GLP-1受容体作動薬を超えるマンジャロの予後改善効果について
マンジャロが発売されるまで血糖及び体重減少効果が一番強かったオゼンピック1mgと比較したSURPASS-2試験をご紹介致します。こちらの試験は、投与40週時までのマンジャロ5 mg、10 mg、15 mgを投与する群とオゼンピック1 mgを投与する群で比較しました。
GLP-1受容体作動薬(リベルサス)・GIP/GLP-1受容体作動薬(マンジャロ) ..
GLP-1受容体作動薬の中でも、体重減少効果が最も高いオゼンピックやウゴービについては、現時点でマンジャロとの直接比較研究がないため、優劣を決めることはできません。
この結果から、マンジャロは体重や血糖の改善だけでなく、心血管および腎イベント、生命予後においても、GLP-1受容体作動薬の効果を上回る可能性があることが示唆されました。
マンジャロは注射薬であり、週1回の投与となるため、消化器系の副作用はリベルサスよりも軽減されることが期待されています。 まとめ
そのため、今後もしばらくは日本に高用量のマンジャロが供給されにくいと予想されます。 マンジャロは、高用量の製剤の供給不足、長期処方できないこと、エビデンスの不足などの課題が存在しますが、これらの問題が解決されれば肥満を伴う2型糖尿病患者さんにとって第一選択薬となる可能性は大いにあるでしょう。
マンジャロの用法及び用量ですが、通常、成人にはチルゼパチドとして週回を維持用量とし皮下注射します。ただし、週回から開始し、週間投与した後、週回に増量します。なお、状態に応じて適宜増減しますが、週回で効果不十分な場合は、週間以上の間隔でずつ増量でき、最大用量は週回までです。
【GLP‐1ダイエット】オゼンピックと他のダイエット薬の違いとは?
HbA1cは、マンジャロ5 mg群で -2.09%、10 mg群で -2.37%、15 mg群で -2.46%,オゼンピック群で -1.86%であり、マンジャロ3用量すべてがオゼンピック1mgに対して非劣性と優越性を示した(図3)ことより、血糖低下作用に関して、オゼンピック1mgよりマンジャロ5mg以上の方が効果が強いことが分かり、オゼンピック1mgを使用中に関わらずHbA1cが目標範囲内に収まっていない場合は、オゼンピックからマンジャロに切り替えることが重要であると考えられます。
また、日本ではマンジャロの高用量が入手困難な状況が続いています。特に10 mg以上の製剤は希少で、ほとんど流通していません。この問題の背景には、海外での急激な需要増加があります。特にアメリカではマンジャロの薬価が高いことと、低用量と高用量で同じ価格であるため、10 mg以上の高用量はアメリカに優先的に供給される傾向があります。
GLP-1受容体作動薬の効果を超えるマンジャロという薬剤について
さらに、体重減少効果が比較的弱いビクトーザやトルリシティにおいても、それぞれ心血管イベントを減少させる効果が確認されており、肥満がない2型糖尿病患者さんにとっては、マンジャロよりも優れた選択肢となる可能性があります。()()
マンジャロは効果も強いですし、今までの薬で効果不十分な方、副作用が強く出てしまっている方、はぜひ一度マンジャロを試してみてください。
マンジャロ(高い減量効果をもつ糖尿病治療薬)が2023年4月に発売!
その結果、下図に示す通り、GLP-1受容体作動薬と比較して、マンジャロは全死亡率を約42%、主要心血管イベントを約20%、腎イベントを約48%、急性腎障害を約22%減少させることが報告されました。
本邦では2型糖尿病治療薬として発売されます。 オゼンピックやリベルサスはGLP-1単独の作用でしたが ..
しかし、薬理学的な濃度のを投与することで、食欲抑制を介して体重を低下させることが分かり、単独よりも体重減少効果の強いマンジャロが開発されました。
また、食後のインスリン分泌に関して、約割をとが担い残りはグルコース、そのうち分のをが担うことが分かっており、血糖低下作用に関しても、単独よりもマンジャロの方が強くなります図。
話題のGLP1ダイエット(オゼンピック、リベルサス、ビクトーザ、マンジャロなど)について医師の伊勢呂の実体験を伴って解説した動画です。
オゼンピック2.0mgは0.25mg単位で調整可能です。週に1回0.25mgを注射した場合で8週間(★)、0.5mgを注射した場合で4週間、1.0mgを注射した場合で2週間使用可。
★1ヶ月あたりの価格は針・消毒綿代込みで¥9,500(税込¥10,450)~となります。
マンジャロ(GIP/GLP-1 受容体作動薬)のダイエット効果について
先に述べた通り、アメリカでは糖尿病のない肥満患者さんにも、マンジャロと同じ成分のゼップバウンドが使用されるようになりました。日本でも糖尿病治療薬であるオゼンピックと同じ成分のウゴービが、2024年2月22日に肥満症治療薬として発売されます。したがって、今後は日本でもマンジャロが糖尿病のない肥満患者さんにも使用可能になると考えられます。
マーチクリニックでは医療ダイエットにて新しい糖尿病治療薬「マンジャロ」をはじめ、リベルサスやルセフィのお取り扱いを開始しました。
他の患者さんもリベルサスが気持ち悪いからという理由でマンジャロに変えた方もいますが、マンジャロは吐き気は感じにくいようです。
※2型糖尿病薬を肥満治療に使用することは適応外使用です。 ※当院では飲み薬の「リベルサス」のみ取り扱っています。 <注射薬>
以上の点から、この論文によってマンジャロの優位性が示された一方で、GLP-1受容体作動薬も依然として優れた糖尿病治療薬であることに変わりはありません。
リベルサス、マンジャロ、オゼンピック、サクセンダ、ビクトーザなど、オンライン診療によるGLP1 ..
マンジャロは世界初の週1回投与の持続性GIP/GLP-1受容体作動薬です。GIPは主に小腸上部のK細胞から、GLP-1は小腸下部のL細胞から分泌されます。GLP-1受容体作動薬はインスリン分泌促進作用に加え、食欲中枢に働きかけ食欲を抑えたり、胃内容排出遅延作用により、血糖低下だけでなく体重を減少させる効果があります。一方で、GIPはGLP-1と同様にインスリン分泌促進作用はありますが、生理的な濃度では脂肪細胞に作用して体重増加を引き起こすことが知られています(図1)。
予約も可能です。リベルサス・マンジャロ・オゼンピックの詳細については当クリニックまでお問い合わせください。
体重に関してですが、マンジャロ5 mg群で -7.8 kg、10 mg群で -10.3 kg、15 mg群 で -12.4kg、オゼンピック1mg群で -6.2kgであり、HbA1cと同様にマンジャロ3用量すべてがオゼンピック1mgに対して非劣性と優越性を示した(図4)ことより、体重減少効果に関してもオゼンピック1mgよりマンジャロ5mg以上の方が効果が強いことが分かり、体重に関してもHbA1cと同様にオゼンピック1mgからマンジャロに切り替えることが有効であることが分かります。
GLP-1受容体作動薬の種類は、ビクトーザ、トルリシティ、オゼンピック、リベルサス、マンジャロ ..
またGLP-1受容体作動薬については、統計学的な有意差は認められないものの、胆のうがんのリスクが1.43倍、胆管がんのリスクが1.97倍となっている論文があります。そのため、マンジャロの使用にもこのようなリスクが生じる可能性が考えられます。このことから、マンジャロの使用は専門の医師による診察を受け、リスクとベネフィットを検討した上で慎重に行うべきだと考えます。当然ながら、痩身クリニックなどで行われている自費でのダイエットのみを目的とした使用はお勧めできません。
当クリニックグループではオンライン診療または直接の来院でオゼンピックやリベルサス、マンジャロを処方しています。 ..
A:マンジャロはGLP-1とGIP両方の受容体に作用し、オゼンピックよりも強力な体重減少効果を示すことがあります。ただし、効果の程度には個人差があるため、適用には医師の判断が必要です。
マンジャロとリベルサスの切り替え方法を解説!効果的なダイエット法を学んで健康的な生活を送りましょう。
マンジャロは注射薬であり、週1回の投与となるため、消化器系の副作用はリベルサスよりも軽減されることが期待されています。
リベルサス注射薬:オゼンピック、マンジャロその他:メトホルミン、ルセフィ等
したがって、この薬剤が実用化されればマンジャロの需要も落ち着く可能性があります。今後の糖尿病などの生活習慣病の治療薬の更なる進歩に期待したいと考えます。
ダイエットの新薬【マンジャロ】は痩せる?効果と副作用、注意点を解説
一方、「マンジャロ」は週1回の皮下注射で、GLP-1とGIPの両方に作用するため、より強力な血糖値改善と体重減少効果があります。週1回の投与で済むため、服薬の負担が少ないのが特徴です。
マンジャロは高血糖のときに作用することから単独で使用した場合には低 ..
1つ以上の有害事象は、マンジャロ5 mg群で 63.6%、10 mg群で 68.7%、15 mg群で 68.9%,オゼンピック群で 64.2%であり、それぞれでほとんど差は認めませんでした。頻度の高かった有害事象は消化器系の事象であり、重症度は主に軽度~中等度でした(マンジャロ群、オゼンピック群それぞれ悪心 17~22%と18%、下痢 13~16%と12%、嘔吐 6~10%と8%)でした(図5)。低血糖(血糖値<54 mg/dL)はマンジャロの投与を受けた患者の 0.6%(5 mg群)、0.2%(10 mg群)、1.7%(15 mg群)と、オゼンピックの投与を受けた患者の 0.4%で報告されました。
マンジャロの方が吐き気は感じにくいか?大阪の美容皮膚科医が解説
リベルサスは経口薬で、GLP-1受容体作動薬としては珍しく、毎日服用する必要があります。このため、初期の胃腸障害が強く現れることがあります。