結果、タダラフィルによるジゴキシンのAUC、Cmax及びCminに対


(イーライリリー社。一般名:タダラフィルtadalafil。中国名:希爱力。以下タダラフィル)は、()、()についで、 3番目に使用可能となった勃起不全治療です。 他の勃起不全治療薬同様、タダラフィルはホスホジエステラーゼ5阻害剤に分類されます。


通常、成人には1日1回タダラフィルとして10mgを性行為の約1時間

以下に構造式を示しますが、シルデナフィル、バルデナフィルと全く異なった構造式を持ちます。当然、タダラフィルの性格も異なります。新しいタイプの勃起不全治療薬といえます。

…つまり、今回のように1回用量が40mgで処方されている場合は、「前立腺肥大症」ではなく「肺動脈性肺高血圧症(PAH)」の治療を目的に使用されている、ということに気づかなければならない、ということです。

前に経口投与する。10mgの投与で十分な効果が得られず、忍容性が

の効果発現開始時間には、個人差が認められます。服用後1時間程度で効果が発現する方、効果発現に4〜5時間要する方など、様々です。余裕をもっての服用(行為の2〜3時間前)をお勧めします。 この効果発現時間内に、ご本人様の性欲が高まった場合、その回数に応じ、勃起効果が出現します。一般的な効果持続時間は、10mgで24時間、20mgで30〜36時間です。
注;性欲の高まりがない場合は、勃起効果は出現しません

A DUE試験は、肺動脈性肺高血圧症患者さんを対象に、マシテンタンとタダラフィルの配合剤であるユバンシ®の有効性及び安全性をマシテンタン及びタダラフィルの各単剤療法と比較する二重盲検、無作為化、実薬対照、多施設共同、アダプティブ並行群間試験2です。本試験には、世界16ヵ国の76施設から、未治療又は一定用量のエンドセリン受容体拮抗薬もしくはホスホジエステラーゼ5阻害薬を3ヵ月以上投与されているWHO FC II又はIIIの肺動脈性肺高血圧症患者さんが登録されました。主要評価項目は、投与開始後16週に測定した肺血管抵抗(PVR)であり、ベースライン値に対する変化の幾何平均値の比として評価し、マシテンタンとタダラフィル投与群が、マシテンタン、タダラフィルの各単剤群より優れている場合は達成と見なされました。試験期間終了後、患者さんは24ヵ月の非盲検試験に移行されました。

肺動脈性肺高血圧症患者(405 例、日本人患者 26 例を含む)を対象にタダラフィル 2.5mg、10mg、20mg、40mg 又

PAHは、肺の細い動脈(肺小動脈)の内側の空間(内腔)が狭くなり、心臓から肺に送られる血液が流れにくくなることにより、肺動脈圧が高くなる病気です。PAHは患者さんの数が極めて少ない希少疾患であり、国から難病に指定されています。日本では、同疾患の指定難病受給者証を持つ患者さん(2022年度)が4,529人いると報告4され、近年増加傾向にあります。新規にPAHと診断された患者さん(2015~2018年度)では、60代までは女性の割合が多く、70代、80代では男女がほぼ同数になっています。肺小動脈の内腔が狭くなる原因は十分に解明されていませんが、免疫の異常や遺伝的な要因、その他何らかの環境因子が関与していることがわかっています。

効果が長時間持続することが特徴ですが、お薬の血中濃度のピークは、平均すると服薬後3時間前後です。 その後、緩やかに血中濃度が低下し、効果は24時間以上持続します。
そのため、前もっての服用を推奨いたします。
(逆に、緊急の予定の場合は、シアリスcialisはやや不向きです)
注;最高血中濃度に達する時間の個人差が、比較的多めのお薬です。ご本人の最も有効な服用タイミング、飲み方を確認してください。

シアリスは日本で2007年にバイアグラ、レビトラに次いで3番目に国内承認され発売された代表的なED治療薬で、主成分は「タダラフィル」です。

ユバンシ®は、成人の肺動脈性肺高血圧症の治療薬として、エンドセリン受容体拮抗薬であるマシテンタン10mgとホスホジエステラーゼ5阻害薬であるタダラフィル40mgを配合した、1日1回経口投与の薬剤です。

ユバンシ®は、成人の肺動脈性肺高血圧症の治療薬として、エンドセリン受容体拮抗薬であるマシテンタン10mgとホスホジエステラーゼ5阻害薬であるタダラフィル40mgを配合した、1日1回経口投与の薬剤です。


【この薬の効果は?】 ・この薬は、前立腺肥大症の排尿障害治療剤(ホスホジエステラーゼ5阻害剤). と呼ばれるグループに属する薬です。

通常、「タダラフィル」は1日1回2.5mg~5mgの用量で、前立腺肥大症の治療に使われる際に使用する機会が多いと思います。その際の先発医薬品は『ザルティア』という商品名で知られていますね。ところが、この薬は1日1回40mgという高用量で処方されることがあります。
このとき、「40mgか。うちは5mg規格だから1回8錠で飲むんだな。大変だなあ。」と思っていると少しまずいです!5mgと40mgの規格はそもそも適応症が異なる別の商品だからです。

シアリスの持続時間について|効果持続中のポイントと注意点も解説

タダラフィルtadarafilは、ご本人様の性欲が高まるに従い、陰茎海綿体の血流を増加させ、勃起を生じさせます。 性欲の高まりがない場合、効果発現はございません。つまり、意に反して勃ちっぱなしになるお薬ではございません。 あくまでも“硬さ”だけであり、性欲増加作用はございません。(催淫作用はございません)。 以上は、他の勃起不全治療薬と同様です。

医療用医薬品 : タダラフィル (タダラフィル錠20mgAD「杏林」)

今回の承認により、J&Jは、ESC及びERSによる肺高血圧症治療ガイドライン2022で推奨されている肺血管拡張薬のうち、一酸化窒素経路とエンドセリン経路、プロスタサイクリン経路に属する全ての治療薬を提供することになります1

[PDF] ホスホジエステラーゼ5阻害剤 タダラフィル錠 Tadalafil Tablets

(警告)
本剤と硝酸剤又は一酸化窒素<NO>供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジル等)との併用により降圧作用が増強し過度に血圧を下降させることがあるので、本剤投与の前に、硝酸剤又は一酸化窒素(NO)供与剤が投与されていないことを十分確認し、本剤投与中及び投与後においても硝酸剤又は一酸化窒素(NO)供与剤が投与されないよう十分注意すること〔2.2、10.1参照〕。
ただし、肺動脈性肺高血圧症の治療において一酸化窒素吸入療法と本剤の併用が治療上必要と判断される場合は緊急時に十分対応できる医療施設において肺動脈性肺高血圧症の治療に十分な知識と経験を持つ医師のもとで慎重に投与すること。
(禁忌)
2.1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.2.硝酸剤投与中又は一酸化窒素<NO>供与剤投与中(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジル等)の患者〔1.警告の項、10.1参照〕。
2.3.可溶性グアニル酸シクラーゼ<sGC>刺激剤投与中(リオシグアト)の患者〔10.1参照〕。
2.4.重度腎障害のある患者〔9.2.1参照〕。
2.5.重度肝障害のある患者〔9.3.1参照〕。
2.6.チトクロームP4503A4<CYP3A4>を強く阻害する薬剤投与中(イトラコナゾール、リトナビル含有製剤、アタザナビル、インジナビル、ネルフィナビル、サキナビル、ダルナビル含有製剤、クラリスロマイシン、テラプレビル、コビシスタット含有製剤、エンシトレルビル)の患者〔10.1参照〕。
2.7.CYP3A4を強く誘導する薬剤長期的投与中(リファンピシン、フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタール)の患者〔10.1参照〕。
(重要な基本的注意)
8.1.4時間以上の勃起延長又は持続勃起<6時間以上持続する痛みを伴う勃起>が外国にてごくまれに報告されている。持続勃起に対する処置を速やかに行わないと陰茎組織の損傷又は勃起機能を永続的に損なうことがあるので、勃起が4時間以上持続する症状がみられた場合、直ちに医師の診断を受けるよう指導すること。
8.2.臨床試験において、めまいや視覚障害が認められているので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
8.3.本剤投与後に急激な視力低下又は急激な視力喪失があらわれた場合には、速やかに眼科専門医の診察を受けるよう、患者に指導すること〔15.1.2参照〕。
8.4.本剤投与後に急激な聴力低下又は突発性難聴(耳鳴り、めまいを伴うことがある)があらわれた場合には、速やかに耳鼻科専門医の診察を受けるよう、患者に指導すること〔15.1.4参照〕。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1.脳梗塞の既往歴が最近6ヵ月以内・脳出血の既往歴が最近6ヵ月以内にある患者:これらの患者における安全性及び有効性は確立していない。
9.1.2.コントロール不良の不整脈、低血圧[血圧<90/50mmHg]又はコントロール不良の高血圧[安静時血圧>170/100mmHg]のある患者:これらの患者における安全性及び有効性は確立していない。
9.1.3.網膜色素変性症患者:ホスホジエステラーゼ(PDE)の遺伝的障害を持つ症例が少数認められる。
9.1.4.陰茎構造上欠陥(陰茎屈曲、陰茎線維化、Peyronie病等)のある患者:本剤の薬理作用により勃起が起こり、その結果陰茎に痛みを引き起こす可能性がある。
9.1.5.持続勃起症の素因となり得る疾患(鎌状赤血球性貧血、多発性骨髄腫、白血病等)のある患者。
9.1.6.出血性疾患又は消化性潰瘍のある患者:invitro試験でニトロプルシドナトリウム(NO供与剤)の血小板凝集抑制作用を増強することが認められている(出血性疾患又は消化性潰瘍のある患者に対する安全性は確立していない)。
9.1.7.肺静脈閉塞性疾患を有する患者:本剤を投与しないことが望ましい(肺血管拡張剤は、肺静脈閉塞性疾患を有する患者の心血管系の状態を著しく悪化させるおそれがあり、肺静脈閉塞性疾患を有する患者における有効性及び安全性は確立していない)。
9.1.8.重症左室流出路閉塞、体液減少、自律神経障害に伴う低血圧や安静時低血圧等を有する患者:他のPDE5阻害剤と同様に、本剤は血管拡張作用を有するため軽度の一過性血圧低下があらわれる場合がある。
9.1.9.出血の危険因子を有する患者(ビタミンK拮抗薬等の抗凝固療法、抗血小板療法、結合組織疾患に伴う血小板機能異常、経鼻酸素療法):出血の危険性が高まるおそれがある〔10.2参照〕。
(腎機能障害患者)
9.2.1.重度腎障害患者:投与しないこと(本剤の血漿中濃度が上昇し、また透析によるクリアランスの促進は期待されない、また、これらの患者は臨床試験では除外されている)〔2.4、16.6.1(2)参照〕。
9.2.2.軽度腎障害又は中等度腎障害患者:本剤の血漿中濃度が上昇する可能性がある〔7.1、16.6.1(1)参照〕。
(肝機能障害患者)
9.3.1.重度肝障害患者:投与しないこと(これらの患者は臨床試験では除外されている)〔2.5参照〕。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
(小児等)
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
(高齢者)
一般に生理機能が低下している〔16.6.3参照〕。
(相互作用)
本剤は主にCYP3A4により代謝される。
10.1.併用禁忌:
1).硝酸剤及びNO供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジル等)〔1.警告の項、2.2参照〕[併用により、降圧作用を増強するとの報告がある(NOはcGMPの産生を刺激し、一方、本剤はcGMPの分解を抑制することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介するNOの降圧作用が増強する)]。
2).sGC刺激剤<ベルイシグアト以外>(リオシグアト<アデムパス>)〔2.3参照〕[併用により、血圧低下を起こすおそれがある(併用により、細胞内cGMP濃度が増加し、全身血圧に相加的な影響を及ぼすおそれがある)]。
3).CYP3A4を強く阻害する薬剤(イトラコナゾール<イトリゾール>、リトナビル含有製剤<ノービア、カレトラ、パキロビッド>、アタザナビル<レイアタッツ>、インジナビル<クリキシバン>、ネルフィナビル<ビラセプト>、サキナビル<インビラーゼ>、ダルナビル含有製剤<プリジスタ、プレジコビックス>、クラリスロマイシン<クラリス、クラリシッド>、テラプレビル<テラビック>、コビシスタット含有製剤<スタリビルド、ゲンボイヤ、プレジコビックス>、エンシトレルビル<ゾコーバ>)〔2.6、16.7.1、16.7.2参照〕[強いCYP3A4阻害作用を有するケトコナゾール(400mg/日:経口剤、国内未発売)との併用により、本剤<20mg>のAUC及びCmaxが312%及び22%増加するとの報告がある(CYP3A4を強く阻害することによりクリアランスが高度に減少し、本剤の血漿中濃度が上昇するおそれがあり、また、臨床試験では除外されている)、また、リトナビル(200mg/1日2回投与)との併用により、本剤<20mg>のAUCが124%増加するとの報告がある(CYP3A4を強く阻害することによりクリアランスが高度に減少し、本剤の血漿中濃度が上昇するおそれがあり、また、臨床試験では除外されている)]。
4).CYP3A4を強く誘導する薬剤(リファンピシン<リファジン>、フェニトイン<アレビアチン、ヒダントール>、カルバマゼピン<テグレトール>、フェノバルビタール<フェノバール>)〔2.7参照〕[リファンピシン(600mg/日)との併用により、本剤<10mg>のAUC及びCmaxがそれぞれ88%及び46%低下するとの報告がある(CYP3A4誘導によるクリアランスの増加により本剤の血漿中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある)]。
10.2.併用注意:
1).CYP3A4を阻害する薬剤<強く阻害する薬剤は禁忌>(ホスアンプレナビル、ジルチアゼム、エリスロマイシン、フルコナゾール、ベラパミル、グレープフルーツジュース等)[本剤のAUC及びCmaxが増加するおそれがある(CYP3A4阻害によるクリアランスの減少)]。
2).CYP3A4を誘導する薬剤<強く誘導する薬剤は禁忌>[本剤のAUC及びCmaxが低下するおそれがある(CYP3A4誘導によるクリアランスの増加)]。
3).ボセンタン〔16.7.3参照〕[ボセンタン(125mg/1日2回投与)との10日間併用により、10日目における本剤<40mg>のAUC・Cmaxが初日と比べ各41.5・26.6%低下するとの報告があるが、本剤によるボセンタンのAUC及びCmaxに対する影響はみられなかった(CYP3A4誘導によるクリアランスの増加により本剤の血漿中濃度が低下する)]。
4).α遮断剤(ドキサゾシン、テラゾシン等)〔16.7.5(1)参照〕[ドキサゾシン(8mg)と本剤(20mg)の併用により、立位収縮期及び拡張期血圧は最大それぞれ9.81及び5.33mmHg下降するとの報告があり、また、α遮断剤との併用で失神等の症状を伴う血圧低下を来したとの報告がある(本剤は血管拡張作用による降圧作用を有するため、併用により降圧作用を増強するおそれがある)]。
5).降圧剤(アムロジピン、メトプロロール、エナラプリル、カンデサルタン等)[アンジオテンシン2受容体拮抗剤(単剤又は多剤)と本剤(20mg)の併用により、自由行動下収縮期及び拡張期血圧は最大それぞれ8及び4mmHg下降するとの報告がある(本剤は血管拡張作用による降圧作用を有するため、併用により降圧作用を増強するおそれがある)]。
6).カルペリチド[併用により降圧作用が増強するおそれがある(本剤は血管拡張作用による降圧作用を有するため、併用により降圧作用を増強するおそれがある)]。
7).ビタミンK拮抗薬(ワルファリン)〔9.1.9参照〕[本剤(10及び20mg/日)との併用において、ワルファリン(25mg)の薬物動態及び抗凝固作用に対する影響は認められなかったが、併用により出血の危険性が高まるおそれがある(ビタミンK拮抗薬等の抗凝固療法を施行している患者では出血の危険性が高まるおそれがある)]。
8).ベルイシグアト[症候性低血圧を起こすおそれがあるので、治療上の有益性と危険性を十分に考慮し、治療上やむを得ないと判断された場合にのみ併用すること(細胞内cGMP濃度が増加し、降圧作用を増強するおそれがある)]。
(過量投与)
13.1.処置
過量投与時、特異的な解毒薬はない(なお、腎透析によるクリアランスの促進は期待できない)。
(適用上の注意)
14.1.薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
(その他の注意)
15.1.臨床使用に基づく情報
15.1.1.勃起不全治療剤として使用されたタダラフィルの市販後の自発報告において、心筋梗塞、心突然死、心室性不整脈、脳出血、一過性脳虚血発作等の重篤な心血管系障害がタダラフィル投与後に発現している(これらの多くが心血管系のリスクファクターを有している患者であった)。多くの事象が、性行為中又は性行為後に認められ、少数例ではあるが、性行為なしにタダラフィル投与後に認められたものもあった。その他は、タダラフィルを投与し性行為後の数時間から数日後に報告されている。これらの症例について、タダラフィル、性行為、本来患者が有していた心血管系障害、これらの要因の組合せ又は他の要因に直接関連するかどうかを確定することはできない。
15.1.2.薬剤との因果関係は明らかではないが、外国において男性勃起不全治療剤として使用されたタダラフィルを含むPDE5阻害剤投与後に、まれに視力低下や視力喪失の原因となりうる非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)の発現が報告されており、これらの患者の多くは、NAIONの危険因子を有していた[年齢(50歳以上)、糖尿病、高血圧、冠動脈障害、高脂血症、喫煙等]、外国でNAIONを発現した45歳以上の男性(肺動脈性肺高血圧症に使用された症例は除く)を対象として実施された自己対照研究でPDE5阻害剤の投与から消失半減期(T1/2)の5倍の期間内(タダラフィルの場合約4日以内に相当)はNAION発現リスクが約2倍になることが報告されている〔8.3、11.2参照〕。
15.1.3.薬剤との因果関係は明らかではないが、外国において本剤を含むPDE5阻害剤投与後に、まれに、痙攣発作の発現が報告されている。
15.1.4.薬剤との因果関係は明らかではないが、外国において本剤を含むPDE5阻害剤投与後に、まれに、急激な聴力低下又は突発性難聴が報告されている。これらの患者では、耳鳴りやめまいを伴うことがある〔8.4参照〕。
15.1.5.アルコール飲用時に本剤を投与した外国の臨床薬理試験(本剤10mg、20mg)において、アルコール血中濃度、本剤の血漿中濃度のいずれも相互に影響を受けなかったが、アルコールを高用量<0.7g/kg>飲用した被験者において、めまいや起立性低血圧が報告された。
15.2.非臨床試験に基づく情報
25mg/kg/day以上の用量でタダラフィルをイヌに3~12ヵ月間連日経口投与した毒性試験において、精巣重量低下、精細管上皮変性、精巣上体精子数減少が認められたとの報告がある。ヒトにおける精子形成能に対する影響を検討した外国臨床試験の一部では平均精子濃度減少が認められたが、精子運動率、精子形態及び生殖ホルモン値はいずれの試験においても変化が認められなかった。
(保険給付上の注意)
25.1.本製剤の効能又は効果は、「肺動脈性肺高血圧症」であること。
25.2.本製剤が「勃起不全」の治療目的で処方された場合には、保険給付の対象としないこととする。
(保管上の注意)
室温保存。

通常、成人には1日1回タダラフィルとして40mgを経口投与する。 7

J&J Innovative Medicine Japanの代表取締役社長である關口修平は次のように述べています。「今回の承認は、肺動脈性肺高血圧症の領域で、患者さんの治療や生活の改善を目指し取り組んできた私たちの実績に基づくものです。肺動脈性肺高血圧症の患者さんは、毎日複数の治療薬を服用することが多く、その服薬負担が課題となっています。この度ユバンシ®が承認されたことで、疾患管理を最適化するとともに、また、服薬アドヒアランスの向上、服薬時の負担軽減にも貢献できると期待しています」

注 1)承認最大用量は 20mg である。 表 1 健康成人にタダラフィル 5mg、10mg、20mg、40mg を単回投与した ..

タダラフィルtadalafilにも、シルデナフィルsildenafil同様、肺高血圧症への治療適応がございます。
この場合は、40mgを毎日服用します。
ED治療薬としては、20mgまでしか認可されていませんが、他疾患では、40mgまで使用可能です。
もちろん、安全性が確保されているから認可されているわけです。
薬剤名は、”アドシルカ”です。

本剤の使用にあたっては、最新の治療ガイドラインを参考に投与の要否を検討してください。 現在、すでに一定期間、

A DUE試験は、肺動脈性肺高血圧症患者さんを対象に、マシテンタンとタダラフィルの配合剤であるユバンシ®の有効性及び安全性をマシテンタン及びタダラフィルの各単剤療法と比較する二重盲検、無作為化、実薬対照、多施設共同、アダプティブ並行群間試験3です。本試験には、世界16ヵ国の76施設から、未治療又は一定用量のエンドセリン受容体拮抗薬もしくはホスホジエステラーゼ5阻害薬を3ヵ月以上投与されているWHO FC II又はIIIの肺動脈性肺高血圧症患者さんが登録されました。主要評価項目は、投与開始後16週に測定した肺血管抵抗(PVR)であり、ベースライン値に対する変化の幾何平均値の比として評価し、マシテンタンとタダラフィル投与群が、マシテンタン、タダラフィルの各単剤群より優れている場合は達成と見なされました。試験期間終了後、患者さんは24ヵ月の非盲検試験に移行されました。