レナリドミド+デキサメタゾンのみを投与する群(対照群)に無作為に割り付けた.治療は病勢進行または忍容できない副作用が発現するまで継続した.主要評価項目は無増悪生存期間とした.
新規多発性骨髄腫患者に対してボルテゾミブ+レナリドミド+デキサメタゾン併用療法は標準治療の1つとして推奨されているが、次世代プロテアソーム阻害薬であるカイプロリスは、ボルテゾミブに比べて抗腫瘍効果が高い可能性が他の臨床試験で示唆されている。以上の背景より、ENDURANCE試験が開始された。
[PDF] DLD療法 (ダラツムマブ+レナリドミド+デキサメタゾン)
多発性骨髄腫に対する治療をこれまでに 1 種類以上受けたことがある患者 351 例のうち,176 例を経口レナリドミド 25 mg 投与群に,175 例をプラセボ群に無作為に割り付け,28 日サイクルの 1~21 日目に投与した.さらに,全患者に対し,最初の 4 サイクルは経口デキサメタゾン 40 mg を 1~4 日目,9~12 日目,17~20 日目に投与し,4 サイクル終了後は 1~4 日目にのみ投与した.患者に疾患増悪あるいは容認できない毒性が発現するまで,試験を継続した.主要エンドポイントは無増悪期間とした.
本試験の結果、主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)中央値はカイプロリス+レナリドミド+デキサメタゾン群34.6ヵ月に対してボルテゾミブ+レナリドミド+デキサメタゾン群34.4ヵ月、両郡間で統計学有意な差は確認されなかった(HR:1.04,95%信頼区間:0.8-1.3,P=0.74)。
レナリドミド及びデキサメタゾンを併用し本剤を投与中の患者には、血栓予防薬投与が推
レナリドミドとデキサメタゾンの併用は,多発性骨髄腫と新たに診断された自家幹細胞移植が適応とならない患者の標準治療である.われわれは,この集団においてダラツムマブの追加により病勢進行または死亡のリスクが有意に減少するかどうかを明らかにすることを試みた.
レナリドミドとデキサメタゾン併用療法へのボルテゾミブ追加投与は
また、もう1つの主要評価項目である3年全生存率(OS)はカイプロリス+レナリドミド+デキサメタゾン群86%(95%信頼区間:82%-89%)に対してボルテゾミブ+レナリドミド+デキサメタゾン群84%(95%信頼区間:80%-88%)を示した。
レナリドミド,及びデキサメタゾン併用(D-VRd)とボルテゾミブ,レナリドミド,及びデキサメタゾン併用(VRd)を比較する第3相試験
MAIA試験は、造血幹細胞移植を伴う大量化学療法が非適応で未治療の多発性骨髄腫患者737名(45〜90歳、年齢中央値73歳)を対象とする第Ⅲ相無作為化、非盲検、多施設共同試験です。被験者は、ダラザレックス®をレナリドミドおよびデキサメタゾンと併用で投与する群(DRd群)と、レナリドミドとデキサメタゾンのみを単独で投与する群(Rd群)に無作為に割り付けられました。いずれの治療群の被験者に対しても、疾患の進行又は許容できない毒性が認められるまで治療薬の投与が継続されました。試験の主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)です。
ブ)とレブラミド(一般名:レナリドミド)およびデキサメタゾンの 3 剤併用療法(ERd)と、レ
副次評価項目である客観的奏効率(ORR)の内訳はカイプロリス+レナリドミド+デキサメタゾン群で部分奏効率(PR)86%、最良部分奏効率(VGPR)49%、完全奏効率(CR)14%、ボルテゾミブ+レナリドミド+デキサメタゾン群で部分奏効率(PR)83%、最良部分奏効率(VGPR)43%、完全奏効率(CR)10%を示した。
V:ボルテゾミブ,R:レナリドミド,D:デキサメタゾン(高用量),d:デキサ ..
「レナリドミドおよびデキサメタゾンとの併用投与の未治療の多発性骨髄腫患者への承認は、ダラザレックス®の重要な臨床的ベネフィットを示すものであり、多発性骨髄腫治療における新たなパラダイムを目指していきます」とヤンセンの代表取締役社長であるクリス・フウリガンは述べています。
レナリドミド+デキサメタゾン療法も良い選択肢になると考えられる。 ..
ENDURANCE試験の結果よりShaji Kumar氏らは「新規多発性骨髄腫患者に対するプロテアソーム阻害薬カイプロリス+レナリドミド+デキサメタゾン併用療法は、現在の標準治療であるボルテゾミブ+レナリドミド+デキサメタゾンに比べて無増悪生存期間(PFS)を統計学的有意に改善しませんでした」と結論を述べている。
・レナリドミド、デキサメタゾンの中止減量基準はRDレジメンに準拠する。 ◇カイプロリスの用量調節の目安
誌で発表した海外第Ⅲ相臨床試験(MMY3008試験、MAIA)では、造血幹細胞移植を伴う大量化学療法が非適応で未治療の多発性骨髄腫患者を対象にダラザレックス®をレナリドミドおよびデキサメタゾンと併用で投与する群(DRd群)と、レナリドミドとデキサメタゾンを投与する群(Rd群)に無作為に割り付け、ダラザレックス®のRd療法への上乗せ効果を検討しました。主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)中央値は、DRd群では未到達、Rd群で31.9ヵ月(95%信頼区間:28.9~推定不能)となり、統計学的に有意な延長を示しました(HR:0.56、95%信頼区間:0.43~0.73、p<0.0001)。副次評価項目においては、全奏効率(ORR)はDRd群93%に対し、Rd群81%、最良部分奏効(VGPR) 以上を達成した割合は、DRd群79%に対してRd群53%、完全奏効(CR)以上を達成した割合は、DRd群48%に対し、Rd群25%、微小残存病変(MRD)10-5閾値の陰性率は、DRd群24%、Rd群7%を示しました。1。
Ld療法は、 初発及び再発難治性の多発性骨髄腫における標準治療の一つ
ヤンセンファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:クリス・フウリガン)は本日、ヒト型抗CD38モノクローナル抗体『ダラザレックス®点滴静注100mg』および『ダラザレックス®点滴静注400mg』(以下、ダラザレックス®、一般名:ダラツムマブ(遺伝子組換え))のレナリドミドおよびデキサメタゾンとの併用投与(DRd)について、未治療を含む「多発性骨髄腫」の効能・効果の追加に係る製造販売承認事項一部変更承認申請を行いました。
幹細胞採取の効率が低下する可能性があり、 導入療法に使用する場合は4コース以内に留める
ヤンセンファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:クリス・フウリガン、以下「ヤンセン」)は本日、ヒト型抗CD38モノクローナル抗体『ダラザレックス®点滴静注100mg』および『ダラザレックス®点滴静注400mg』(以下、ダラザレックス®、一般名:ダラツムマブ(遺伝子組換え))のレナリドミドおよびデキサメタゾンとの併用投与(DRd)について承認を取得しました。効能又は効果は多発性骨髄腫で、造血幹細胞移植を伴う大量化学療法が非適応で未治療の多発性骨髄腫患者へのダラザレックス®とレナリドミドおよびデキサメタゾンとの併用療法を対象とするものです。
[PDF] ELd①(1~2クール目 エロツズマブ+レナリドミド+デキサメタゾン) 多発性骨髄腫
ダラザレックス®については海外第Ⅲ相臨床試験(MMY3008試験、MAIA)1において、造血幹細胞移植を伴う大量化学療法が非適応で未治療の多発性骨髄腫患者を対象にダラザレックス®をレナリドミドおよびデキサメタゾンと併用で投与する群(DRd群)と、レナリドミドとデキサメタゾンを投与する群(Rd群)に無作為に割り付け、ダラザレックス®のRd療法への上乗せ効果を検討しています。これらの結果は、2018年12月に米・カリフォルニアで開催された第60回 米国血液学会(ASH)年次総会で発表されています。
好中球減少症や肺炎の発症に注意し、 リスクを考慮し適切な予防薬の投与を検討する
MAIA試験は、造血幹細胞移植を伴う大量化学療法が非適応で未治療の多発性骨髄腫患者737名(45〜90歳、年齢中央値73歳)を対象とする第Ⅲ相無作為化、非盲検、多施設共同試験です。被験者は、ダラザレックス®をレナリドミドおよびデキサメタゾンと併用で投与する群(DRd群)と、レナリドミドとデキサメタゾンのみを単独で投与する群(Rd群)に無作為に割り付けられました。いずれの治療群の被験者に対しても、疾患の進行又は許容できない毒性が認められるまで治療薬の投与が継続されます。試験の主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)です。