デキサメタゾン口腔用軟膏0.1%「NK」 | 今日の臨床サポート


患者から、「軟膏を口腔内(舌の先の口内炎)に塗ったら、唾液がでて困った」と言われた。その原因は、自己判断で20~30分間口を閉じない、飲み込まないでいたことによると思われた。


先ほど、病院でデキサルチン口腔用軟膏が出されて、塗ったのですが

患者は、舌の先に口内炎ができたためクリニックを受診し、アフタゾロン口腔用軟膏<デキサメタドン>が処方された。

次の来局時に、患者は、軟膏が流れてしまってはいけないと思い、嚥下してはいけないと考えて、舌に塗布後、自己判断で20~30分間口を閉じない、飲み込まないでいたことが判明した。その時、唾液が多量に出て困ったと述べた。

【原則禁忌(次の患者には投与しないことを原則とするが,特に必要とする場合

薬剤師による服薬指導の際に、軟膏が流れる可能性をあまりにも強調しすぎたため、患者は嚥下してはいけないと誤解してしまった。また、塗布した後は口を閉じても良いことや、飲み込んでも問題ないことをきちんと伝えていなかった。

口腔内用軟膏の服薬指導後に、使用法などを患者が正しく理解できているか確認する必要がある。

デキサメタゾンは合成副腎皮質ホルモンで、天然の糖質コルチコイドと同

(アフタゾロン口腔用軟膏の医薬品インタビューフォーム,2016年1月改訂,第9版,p.5より)

(アフタゾロン口腔用軟膏の医療用添付文書,2016年1月改訂,第6版より)

じ機序により抗炎症作用を発現するが、天然のものに比べて鉱質コルチコ

83歳男性です。
10日位前から飲み込み時に喉の痛みがありました。6/3に近所の内科クリニックで口内炎と診断され以下の薬が7日分処方されました。口の中、右側の奥の方に広い範囲で炎症があります。
・レボフロキサシン錠250ミリ
・ダイメジンスリービー配合カプセル25
・ロキソプロフェンナトリウム錠60ミリ
・ムコスタ錠120
・SPトローチ0.25ミリ
・アズレン含嗽用顆粒0.4%
・デキサメタゾン口腔用軟膏0.1%
1週間経っても痛みがあるため再度クリニックに行ったところ、薬は処方されず、今後、炎症部分が盛り上がってくるなら口腔がんの疑いもあるので大きい病院の口腔外科や耳鼻咽喉科に行くよう言われました。前立腺癌と膀胱癌もあるため口腔内に癌が転移する可能性もゼロではないと言われました。
画像は6/11のものです。短期間で見た目の変化が見られます。6/3は扁平な白っぽい炎症、6/8は扁平な外側が赤い炎症でした。
【質問】
1.炎症部分の外側が引きつれてきたように見え、内側が少し盛り上がってきたように見えますが癌の可能性はありますか?数日前は扁平でした。
2.短期間で見た目の変化が見られますが、癌の場合、進行が早いということですか?
3.癌でない場合、どのような病気が考えられますか?(部分入れ歯使用あり)
4.痛みを感じてからまだ2週間弱ですが、早めに大きな病院で検査したほうがいいでしょうか?
5.処方時に病院からもらった注意事項にデキサメタゾン軟膏で口の中に白い膜や斑点ができた場合はお知らせくださいと記載がありました。病院が休診日のため知らせておりませんが、軟膏は中止したほうがいいでしょうか?

口内炎の発症原因は様々ですが、通常1~2週間で自然に治るものです。痛みの強い時にはケナログやデキサルチンなどの口腔用軟膏を塗布すると治りが早くなります。また、熱い飲み物や過度の香辛料、タバコなどの刺激物を避け、。ただし、ごくまれに悪性が疑われる場合もありますので、痛みが徐々に強くなる時、硬いしこりが触知される時、またいつもより治りが悪い時には、歯科医院や耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。


10日位前から飲み込み時に喉の痛みがありました。6/3に近所の内科 ..

『』と言って来院される患者さんがしばしばいらっしゃいます。そんなとき、口の中の炎症を抑える目的でステロイドの含まれた軟膏を処方する事があります。ので、炎症を抑える効果のあるステロイドの入った軟膏を使って痛みを和らげることができるかもしれません。ただし、この口内炎の原因次第では、ステロイドの含まれた軟膏は使用出来ません。では、どのような時に使ってよくて、どのような時に使ってはいけないのか?使ってはいけない時にはどうすればよいのか?そもそもステロイドってどういったものなのかについて少しお話ししたいと思います。

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒト母乳中への移行の有無は不明である。 ..

そんな副作用のあるステロイド軟膏を口の中に使用するわけですから、大半は流れて胃の中へ飲み込んでしまうことや、皮膚よりも口の中の粘膜の方が薬の吸収率はよいと言う理由から、これまで、ひどい口内炎を除いて、。

使用後はしばらく飲食を避けさせること。 眼科用として使用しないこと。

口の中や周りにできる口内炎の原因ウイルスの一つに口唇ヘルペスがありますが、このウイルスに感染している状態でステロイドの含まれた軟膏を塗るとウイルスが急激に増殖して症状が悪化します。体の中の免疫反応がウイルスの増殖を抑えてくれているのに、その免疫反応を抑えてしまうことで、ウイルスが増殖して暴れ出します。